離於島の日

　幻の島、離於島（波浪島）の日を制定しようとしていた韓国が中国を刺激することを恐れて取りやめた（延期した？）そうです。

９月２６日聯合ニュース
<済州、「離於島の日」条例制定次の機会に>

道議会、「充分な事前の議論のために制定延期」

（済州=連合ニュース）済州道「離於島の日」条例制定が次の機会に持ち越された。

   済州道議会はパク・キュホン、カン・キョンチャン議員が今年４月に共同発議した「済州道、離於島の日指定·運営に関する条例案」を、今月初めに農水畜知識産業委員会に伝えた。条例案は「9月10日」を離於島の日に指定し、この日を記念する文化行事や学術研究を推進する内容を盛り込んでいる。

   しかし、第２９９回済州道臨時議会常任委員会の活動の最終日の２５日までに、条例案が常任委員会に上程されなかった。

   道議会の農水畜知識産業委関係者は「条例が発議されて約６か月経ったが、常任委員会に伝えられたのは最近なので、十分な事前の議論のために上程を延ばした」と説明した。

  「韓中外交紛争を意識したものではないか」という一部の意見については、「文化的な側面から見てほしい」と答えた。領土問題に関与しようとするのではなく済州の人々の理想郷としての「離於島」に関する文化を発展させるための条例というのだ。

  発議者の朴議員も、ある国に対する排他的な感情からこの条例を推進するわけではないという。彼は「済州の胸に残っている「幻想の島」離於島の価値を再注目して済州の人々の夢とロマンを広げる祭を行うために条例を推進する」と改めて強調した。

   済州道もその条例案が立法予告された後、離於島の定義を規定した部分の修正意見を提出した。外交的紛争を避けようとするものと解釈される。

   道が提出した意見には、「西帰浦市テジョン邑馬羅島西南１４９キロ地点にある暗礁」、「海軍が離於島を発見し、大韓民国領という銅板を設置した日」、「探査活動をする」という表現を削除すべきという内容がある。

   済州道議会は２００７年と２００８年にも離於島の日の条例の制定を推進したが、中国との外交摩擦を憂慮した外交部の反対でとりやめになったことがある。

   一方、これまでの推進過程の中には記念日の日付として「１月１８日」が議論されてきた。 １９５２年１月１８日、我が国の沿岸水域資源の保存のための海洋主権線（別名李承晩ライン）が国務院告示第１４号によって内外に公布された日だ。

   しかし、今回の条例案に対する意見募集の過程で、別の意味がある９月１０日」が提示され、祭を開くにも秋が良いという意見が多く、この日に変更された。

   離於島は韓国最南端の島である馬羅島から１４９キロ、中国東部江蘇省沖の最も東島から２４７キロ離れている。韓国と中国の排他的経済水域（EEZ）が重なるところであるため、両国は１９９６年からEEZ境界画定交渉を行っている。

   政府はこれとは別に管轄権が私たちにあると見て、２００３年、離於島に科学基地を設立し、海洋調査や研究活動などを進めている。

   最近、中国は２０１５年まで離於島をはじめとする尖閣（中国名釣魚島）、ファンイェン島など紛争島嶼に対する無人機の監視·観測体制を構築することにした。監視観測対象として離於島を明示することで、離於島に対する領有権主張を強化していくことを予告したわけだ。

   これに対し、外交通商部は事実関係を確認した後、これがわれわれのEEZの管轄権の行使に支障を与えるならば、徹底した対応に乗り出すという立場を明らかにした。

　李承晩ライン宣布の１月１８日にしようという案もあったとか。

　高句麗以来、領土が狭まる一方の韓国は、「領土拡張」に無限のロマンを感じるのでしょう。李承晩の竹島占拠は、実力で領土をもぎとった唯一の例なので、韓国人にとっては誇らしいのかもしれません。