日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

皇居ランで10キロ走り、都心は春の花盛り

2012-04-01 18:15:07 | ふさおまき(オス)日記

暖かく晴れ上がった春のスタート。

4月1日、私の体にも始動してもらいましょう。

昨晩の夜更かしにもめげず、彼女の献身的なごく珍しい早起きにも助けられて、

朝食も食べずに皇居へでかけます。

開花宣言は出ましたが、まだ枝先にいくつか花を小さくつけた桜がほとんどで、

花見客もそれほど多くはありません。

今日利用したのは、半蔵門の東京FM地下にあるジョグリス。

ロッカーとシャワーを使うことができてビジターは700円かかるのですが、便利さには変えられません。

昔は駅のトイレで着替えてコインロッカーに荷物をほおり込んでいたことを思い返せば、

段違いの差があります。ラン後の休日の過ごし方にも幅が出ます。

2年ぶりに走る皇居は、驚くばかりに人であふれ、色とりどりのウェアを着た男女がいっぱい回っていました。

昨日代々木公園で3キロほど走り体を慣らしていたのも功を奏し、

彼女とずーっと一緒に2周走ることができました。

春の光を目で追い、カラシナの黄色い花がお堀斜面を彩る様子に歓声を上げつつ、

歩行者にぶつかったり、並走して走路妨害をしないようには気を配ってはおります。

5キロ33分36秒+32分41秒=1時間6分17秒

最後の300m程を、スピードはあげずに、もも上げ走のようなフォームで引き上げ足に意識をやったら、

何とか動くものの、やはりハムと内転筋が固まってスムースではありません。

4週間前の「足を早く引き上げる動き」は、なんとも怖さが先に立ち、それ以上強める気にはなりません。

それでも汗はたっぷりかいて、体の調子は上々です。

 

ジョグリスでシャワーを浴びた後は、走りながら久々に脳裏に浮かんできた食事の画像を

実物にすべく、朝からお約束のニューオータニに向かいます。

周辺の植え込みは綺麗な彩りになっています。

  

目指すはオータニのSATSUKI。洋食とパティスリーのレストランです。

私はアメリカンクラブサンドイッチで、彼女はドリアと、休日ランチにふさわしいメニューを選んで、

オプションにサラダを頼みました。

これがだーいヒット。

ガラスの皿に盛られた色が美しいのはバリエーションとともに、

このお野菜の健康さを表しています。

最低限のゆで時間で今日された青菜も、瑞々しさと力強さが同時に口へ流れ込んで、

これほどドレッシングやマヨネーズに太刀打ちできる元気な野菜は滅多にお目にかかったことがありません。

トマトなど、もうフルーツなどとわざわざ形容する必要もないほどに、深い甘みがほのかな酸味に混じってほとばしり、

赤い太陽の輝きを爛漫に謳歌しています。

このサラダ、「極み」と名付けるほどに、シェフが惚れ込んだ生産者限定の野菜が選ばれています。

今日の昼食は、これだけで代々語り継ぐことができるほどに味わい深いものでありました。

また季節の違うときに、別の野菜が並ぶ時をねらってこの店を訪れたいものです。

 

食後は気持ちよくなって、新宿まで歩いてきました。

体が力を取り戻す、精気に満ち満ちた日曜日です。

 

 

 


シチリアーナ アルキメーデで鱈腹イタリアン

2012-04-01 00:26:07 | ふさおまき(オス)日記

神泉という街は渋谷でも微妙な位置にあります。

かつての花街と背中合わせでもあれば、

駒場という名の文教地区の入り口とも言える場所ですし、

松濤と続く地平にあると聞けば住宅地にも位置づけられます。

 

クッチーナ シチリアーナ アルキメーデはその神泉の井の頭線駅から徒歩1分、

細い路地に面した半地下の入り口が暖かい窓から漏れる光で浮かび上がる、

街とは色遣いを別にした、店独自の存在感を扉一枚の向こうに実現したお店です。

なんとも軽やかな身のこなしを見せるマダムが、ほとんど一人で注文をとり、

そらんじたメニューの説明を、何度聞いても飽きない名調子で詠うように話してくれます。

薄く流れるイタリアン民謡の音楽よりも、このマダムの声が、店の色合いを客に知らせて

くれるのです。

 

メニューはコースが2つ。

私たちは5000円のたっぷりサイズのコースをチョイス。

そう、アルキメーデさんのキーワードは、美味しいお料理をたっぷり!です。

評判は聞いていましたが、アミューズに出てきたレバーペーストに続いて

テーブルの置かれた前菜を見て、思わず息をのみます。

これをシェアするならいざ知らず、これで一人分のお皿です。

お肉系がゆで豚、ハム、ソーセージ。

海鮮が、サーモン、たこ、イワシ。

香辛料がきいていたり、バルサミコ酢が食欲を招き、お豆のソースが爽やかだったりと

変化も多様です。

 

続いてパスタは、10近くあるメニューからの2種チョイス、ただし二人でシェアとなります。

私たちは、ゴルゴンゾーラの太ーいペンネと桜エビとトマトのリングイーネにしました。

夢中でパスタをフォークですくったのは、桜エビとトマトの味が細やかなリングイーネの張りと躍るように絡み合い、

堂々としたペンネが力強いチーズの浸透力を受けて存在感を増す様が、実に面白い味をもたらしてくれるからです。

 

 

セコンドは、また7つほどのメニューから、こちらは一人一人がチョイスできます。

左が私のテーブルにお招きした、肉のロースト盛り合わせ。ホロホロ鶏と子羊、そして豚。全部で200グラム近くありあそうです。

右が彼女。こちらは鴨。綺麗なワイン色の内側が魅力的。やはり150グラムくらいはありそうです。

まさしく、肉祭り、といったたんまりにんまりのディッシュで、言葉少なくあごが疲れるほど口を動かし、筋繊維と歯が

戯れたのでありました。

 

  

これだけいただいた上で、

さらにドルチェがまた大盛り。

カタラーナは直径5センチ高さ2.5㎝目測で、ブラウニーは10㎝。重しのようにバニラアイスが鎮座して、

おなかも鱈に鳴っているはずです。ソースはエスプレッソできりきりと決めています。

もう一方の私のドルチェは、チョコロールケーキ。乳製品もたっぷりご堪能あれと、

雪国に来たかのような装飾に目を丸くしました。

はーあ、極楽極楽、と顔が語っているのが美味しいディナーの余韻というものなのでしょう。

今度は、まだまだ胃袋に柔軟性がある、タンパク質の同化を追求してやまない、

若い体の友人を誘うと、より楽しい時間を過ごせると語り合う私たちでありました。