かわいいコケ ブログ I'm loving moss!

コケの魅力を広く知ってもらいたくて、情報発信中。
コケ、旅、山が好き。コケとコケにまつわる人やモノの記録です。

【お知らせ】久々のコケ講座!3/27(土)10:00~「はじめてのコケ観察会」@水元かわせみの里/新たなコケの入門書「あなたの あしもと コケの森」(文:鵜沢美穂子・写真:新井文彦)

2021-03-11 13:40:00 | コケ情報

※おかげさまで3/27(土)「はじめてのコケ観察会」はお申込みが定員に達しました。キャンセル待ちは受付中です(2021.3.13追記)

いよいよ春も近づいてきました。
ウイルスに花粉にとますますマスクが手放せない3月です。
そして今日で東日本大震災から10年。月日は本当に早いものですね(記憶が薄れないようにしなければ…)。

以前、このブログでも少しお話したかどうか、すでに記憶が定かではないのですが、
最近の私はこの夏に出版予定の新しいコケの本の執筆に奮闘中の日々。

そんななか、2年ぶりに東京都葛飾区にある水元かわせみの里で
コケ講座をさせていただくことになりました。
今回で4回目、ありがたいことです。

しっかりと感染拡大防止対策を取りながら、また皆様のご協力も仰ぎながら、
春のコケの美しさを静かに皆で分かち合えたらと思います。

ただいま参加者募集中。
詳細は以下のとおりです。

ご興味ありましたら、ぜひご参加くださいませ!


自然学習講座「はじめてのコケ観察会」

※おかげさまで3/27(土)「はじめてのコケ観察会」はお申込みが定員に達しました。キャンセル待ちは受付中です(2021.3.13追記)

道路わきなど身近な場所で見られるコケの生態について解説します。

【日時】2021年 3月27日(土) 午前10時から12時まで(雨天決行)
   
【会場】水元かわせみの里 水辺のふれあいルーム及び水元小合溜周辺
    〒125-0034 葛飾区水元公園8番3号
    電話03-3627-5201
    ※現在、水元公園の駐車場は「当面の間は閉鎖」となっています。
     ご参加の際は、お車以外の交通手段をご用意ください。

【対象】小学5年生以上(5歳~小学4年生でご参加希望の方は、保護者同伴)

【定員】20人

【講師】藤井 久子(岡山コケの会、日本蘚苔類学会会員)

【費用】無料

【持ち物】筆記用具、ルーペ、カメラ(接写機能のあるものが好ましい)、水の入った霧吹き(いずれもお持ちであれば)

【申込方法】令和3年3月9日(火)午前9時から、水元かわせみの里の窓口か電話で受付中(先着順)

【申込み・問合せ先】水元かわせみの里 水辺のふれあいルーム
          〒125-0034 葛飾区水元公園8番3号
          電話03-3627-5201

※新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、下記の通りご協力をお願いいたします!
●発熱・せき等で体調がすぐれない方のご参加はお控えください。
●ご来場者の際にはマスクの着用をお願いします。
●講師や他のお客様、スタッフと、最低1メートル以上の間隔を保ってください。
●館内に手指消毒用のアルコールを設置していますので、プログラムの前後や出入りの際にご利用ください。


 ※お申込みは水元かわせみの里に直接、もしくはお電話で。このブログにお申込み頂いても受付できませんのでご注意を。



▲過去の講座の様子(撮影:水元かわせみの里)


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もう一つはコケ情報です!
コケ屋界隈の皆様には「遅いっ!」と言われそうですが・・・。

コケの世界に導いてくれる素敵な本が3月1日に発行されました!
書名は「あなたの あしもと コケの森」(文一総合出版)。

著者はコケ研究者の鵜沢美穂子さん(ミュージアムパーク茨城県自然博物館)と
新井文彦さん(きのこ粘菌写真家)のお二人。





お人柄が垣間見えるような鵜沢美穂子さんの丁寧でやわらかな文章と、
美しくも不思議に満ちたコケの生態をばっちり押さえた新井さんの写真(数々の試練があったとか!)がそろって、
これはもう無敵!と認めざるを得ない、コケの基本がよくわかる内容です。
ページを開いた途端にコケの世界へと誘われてしまうこと間違いなしです。

すでにキノコや粘菌などのご著書も多い新井文彦さんの魅力は言わずもがなですが、
鵜沢美穂子さんは2013年に茨城県自然博物館で開催されたコケ展を企画されたほか、
以前にコケ好きの間にブームを巻き起こした「コケ図鑑トランプ」の制作者です。
  ※気になる方は「コケ図鑑トランプ」で検索を!

