犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

ALTという仕事②~現状

2022-09-19 16:47:33 | フィリピン
図版:JETプログラムHRより


ALT(英語補助教員)については、以前書いたことがあります。

ALTという仕事①

 このたびD(三女の夫)がALTになったので、これを機会にALTについて詳しく調べてみました。

 ALT(Assistant Language Teacher)は、直訳すると「外国語指導助手」で、日本の学校の英語の授業で補助教員として働く外国人のこと。

 ALTは、1987年に政府がJETプログラムを創設したとき、文部科学省によって作られた造語だそうです。

 共愛学園前橋国際大学論集№21(2021年3月)に、園田敦子「ALTの現状について、雇用形態別にみる ALT の実態―ALT の属性および学校との関わり方の分析― 」という論文(リンク)がありました。上智大学が2017年に実施した「小学校・中学校・高等学校に勤務する ALT を対象にした大規模アンケート」の報告書に依拠した論文です。

 それによれば、ALTには3つの雇用形態があり、一つは上記のJETプログラム、もう一つは民間の派遣会社による雇用、そして地方自治体(教育委員会)の直接雇用です。

 その比率は、以下の通り。


※「純計」は兼務の重複を調整した人数なので総計と合わない。
 「その他」は留学生や英語が堪能な日本人等、地域人材の活用。

 当初、ALTは中学や高校で教える補助教員でしたが、2011年に小学校5、6年生、2020年からは小学校3、4年生に英語の授業が行われるようになり、最近は小学校で教えるALTが最も多くなっています。複数校を兼務するALTもいるようです。

 雇用形態別では、高校を除き民間雇用が最も多い。

 Dは直接雇用なので、少数派ですね。

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