昨年の流行語大賞に「爆買い」が選ばれました。
この言葉を三省堂国語辞典(7版)で引いてみると、「爆買い」という見出し語はありませんでした。そのかわりに、6版までになかった「爆」が立項されていました。
ばく【爆】 〔俗〕
1.(造語)〔爆-〕激しく。たいへん。「-売れ・-食(グ)い・-上げ〔=株価や人気の急上昇〕・-安(ヤス)」
2.(名)←爆笑。〔くだけた文章の文末に、(爆)のように書く〕
残念ながら、「爆買い」は、用例としても挙げられていませんでした。
もともと爆は、爆発や爆撃の意味を加える造語要素として、「爆音、爆死、爆沈」などの熟語を作り、派生的に「爆走、爆笑、爆睡」など、「勢いのよさ・程度の大きさ」を表す造語成分にもなっています。
「爆買い、爆売れ、爆食い、爆上げ、爆安」などは、用言の活用形につくところが新しい用法なのでしょう。爆安は形容詞の例ですが、今はなきカメラのさくらやのCM「安さ爆発」から来てるんでしょうか。
三省堂国語辞典は最新版が2014年発行の第7版。次の8版には、用例または見出し語として載ることでしょう。
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