また、フィールドへ調査に出かけられると、狙っていたコケを
かなりの高確率で見つけ出すという人呼んで「コケに呼ばれる女」。
何年か前には、めったに胞子体をつけないホンモンジゴケの胞子体(標本も国内に1、2点しかないとか)を、
ウン十年ぶり(たしか約50年ぶり)に埼玉県で見つけ出したという武勇伝は、
コアなコケファンの間ではもはや伝説です(この時からもう私は個人的に鵜沢さんのファン!)。

とにかく初心者からプロまで必携の1冊。ぜひ書店やAmazonなどで探してみてくださいね。


【コケ情報】『じゃらん大人のちょっと贅沢な旅 2021-22春夏』に苔旅特集/2/28まで:シンポジウム「コケから考える『未来へつなぐ京都の自然環境と文化』」/2/27-28「癒しのモスライト展」開催

2021-02-25 12:08:15 | コケ情報

関西は少しコロナの感染状況が落ち着いてきた今日この頃。
みなさま、お変わりありませんか?

さて、情報詰め込み過ぎのタイトルの通り、今日はたくさんお知らせがあります。

 

まずは1つめ!

 

 

㈱リクルート発行の旅行情報誌『じゃらん大人のちょっと贅沢な旅 2021-2022春夏』に、
「大人の苔旅~コケトリップ~」という特集があり、その監修を務めさせて頂きました。
東北~九州地方まで8ページにわたって日本各地のおすすめコケスポットを紹介しています。

 

 

 

ムック本なので月刊誌と違いしばらくは書店やAmazonなどに並んでいると思います。

いますぐは行けなくても、いつか行く苔旅のために。
ぜひお手にとってみてくださいませ。

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2つめ!

【コケから考える『未来へつなぐ京都の自然環境と文化】というシンポジウムが
オンラインによる「京都環境フェスティバル2020」の中で開催中です。


※こちらのYouTubeチャンネルにて→ 

福井県立大学准教授・大石善隆さん(『コケはなぜに美しい』『苔三昧』等の著者)はじめ、
京都府自然環境保全課、文化財保護課、植彌加藤造園株式会社、西芳寺などコケと深いつながりを持つ発表者が
「庭園」 「生物」「環境」をキーワードに発表されています。


配信は2月28日(日)までとのこと。
私もまだ見れていませんが、登壇者のメンツからしてもとても興味があります。
この週末には見なくては~!

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3つめ!

 

 

Mosslight-LEDでおなじみの LED照明付テラリウム作家の内野敦明さんによる
「癒しのモスライト展」がこの週末に開催されます。

●日時:2月27日(土)12:00〜18:00
        2月28日(日)10:00〜16:00

●入場無料

●会場:宝塚市立文化芸術センター 

宝塚大劇場や手塚治虫記念館などが近くにあり、樹木に囲まれたガーデンもありと、散策も楽しい場所。
阪急宝塚駅なら徒歩13分、宝塚南口駅からなら徒歩7分。
こちらもこの週末にお邪魔する予定。

はー、そうこうしているうちに2月が終わっていくのが信じられません。まだまだ宿題が満載、どうしよ・・・。


このようなご時世なので…「咲かない植物 こけ展」の展示風景紹介/コケカレンダー「苔暦2021」が弥生坂緑の本棚さんで販売中!

2021-01-15 18:00:00 | コケ情報




緊急事態宣言の対象地域が11都府県に拡大になってしまいました。
一人ひとりがこの事態を把握して、再び自らの行動を謙虚に見直す努力が必要とは思いつつ、
この国のリーダーの指導力のなさ、求心力のなさを思うと、途方に暮れてしまう。


前回お知らせした大阪・咲くやこの花館で開催中の「咲かない植物 こけ展」も、気づけば会期終了まであと数日。
このような状況下でも、(おそらく大阪府民を中心に)来館してくださる方が一定数いることは大変ありがたいことだが、
やはり「行きたくても、今回は行けない」という方も多いのではないかと思う。

