かわいいコケ ブログ I'm loving moss!

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コケ、旅、山が好き。コケとコケにまつわる人やモノの記録です。

京都の苔庭めぐり<②法然院>

2011-01-21 11:15:42 | コケをめぐる旅

▲京都・法然院にて。

昨夜のこと。

湯たんぽに湯を入れるため、
やかんを手にしたところ、

チリチリッ。

ふいに、こんな音がした。


音の先を見てみると・・・


やられた。

うっかり髪の一部が燃えている。


みなさまもどうか火の取り扱いにはお気をつけて。
この季節、乾燥していて普段以上に燃えますので。
くれぐれも私のようにはならぬよう・・・。涙

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さて、気を取り直して京都コケ巡りの続き。


銀閣寺を後にした私たちは、
次に徒歩10分くらいの所にある法然院へ。

ここは法然上人(鎌倉時代の方)ゆかりの地に建てられた念佛道場が起源。

建立は1680年(江戸時代初期)というから、
京都の中ではやや若手のお寺と言えるかもしれない。


銀閣寺がめっぽう混んでいたのに対し、
ここはそう離れていないにもかかわらず、
非常に穴場(しかも参拝無料)。

人けもない静けさの中、
まずはじっくり山門を鑑賞する。



▲あらあら、なにやら立派な山門が見えてきました。




▲コケに覆われる屋根。思わず三脚を立てる友人。



山門をくぐると、白い盛り砂。
「白砂壇(びゃくさだん)」というらしい。





この盛り砂を水に見立て、この間を通ることは
心身の浄化してから境内に入ることを意味しているという。

砂なのに水。水を置かずにあえて砂。なんか不思議。
きっとなにか仏教的な意味があるのだろう。


そして盛り砂の間を抜け、ふと振り返る。


すると入り口よりも、こっちのほうがすごかった!


▲どーん! 屋根全面にコケ。ハイゴケ系だった。



また、こじんまりした庭もコケの緑で埋め尽くされており、
さらに雨上がりということもあって、マットはふかふか。




ここもメインはハイゴケ。
でもオオスギゴケ(もしくはウマスギゴケかもしれない)も、じわじわと。






▲ヒノキゴケの巨大群落。木の根元も見えやしないほど。




▲こちらは社殿の裏手。表の庭で活躍できなかったオオスギゴケが、
ここでは植え込みから脱走中。道に侵入してくるほど元気があります。




▲「もはやオレたちに国境はねぇ!」とばかりに裸地にわらわらと広がり始めた
ボーダレスなオオスギゴケさんたち。でも紅葉が舞いちり、意外と風流!?


光線が足りなくていまいち写真がきれいに撮れず、
本来のコケの美しさをお伝えしきれないのがザンネンだが、
こじんまりしたお庭でコケとゆっくり対話ができる、とてもいい寺院だった。



●おまけ
コケめぐりの後は、街なかへ繰り出す。

京都はなんだかんだで毎年1~2回は訪れているけど、
そのたびに私の中の新名所ができる。


とくに最近は古い街並みの中に(もしくはそれを活用して)、
どんどん新しい灯がともされ始めている印象。


  
▲お茶のペットボトルでおなじみの「伊右衛門」が京都ではおしゃれなカフェに。
 ホソバオキナゴケを使った見事な盆栽がお出迎え。




▲友人の粋な計らいで、町家をリフォームしたおしゃれなレストランでランチ。
 お料理が美味しくて写真を撮り忘れた。なので、水だけ。


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