▲ホソバミズゴケ(屋久島 2013年3月3日)
思えば屋久島から帰ってきて早20日あまり。
新鮮なうちにこの気持ちを早くブログに綴らねば!・・・と思いつつ、
普段のライター仕事がわりと忙しくなってしまったり、
花粉症で鼻と肌がえらいダメージを受けてしまったりと
日々のあれやこれやで、屋久島のことがすっかり
なおざりなことになっている。いかんなー。
それでも、あの5日あまりの出来事を少しでも
みずみずしいまま冷蔵保存するような気持ちで、
頭の隅にある記憶のはしっこを手でバシっと押さえつけて
とどまってくれるようには努めているのだけど。
なんだか気持ちは焦るばかり。
なんかちゃんとしたいと思えば思うほど、動けなくなりますよね。
ということで、とりあえず撮影した大量の画像の中から
印象深いものだけでもアップして、ちょっとでも、
このモヤモヤを解消できればと昨夜から思い始めた次第。
いつもはわりと文字の多いこのブログですが、
しばしパラパラとキャプションのみのアルバムをめくる、
それくらいの気軽さで読んで頂ければ、これ幸いです。
まぁ元来気分屋なので気が乗れば
またいつもの長文レポートになるやもだけども・・・。
なんてつべこべ言っているけど、まぁとにかく。
コケは見ているだけでその美しさに癒されます。
これについてはまちがいない。
Mar. 3, 2013
ここは屋久島の淀川(よどごう)登山口周辺。標高1360m。
標高が高いせいもあり予想以上の寒さに震えつつ、
コケフォーレメンバーでいっせいにコケ観察開始。
いっせいにとはいっても、
各自思い思いの場所へと散らばっていく。
それがコケ観察の常だ。
▲横並び状態で観察中。互いの距離が近いように思えますが、おそらく隣人のことなど見えていない。
各自それぞれのコケワールドに没頭中なのであります。
登山口は目の前だがみんなそこへは直行せず、
しばし登山道入口近くのコケを丹念に観察。
斜面に、岩に、樹幹にと、視界はすでにコケだらけだ。
私はどこから手をつけたらいいのかと迷う。
しばらくあっちへふらふら、こっちへふらふらしていると、
一角の腐植土の上にホソバミズゴケの群落を見つける。
ひざまずいてしばらくルーペで見たりカメラを構えたり。
ふー、なんて美しい色と形、やわらかでみずみずしい手触り。
ため息をつきながらふと顔を上げると、
となりにはお仲間さんが私と
そっくりの格好でうずくまっていた。