こちらとしてもオカモス関西の有志メンバーと咲くやこの花館のスタッフの皆さんで、一丸となって作り上げた展示。
東京のコケ友たちに「こんなコケ展をやるよ」と画像を送ったら皆、「いいね~!」「すごいね~!」と喜んでくれたので、
このブログでもちょこっと紹介させて頂こうと思います。

会期前日の搬入時の画像、さらにスマホで撮ったものなので、
構図があまりよくありませんが、雰囲気だけでもお楽しみくださいませ。







まずはトップにも載せておりますが、こちらはコケの博物画ギャラリー。
19世紀前後の銅版画で、オカモス関西のボスであるMさんと私の持ち物を展示しました。
画の後ろに吊るしてある大きな垂れ幕は、コケに詳しい方はご存じの人も多いでしょう、
左右どちらも生物学者のエルンスト・ヘッケル(1834-1919/ドイツ)の作品。
画像をよく見て頂くと、実際の銅版画もどちらも展示しています(それぞれ中心にある大きな額装のもの)。
そのほか、博物学者であり博物画家のジェームズ・サワビー(1757-1822/イギリス)などの作品もあります。













一方、こちらはオカモス関西メンバー有志らによるコケの魅力を伝える写真パネルの数々。
コケの生態がわかるものから、お気に入りのコケ風景まで、十人十色のコケの見方・楽しみ方が伝わってくる展示です。























さて、雰囲気がガラッと変わってこちらはコケ園芸のコーナー。本展でいちばん華やかな一角です。
これこそ、作家によって器の形状一つとっても全然違っていて、個性が出ますね。
今回、展示されていたのは、

・江津苔プロジェクト
・苔・なっこ
・城東社中
・MOSS GARDEN
・Mosslight-LED
・金木犀
・「こけちゃっかー」
・The★Moss
・Japoriumu®

の皆様です。
金木犀さん(東大阪)と苔・なっこさん(大阪)ほか、何社かは会場で作品も販売。
会場の様子は金木犀さんのブログでも紹介されていますよ。
このご時世なので、寒いけど会場の窓は全開とか。皆様、本当にお疲れさまです!!






















咲くやこの花館は、日本最大の温室を有することをご存じでしょうか。
そして温室内の熱帯植物や多肉植物、はたまた高山植物の足元には、意外と豊富にコケがあります。

今回、咲くやこの花館のスタッフさんとオカモス関西メンバーでブログ「そよ風のなかで part2」のSさんによって、
温室のコケにスポットをあてたコケMAPを作成。その名も「咲くやズッこけ散策MAP」。
〝コケを探すのに下ばかり見過ぎて、コケんように気をつけなはれや!〟ということでしょうか(笑)。

温室を一巡りして会場に戻ってきたら、群落から一部を採取した標本をじっくり見ることができる解説ゾーンもあります。

ちなみに。私も温室を見て回ったのですが、普段は生殖器官をつけているところをほとんど見かけないミカヅキゼニゴケが、
ここの温室では多くの群落が雄器托をたくさんつけていたので、個人的にビックリしました。



以上、駆け足でしたが今回の「咲かない植物 こけ展」の展示紹介でした。
またこれまでのように、みんなで集まってわいわい言いながら楽しめるコケ展が早く戻ってくるといいなぁ。
その日のためにも、いましばらくは不便はあれど、健康体でいなくては・・・。


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最後に。
昨年中にあっという間に完売御礼となってしまったコケカレンダー「苔暦2021」ですが、
東京文京区にある弥生坂・緑の本棚さんで、まだ取り扱いがあるとのこと。
10部納品させて頂き、いくつか売れて、いまは残り何部かはわからないのですが、店頭でも通販でもお取り扱いいただいています。

買いそびれた~!という方、まだ間に合います!
ぜひ緑の本棚の通販ページをご覧くださいませ。

※緑の本棚 「苔暦2021」通販ページはこちら→ 


【お知らせ】1月9(土)~17(日)「咲かない植物 こけ展」が開催@咲くやこの花館 2F展示室

2021-01-04 14:40:00 | コケ情報

     


2021年、明けましておめでとうございます。

昨年からの世界的な新型コロナウイルス感染拡大がいまだ終息をみない状況、
感染者治療の最前線に立つ医療関係者の皆様には心から敬意を表するとともに、深く感謝を申し上げます。

今年はワクチン開発・接種がぐんと進んでくると思いますが、
引き続き皆さまがお身体ご自愛のうえ、ご活躍されることをお祈り申し上げます。
どうか一日も早く平和で穏やかな世の中が戻ってきますように。

