日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

初めまして 48歳のふさおまきです

2012-09-03 23:17:29 | ふさおまき(オス)日記

大会で全身疲労、ぐっすり眠った月曜日の朝はほとんど朝寝坊。

彼女との短い朝食時間のあと、すっ飛んで出勤、合い言葉は

「今夜7時の再会」

嬉しいことに、今年も彼女がレストランをバースデー祝いに予約してくれています。

前々から気になっていた、dancyuで良く記事を見たDIRITTO(ディリット)さん。

京王新線幡ヶ谷駅から北へ、六号通り商店街を抜けて8分ほどのところです。

商店街と住宅街の継ぎ目のような路面店舗は、時おり通る車の音が

寂しさを紛らわせてくれるような静寂。落としたあかりと、

この立地ならではのスペースをもっているので、ゲストは何組もきているのに、

二人だけの空間を十分に確保できます。

粋な笑顔でテーブルをさわやかに動くマダムに誘われ、

8000円のコースをチョイス。

肉と魚のメイン2品に、パスタも2種。

これはお得とメニューを見ているだけでも思うのですが、

運ばれてくる皿が増えるごとに、その思いは確信と信頼に高まっていきます。

 

一品目は生ハム。今日切り始めたばかりという一皮が、熟成した乾燥肉における新鮮さという

複雑な命題を心地よくほどいてくれます。添えられたイチジクの、内向的甘さがぴたり。

噛むほどにうま味が染みだし、果物の香りに野性が目覚めていきます。

 

2品目はスフレ仕立てのオムレツ。一瞬で絶品。

ふわふわのメダル型にナイフを入れると、トロリとしなりをもって流れ出す卵液。

あわててフォークですくいながら、口に入れてはじけるのは生のポルチーニ茸。

ふわとろぱん・・・艶めかしいリズムに、チーズとバターの香りが拍子を打って、

何の口を挟む道理がありましょうか。

輝く金色の卵料理は、初めての出会いでも深く感情が揺すぶられることのある、

どうしようもない人間という生き物の性を、久々に思い起こさせてくれるというほどの

巡り会いでありました。

 

3品目はパスタ。

これもまた橘色が輝かしい、地中海産唐墨がちりばめられています。

全体的に塩味をしっかり立てているシェフの妥協なき味覚を象徴するお料理です。

 

4品目、ハタのグリル。

パリッと焼けた皮と、ベースに甘みをくぐもらせたソースに、

私の想像力は焼き魚と煮魚が出会った和食を現出させていました。

小さなポーションなので、そんないたずらっぽい味の組み合わせも、

ほのぼのと笑いながら楽しむことができて、

やや我に返るのでした。

 

5品目は、マダムがメインです、とさらに勢いある笑顔とともに

今日してくれた和牛のロースト。

綺麗な筋肉の牝牛でしょう。繊細に、何処までもきめ細やかな肉質は、

舌上で遊ぶという禁じ手まで使って、何度も味わい返したくなるものです。

贅沢にオリーブオイルをまとわせているのが、食感にさらなるしなやかさを

与えてくれます。握った彼女の手ほどの大きさの肉を、やや小さめに切り入れながら、

できるだけ終わりになるのを後に伸ばしたいとたくらんだりしたのでありました。

 

さて、普通のコースならこれで終わりなのですが、

もう一品あるといいます。

実はこちらのお店、かつては4品目で出していた第2のパスタ料理を

最後に持ってきたというのです。

マダムの話によれば、あるお客さんから、タンパク質を食べる前に、

炭水化物を多くとりすぎると、肉の味を楽しみきれない言われたそうです。

この肉の味わいならそれはそうだろうと、お腹の小さい私たちは同意します。

イタリア人ほど食が太いわけではない日本でコースを組み立てるのに、

それは考えられてもいい手法であると思われます。

 

6品目。

手打ちパスタ・タリアテッレ。パルメジャーノとバター味。

良いご飯をいただきました、ごちそうさま、と素直に言葉をひきだしてくれる

フィニッシュポイントを用意してくれました。

 

