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横浜中華街の名店「聘珍楼」はなぜ倒産へと追い込まれたのか(M&A online 2022/06/10)

2022年08月05日 | ネット・ニュースなど
横浜中華街の名店「聘珍楼」はなぜ倒産へと追い込まれたのか(M&A online 2022/06/10)

横浜中華街の老舗「聘珍楼」を運営する聘珍楼(横浜市中区)が、2022年6月2日に横浜地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けました。

負債総額は3億500万円。

1884年創業の聘珍楼は日本最古の中華料理店として知られ、人気テレビ番組「料理の鉄人」に出演し、お茶の間の人気者だった周富徳氏が総料理長を務めていたことでも知られていました。

新型コロナウイルス感染拡大による客数の急減と、時短協力金が得られなくなったことが破産の直接的な原因となりましたが、聘珍楼はコロナ前から収益性が悪化していました。

この記事では以下の情報が得られます。
・聘珍楼の変遷
・横浜中華街の家賃相場と集客力

家賃が高額な横浜中華街

聘珍楼は2024年をめどに移転することを計画していたものの、新型コロナウイルス感染拡大による宴会利用が減少したため、2022年5月15日に閉店を決定。

賃料の支払いが滞り、土地所有者と協議したうえで破産手続きを申請しました。

聘珍楼は2007年3月期は売上高が約107億9,900万円ありましたが、2016年3月期はおよそ4割減となる65億2,000万円まで縮小。

2016年4月に香港系ファンドが出資して設立した別法人に全事業を譲渡。

旧聘珍楼は平川物産に商号を変更し、2017年3月に特別清算手続きを開始しています。

なお、「日比谷聘珍楼」「大阪聘珍楼」「吉祥寺聘珍楼」「小倉聘珍楼ANNEX」を運営する同名の別会社・聘珍楼(横浜市港北区)が、「横浜中華街の聘珍楼は店舗を閉店するにあたって清算することになったもので、横浜本店以外の事業には影響を与えない」と発表しています。

百貨店などで総菜を販売する香港聘珍楼ジャパン(横浜市港北区)の運営も継続される見込みです。

聘珍楼の本店はコロナ前から移転先を探していたとされており、賃料の負担が長く聘珍楼の経営を圧迫していたものと考えられます。

横浜中華街の賃料は近隣に比べて高いのが特徴です。