私個人としては今年は新たなコケの本の完成を目指しつつ、
日本各地のコケ名所を巡れる日がくることを祈るばかりです。



▲赤目四十八滝(三重県)のホソバミズゼニゴケ。今年の苔年賀に使いました



さて、このようなご時世の中での開催となるので大々的な宣伝も難しく、
「各地からこぞってお越しください!」とも言えないのが心苦しいのですが、
大阪府大阪市の咲くやこの花館(日本最大の温室を有する屋内植物園)にて、
「こけ展」が開催されます。昨年に続く2回目です。





コケテラリウム、コケ盆栽などのコケの園芸作品の展示を中心に、
岡山コケの会(コケの愛好会)の関西支部メンバーによるコケの写真展、
また「あるコケ好きの画廊」と題し、コケのボタニカルアートを中心としたコケの画や図鑑など
関西支部メンバーのコレクションの数々を披露いたします。

会場ではコケ園芸作品の販売、少人数予約制のテラリウム作りワークショップなども開催されますので、
詳しくは咲くやこの花館のホームページをご覧くださいませ。


●咲くやこの花館HP「こけ展」詳細はこちら→ 



●おまけ

コケのボタニカルアート、じつは10年ほど前からひそかにコレクションをしています。



▲生物学者エルンスト・ヘッケルによる蘚類のイラスト。額装がまだなのですが、間に合えばこちらも展示します


【お知らせ&コケ情報いろいろ】登山WEBマガジン「YAMA HACK」にコケの記事掲載/「東京苔展」が開催中!@渋谷区ふれあい植物センター/琥珀から新種のコケ発見@岩手県久慈市

2020-11-07 12:22:05 | コケ情報

今日はコケの情報が盛りだくさんです。

ここ最近、コケのことでいくつか取材を受けていて、
先がけてその一つが公開されましたのでまずはそのお知らせから。


「変化する植物!?登山者をも魅了する世にも奇妙な『コケ』の世界へようこそ」
   ※↑クリックして頂いたら記事にジャンプします。





登山WEBマガジン「YAMA HACK」さんに取材して頂きました。
登山中にコケが気になる方に向けた〝入門編〟としてライトに読んで頂ける内容になっています。
コケを五感で楽しむあれこれ、ご参考になれば幸いです。


しかも、↓記事↓中にある「かわいいコケブログ」をクリックして頂くと、
過去のこのブログの中から「登山」に関するものだけを抜粋して見られるリンクも貼ってくださいました。
こちらもご参考になればぜひ!(古い情報もあるのでそこはご容赦を・・・)






企画展「東京苔展〜あなたの傍にそっとコケ〜」@東京都渋谷区ふれあい植物センタ

「日本で一番小さな植物園」でおなじみの渋谷区ふれあい植物センターにてコケの企画展が開催されています。





約500種の植物を有する屋内型植物園にて、アーバンモスの写真展示や、体験コーナー、苔テラリウムの展示もあり。
さらに渋谷周辺のコケ散歩動画の放映や、希望者にはコケのミニ図鑑のプレゼントもありますよ。
岡山コケの会関東班のメンバーたちが中心となってアイデアを出し合った力作です。
開期は11月15日(日)までですので、都内近郊の方はぜひ!
  ※ちなみに私は写真展示で少し協力させてもらいました(ギンゴケの乾湿の差を比較したパネル写真です)。





久慈の琥珀から新種のコケ発見、「クジフタマタゴケ」と命名される

9月のニュースでいまさらながらになりますが・・・。
岩手県久慈市の琥珀採掘場で採掘された琥珀の中に閉じ込められた植物が、
新種のコケ植物であることはわかったそうです(鑑定は服部植物研究所の片桐知之所長)。
これで琥珀から新種のコケが出てきたのは国内2例目とか。

現在、久慈琥珀博物館ではその現物が特別展示されているそうですよ(2020年12月30日まで)。

 ※関連情報→ ☆1  ☆2  ☆3

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以上です。
おかげさまでコケカレンダー「苔暦2021」もようやく制作が走り出しました。12月初旬には完成の予定。
また完成しましたら、このブログで改めてご案内しますね。


【コケ情報】10/10苔とマコモのちいさなお祭り@新潟県胎内市

2020-10-04 06:30:30 | コケ情報

      


