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『四国八十八ヶ所巡りへ』 第80番札所から第83番札所まで(第二弾 讃岐遍路道 根香寺道)

2015-04-01 00:12:10 | 四国八十八か所巡り

 この日歩いた 国分寺~白峯寺~根香寺は 古道の景観を色濃く残し、

石造物も良好に残っている道だそうです

讃岐遍路道-根香寺道-  と呼ばれています

成立と価値

 この根香寺道は現状で約5kmあるのですが、澄禅(ちょうぜん)により記された『四国遍路日記』(承応2(1653)年)には、「白峰ヨリ五拾町往テ根香寺ニ至ル」との記述があります。また多くの道標を建立した真念(しんねん)の『四国遍路道指南(みちしるべ)』(貞享4(1687)年)にも「これより根香寺まで五十町」と書かれています。
 一町=約109mとなりますので、これらの記述は現在の遍路道の延長と合致します。このことから、少なくとも江戸時代前期には今と同じ道が使われていたことがうかがえます。

 このように、「根香寺道」は歴史的には江戸時代前期まで遡ることができ、景観面でも昔の状態を良く残していると考えられるため、その価値を認められその一部が平成25年10月17日に国の史跡に指定されました。
※平成25年10月現在での指定範囲は約2.3km(そのうち約1.2kmが坂出市)

 

今回、国分寺~十九丁経由~白峯寺 (上の地図 ピンクで辿った道)

白峯寺~十九丁~根香寺 (上の地図 青で辿った道)  を歩きました

歩いた日はお天気だったのですが、第一弾でも少し触れていましたが、

その前の長雨のせいで、泥濘(ぬかるみ)も多く歩くのが大変でした

 

所々、穴を掘る途中の様な所もありましたが、地元の方曰く

「いのしし  」が掘った跡 なんだそうです 

 

 

根香寺道には、沢山の文化遺産が残っています。事前に坂出市のHPを見ていたので、気づいた分だけ写真をパチリ  見落とした分も色々とあるみたいだけど、歩くのが結構精一杯だったので、仕方ないですよね  

 

 

☆閼伽石(あかい)

 『白峯寺縁起』によると、弘法大師空海が白峯寺を開基する際に掘ったものとされています。
 約1m四方の石の井戸には常に水がたたえられており、側に建つ石柱の右側には「岩にせく 阿か井の水のわりなきは 心住めとも 屋とる月哉 西行法師」と、かつて崇徳上皇の鎮魂のため白峰を訪れた、西行法師の歌が刻まれているそうです

鉄の蓋の所が井戸があるところみたいです(蓋は開けられなかった・・・・)

 

 

☆丁石(ちょうせき)

 道標と同じく遍路道にとって重要な石造物です。
 道標が道の方向を示すものであったのに対し、こちらは道の距離を示したものです。
 丁石という名称も、一丁(一町)=109mごとに設置されたことから付けられています。

 道標が多くの遍路道沿いで見かけられるのに対し、丁石は特定の遍路道、特に山間部にある遍路道にのみ集中して見かけることができます。
 形や大きさも道標のように大きな違いはなく、どれも船形の石に地蔵が彫り出されているといったものです

          

これを見ると、どのくらい歩いてきたとかわかります。万歩計と時々照らし合わせてみたり、

歩く途中で見る看板に表示されているキロ数などと比べてみたりしましたが、結構当たってる! 

すごいなぁと思います

 
 
☆道標(どうひょう)

 遍路道に付属する最も重要な石造物といえるのが道標です。
 これは主に道の分岐などに建てられ、札所(遍路道)はどちらかを示したものです。
 多くの道標には手の形などで矢印が彫り出されており、次の札所までの距離を記したものもあります。

 道標は角柱形をしたものが多いのですが、お地蔵さんの形をとっているものも少なくありません。大きさ、書かれた内容についても様々であり、これは色々な人々が建立したことによるものと考えられます。道標の建立者としては、中務茂兵衛(なかつかさ・もへい)や真念(しんねん)等が特に有名です。

  

 

 

☆十九丁目付近

 第80番札所国分寺からの遍路道との三叉路がちょうど19丁(根香寺から19×109m=約2km)になります。
 ここには石垣で形作られたやや広い平坦地があり、香川県による発掘調査の結果から、19世紀前半の小さなお堂と休憩所のようなものがあったと考えられています。

 他にも一際目を引く高い場所に据えられたお地蔵さんや、中務茂兵衛の道標、遍路墓などの石造物が見られます。

   →十九丁の所の丁石

 十九丁の所までは、80番 国分寺→81番 白峯寺  81番 白峯寺→82番根香寺 の順番で歩くと同じ道を往復することになります。なので、歩いていても、結構沢山の歩き遍路さんとすれ違いました。

お互いに笑顔で挨拶をし、言葉を交わし・・・・  一期一会ですね

今まで先へ先へと進む道がほとんどで、後から歩いてくる方に追いつかれることは良くありましたが、こんなに沢山の方とすれ違うと少し不思議な感じがしました

  

 

☆白峯寺笠塔婆(しろみねじかさとうば)

 香川県の有形文化財に指定されている石造物です。中央の円形部は「摩尼輪(まにりん)」というもので、ここに「下乗」という文字が刻まれています。これは、ここから先は聖域になるため、参拝者は乗り物(馬、輿など)から降りるように指示したものです。

 この笠塔婆には塔身の左側に「元応三季二月十八日」、右側に「願主金剛仏子宗明敬白」と刻まれており、元応3(1321)年に「宗明」という人物によって建立されたことが分かります。

 この様な「下乗」と書かれた石造物は「下乗石(げじょういし)」と呼ばれ、かつては他にもあったようですが、今ではこの笠塔婆のみが原型をとどめています。

 隣に建っている同じく下乗と書かれた大きな石は、後に高松藩によって天保7(1836)年に建立された、添碑(そえび)と呼ばれるもので、笠塔婆に小屋を建て保存したことが記されています。

 

           

 

 

この道を歩いた奮闘ぶりは、デジブックでご覧ください (笑)  

 

デジブック 『心かよわす遍路道』

 

道のりは大変だったけど、たまにはこんなポーズも 

第三弾へつづく・・・・  坂出市と高松市の市境を越えて 

一日目 最後のお参り  根香寺へ歩きます