かわいいコケ ブログ I'm loving moss!

コケの魅力を広く知ってもらいたくて、情報発信中。
コケ、旅、山が好き。コケとコケにまつわる人やモノの記録です。

ふもとから始まる・・・・・・

2009-10-01 11:37:37 | 山登りとコケ


鳳凰三山の続きです。

今回の行程は「屋宿」から始まりました。


24日金曜夜に新宿から最終の甲府行きバスに乗り、
0時すぎに甲府駅構内にて就寝
(いわゆるこれが「屋根つき野宿」。略して「屋宿」です)。


駅でダウンジャケットにくるまった人が、
そこここに転がっているというのは、
いっけん目を見張るものがあります。

しかしこれは夜が明けたらすぐにでもスタートしたいという
一部の人々にとっては、常套手段であるようです。

とはいえ、何十人も寝に来ているわけではないので、
甲府駅の駅員さんたちも毎度、暗黙のご様子
(だからといってこの方法をオススメするかはまた別の話)。



明朝、4時半に起きてタクシーに乗り、
青木鉱泉(山梨県韮崎市)へ。

「鉱泉」とは温泉のこと。いわゆる山麓の温泉場です。

温泉宿やテント場があるので、
ここで夜を明かして鳳凰三山を目指すのも一案です。


すでに標高1000メートル以上ある山のふもと、
早朝ということもあり空気がひんやり。


そんなふもとから始まるのは・・・・・・
もちろんコケ観察。


足もとになにやら苔むした岩があるので、
ルーペでのぞいてみると・・・










黄緑色で肌触りの良いモールみたいに見えるのがスナゴケのです。
立ち上がっているのは地衣類だと思われます(最下写真)。

※地衣類(ちいるい)菌類と藻類の共生体。
厳しい自然環境の中でも育つので、
高い山々でもよく見かけます。



今回のパーティーのメンバーの一人も、
私が地面を這いつくばってるのを見て
興味をもってくれたのか一緒にコケ観察。





小指サイズくらいの小さなキノコも、ひっそりと居候。 



かわいいですね。