間近のお知らせとなり恐縮ですが、「苔とマコモのちいさなお祭り」という魅惑のイベントが新潟県胎内市で開催されます。

●「苔とマコモのちいさなお祭り」HP→ 

コケとマコモ(イネ科の植物)が主役のこのイベント、体験・販売・食、さまざまな角度からコケとマコモを推しています。
とくにコケは、コケテラリウム作りやフィールドワークをはじめ、苔の種(蒔き苔法に使うコケを裁断したもの)や
モスペーパー(細かくしたコケを和紙と混ぜて漉きとったもの)、苔スイーツなど、気になる企画やグッズが満載です。


       


光栄なことに、コケ友・MさんとのMOSS-T PROJECTからもコケ画-Tシャツとポストカードを出品させて頂いております。
Tシャツは色・サイズに限りがありますので、もしご興味のある方はお早めに販売ブースへ!

秋の里山、のどかな田園風景、そこでコケとマコモを存分に楽しむ。
もっと近くだったらなぁ!と関西の私は指をくわえるばかりですが、当日はお天気に恵まれますように。

新潟県とその周辺地域の皆様、ぜひ足を運んでみてくださいませ。


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そして!この秋は、ほかにも関西や関東でコケ関連のイベントが控えています。
また近くなったら詳しくお知らせしますので、しばしお待ちを~。


 ※でも少しだけ情報解禁!
 例年11月に開催されてきた京都府立植物園での「苔・こけ・コケ展」は、
 今年は園内の敷地を使ったウォークラリー形式での開催となります。
 会場での展示や物販はなく、植物園に入園された方にコケMAPをお配りし、
 各自自由に園内のコケを見て回ってもらう予定です。
 会期は11月~12月となりそうです。


 
      ▲先日、オカモス関西のメンバーで下見へ行ってきました



 
 ▲スダジイのどんぐり。かわいいなと思うとともに、この夏の猛暑にもめげず
  着々と結実していく植物のたくましさ、勤勉さには本当に憧れてしまう


コケ恋しい9月&【コケ、キノコ・粘菌情報】NHK文化センター神戸教室にて人気の講座がこの秋冬にも!

2020-09-04 14:21:25 | コケ情報


                            ▲福岡県にて(2019年8月)


ひところの昼夜問わずの酷暑からは解放され、ここ最近は朝晩が少し過ごしやすくなってきた。
入道雲とうろこ雲を交互に見ながら、夏と秋の匂いをどちらも感じられるこの季節がとても好きだ。
とはいえ、これからの実りの秋を前に、台風が心配な時季でもあるのだが・・・。

そんなコロナ禍のまま突入する秋のはじまり、皆さまはどのようにお過ごしですか?

こちらはいまだ県内外のコケを自由に見て回ることができないストレスを抱えながらの日々ですが、
先週末は、8/30まで鳥取県立博物館で開催されていた「変形菌展」を観に行くべく、日帰りで鳥取県へ。
久々の日帰り旅行(しかも人生初の鳥取県!)に心身ともにかなりリフレッシュできました。
やはり私の人生に旅は欠かせない。つかのまでも旅ができる喜びを噛みしめた次第。
早く何でもない日常がかえってきてほしいなぁ。

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さて、コケ繋がり、キノコ・粘菌(変形菌)繋がりの諸先輩方が
この秋冬に神戸で一日講座(座学)を開催されますので、そのお知らせです。


10月3日(土)13時~「探検!ミクロな生物の世界」講師:左木山祝一氏

コケ好き、虫好きの人必見のブログ「そよ風のなかで Part2」の主であり、
コケの国のふしぎ図鑑』の著者である左木山さんの講座です。
昨年に続き第2回目の開催となります。




※お申し込みはこちらから→  (NHK文化センター神戸教室のホームページへ飛びます)



12月6日(日)13時~「きのこや粘菌をとことん楽しむ方法」講師:新井文彦氏


北海道や東北でキノコ・粘菌(変形菌ともいいます)の写真を撮り続けている写真家の新井文彦さんの恒例の講座。
新井文彦さんといえば、これまでたくさんのキノコや変形菌のご本を出しておられるほか、
ほぼ日の「きのこの話。」でご存じの方も多いはず。




毎年、この講座のためにわざわざ神戸にお越しくださるという新井さん。
講座の後には今年も一緒に六甲山界隈をコケさんぽしたいなぁ。

※お申し込みはこちらから→  (NHK文化センター神戸教室のホームページへ飛びます)


どちらの講座も受講申込みはすでにスタートしているとのこと。
興味がある方はぜひお席が埋まらないうちに早めにお申し込みくださいませ!