このうえに、丸ごとモモを軽くコンポートしてジェラートをのせたデザートが私、

彼女はチョコバナナのズッパ・イングレーゼをいただき、

カプチーノを飲みながらお茶菓子までいただいている一夜は、

HAPPY BIRTHDAYのチョコ文字をあしらったデザート皿と、

そえられたロウソクの明かりにも賛歌をいただき、ことのほか印象深い時となったのでした。

 

素敵なお店に連れて行ってくれてありがとう。

48年目の今年も、引き続きよろしく、皆様にもペコリ。

 


48回目の誕生日の前祝い 第一種目 走り幅跳び5連勝

2012-09-03 09:23:28 | ふさおまき(オス)日記

大会当日は朝から屋根をうるさくたたく雨。

豪雨による中止連絡が入らないかとぐずぐず思っているうちに、小雨になり

やがて雨音は聞こえなくなりました。

それでも空は思い色。天気予報によれば不安定な大気によって、

雨は降ったりやんだりなりそうだとのこと。

実際、家から最寄りの駅までは傘がいらなかったのに、駒沢公園の駅を出ると

大粒の雨で多くの人がコンビニに走って傘を買ったりしておりました。

 

そんなお天気の変わりやすさは風にも影響します。

突然の強風だったり、追い風がくるっと回って向かい風になったり。

気にしてもしょうがないとはいえ、心が落ち着かないのも事実。

空を見て、雨に濡れながらバックストレートで準備運動や流しを続けました。

 

第一種目は走り幅跳び。

私にとっては5年連続の優勝がかかります。

参加するBクラス(45歳~49歳)はエントリー8人。

細身なのに大腿部はがっしりという、ジャンパー仕様の方もいます。

ぬぬ、強敵か、などの闘志もわきつつ、飛び始めたら専門種目が別なことは

すぐにわかりました。どうやら走り幅跳びを定期的に飛んでいる人は

私だけのようです。

一回目のジャンプで5m58㎝。向かい風1.3メートルですが、踏み切り板もちゃんと踏んで、

観客席のU渋谷地区監督から「ジャストです」とハンコももらいました。

自分的には、あの踏み切りなら70㎝台は行ってほしいところだったので、

やや落胆しつつ、まあ助走がマークばかり気にして、スピードに乗り切れてなかったのが

原因かな?と気を取り直します。

2回目3回目の跳躍は、その修正で記録を狙います。

ということは、力が入りました。

2回目は、渋谷の仲間からも「何たたらふんでるの」と笑われるほど、

マークを踏み外して助走の足さばきを調整のためにばたつかせてしまいました。

5m18

3回目は、マークをずらして再調整。

足も合い、何かわかりませんが空中姿勢も理想的に動きました。

体を反って同時に足を膝からコンパクトにおりたたみ、すぐに前へ振り出す姿勢です。

着地したとたん、観客席の見知らぬ他地区の選手をビデオ撮影していた2人の男性から、

「すごく飛んだよ、自己ベストじゃない?」などと声をかけられるほど。

しかし、なぜか砂場を振り返ると、砂は5mラインを少しだけ越えたところに穴が掘れています。

5m13㎝。

正直、この時に距離が出なかった理由がわかりません。

リズムがとれた助走、上に向かう踏み切り、珍しく柔らかく動いた空中姿勢、

そして足を前に向かって投げ出した着地。

うーん、これで記録が出ないなら、何をすればいいのかわからない・・・

だけど、それが事実。

きっと、その裏に隠された、”気持ちよく調整すると、自分の持ち味で一番いい部分を殺す”

などと言うことがあるのでしょう。

 

走り幅跳び5年連続優勝はありがたくいただき、渋谷区に12ポイントが入りました。

その喜びとともに、まだまだ研鑽、と教訓的な誕生日前日の祝いをいただいたのでありました。