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さて、話は飛ぶが、じつは今日から2日間、コケの研究者が集まる学会「日本蘚苔類学会」の第49回高知大会が開催される。
とはいえこのご時世なので、今回は高知県に集合せず、zoom内で研究者各自の発表、総会、懇親会などが行われる予定だ。

直接会えないうえ、現地でのエクスカーション(コケが豊富な場所でのフィールドワーク)がないのはさみしい限りだが、
オンラインになったことで、いつもはなかなか参加できない遠方の学会員の方々の参加が多いというのは喜ばしいことだ。


それで、ふと思いついて、昨年(2019年)の第48回福岡大会はどんなふうだったかなと、
コケの画像ばかり入れているパソコン外付けのポータブルハードディスクの中を探してみた。
昨年の学会は2019年8月27~29日開催で、最終日のエクスカーションは県内の野河内渓谷を訪れていた。

とはいえ、ちょうどこの3日間は台風が九州に接近していて福岡県内も連日大雨。
野河内渓谷に向かう際に至っては局地的集中豪雨を受け、バスも道中で足止めをくらう。
学会の常連で岡山から参加のKさんの

「ごめ~ん、オレの強力な雨男パワーでこんなことになっちゃって!」

との冗談に笑いながらも、私は内心(本当に行くのはムリかも…)と
バスの屋根を打楽器みたいに叩きつける雨粒の音を聞きながら半分あきらめモードだった。

それでも、会員たちは全国各地からせっかく福岡県まで来たのである。
学会員全員の一縷の望みを繋ぐかのようにバスは雨雲の合間を縫うようにゆるゆると進んだ。

そして、ちょうど渓谷入口の駐車場に到着したとき・・・・・・
なんと、不思議なくらいぴたりと雨がやんだのだ。

「奇跡!!」

私をはじめ、おそらく多くの学会員が心の中でそう叫んだことだろう。

なぜこんな奇跡が突然?!

そう、じつはバスには学会初参加で、事前に台風の予報があったにもかかわらず、

「私、めちゃくちゃ晴れ女なんで。」

と折り畳み傘すらもってこなかった、埼玉が生んだ最強晴れ女のOさんが乗っていたのだ!!

その時、余裕の表情で「台風に勝ちましたね」とさらりと言いのけて
静かにバスを降りていくOさんの背中がどれだけまぶしかったことか!(思わず手を合わせて拝みました)

いま思えばその瞬間をカメラにおさめておけばよかったと後悔しているが、
とにかく、雨上がりのコケ、嬉々としてバスを降りていく学会員たち、
学会の活動に毎度雨を呼び込む雨男vs霊長類最強の晴れ女、すべてがキラキラした思い出である。

そして、あの時のなにもかもがいま猛烈に恋しい。



▲バスを降りて一番最初に目に留まったフデゴケ



▲カビゴケ。植物体が濡れて形状がルーペでもはっきり見えなかったが、匂いをかいだらすぐわかった
 


▲ヒメシノブゴケ



▲じつは上のヒメシノブゴケの生えているところから数十センチ離れたところに
 近縁種のトヤマシノブゴケも生えていた。「区別つきません~!!」と混乱気味のコケ好きたちに、
 すかさずK先生が違いを説明してくださり、ありがたや~!な1枚



▲タマゴケのタマちゃん。春は青りんごのような形状の胞子体が美しいが、真夏はこんな感じ



▲渓谷まわりの民家の裏道



▲民家の脇を流れる水路にはカニも



▲駐車場の目の前の田んぼ。カナヘビ(かな?)の赤ちゃんもいました



▲田んぼといえばつい探してしまうのがイチョウウキゴケ。大量のウキクサ(アオウキクサかな?)に
完全アウェイな状態ながら、がんばって稲の根元にしがみついていました


【お知らせ】旅情報サイト・旅色プラスにて〝ご近所散歩で楽しむコケトリップのすすめ〟

2020-06-07 13:25:00 | コケ情報

                                  ▲撮影:堀内雄介

 

「緊急事態宣言」が全国的に解除され、少しずつ日常がまた回り始めたと実感している6月。
とはいえ「東京アラート」が発動中だったり、相変わらず密度の高い電車等を見かけると、
これでいいのだろうか、これからどうなっていくのだろうかと漠然とした不安がまとわりつく。

とはいえ、図書館や映画館、美術館、デパート、お気に入りのカフェや雑貨屋など、
これまで慣れ親しんできた施設・店舗が再開してくれるのは素直に嬉しい。

各所から依頼されていたコケ観察会もこの春はやむなく中止・延期となったが、
今後は少人数・分散で行うなど、これまでのスタイルを見直しながら再開できればと思う。
もともとコケ観察そのものは、ソロで楽しめるアクティビティのそれこそ代表格のようなもの。
この間に改めて身近な自然の魅力に気づき、楽しんでいる人も多いというから、ぜひコケにも目を向けてもらえたら嬉しい。

そんなことを考えていた矢先、奇遇にも旅の情報サイトの「旅色プラス」からの依頼で
遠出せずとも楽しめる「ご近所コケトリップ」というテーマで記事を書かせていただいた。

常日頃ご近所のコケをチェックされている方にはいまさらな情報かもしれませんが、
コケ初心者の方がコケを楽しむヒントになればと思う(下記をクリックしてみてください)。

☆旅色プラス「コケ愛好家・藤井久子さんに聞く! ご近所散歩で楽しむコケトリップのすすめ 」

 

なお、過去にも旅色プラスでは「コケトリップ」をテーマに2つの記事を書かせていただいています。
こちらもよかったらのぞいてみてくださいませ。

☆「コケ愛好家・藤井久子さんに聞く! コケトリップの魅力 」

☆「コケ愛好家・藤井久子さんに聞く!石川県小松市にある「苔の里」ってどんなところ? 」

 

 

【最近読んだ本、いま読んでいる本】

在宅時間が長くなったぶん、読書時間が増えているという方も多いのでは?
〝遅読遅筆〟でおなじみ(?)の私ですが、じつは読書好き。
読んだ本の備忘録も兼ねておすすめの本をご紹介する第2弾です。
 


『大文字山トレッキング手帖』(フィールドソサエティー(法然院森のセンター)編/ナカニシヤ出版)


▲法然院森のセンターを運営している久山喜久雄・慶子ご夫妻による執筆。コケやキノコの章もあります

 

●『奥入瀬daily』(河井大輔/NPO法人奥入瀬自然観光資源研究会)


▲ここ数年で『奥入瀬自然史博物館』『奥入瀬フィールドミュージアムガイドブック』に続く最終篇とのこと

 

前者は京都府の名山である大文字山山域、後者は青森県の奥入瀬渓流の森についてのガイドブックです。

京都の久山ご夫妻も、青森の河井大輔さんもそれぞれの土地に根を下ろし、
長年にわたって土地の自然を見つめ、その魅力を地域内外に発信し続けてきたベテランネイチャーガイド。

両地とも全国区の名所なのでガイドブックやインターネットで観光情報は溢れているでしょうが、やはりこうして一著者の手によってまとめられた本を読むと、
プロのガイドが何をポイントにその土地を見つめてきたのか、その土地にどういったストーリーを感じているのか、
来訪者に何を感じてほしいのかということがストレートに伝わってきて、いいものですね。

とくに『奥入瀬daily』は文章が1/3、奥入瀬の美しい四季が伝わってくる写真が2/3くらいの割合で、眺めているだけでも楽しいフォトブック仕立て。
各写真のそばに「●/● ●●:●●」と季節のみならず月日と時間まで記載していることで、
「今この瞬間の奥入瀬にはきっとこんな風景が広がっているだろうな」と読者に想像させる工夫も良いです。

従来ならこういった種類の本は「この土地を訪れてみたい」と考えている旅行者に向けられていたり、求めらていたりする本なのかなと思うのですが、
このコロナ禍で遠出が難しいいま、地元の人が地元の魅力を再発見するための一助としても最適な本なのではないかなと思います。

 

『ふたりっ子バンザイ』(石亀泰郎/夏葉社)

 

常に子どもたちを撮り続けてきた写真家のデビュー作。
約50年ぶりに夏葉社によって復刊された、新書サイズの小さな写真集です。
ご自身のとしごの息子さんたちが成長していく様子を数年間にわたって撮り続けた記録写真集。

普段は写真集を買うことはほとんどないのですが、少し前に日経新聞で夏葉社代表の島田潤一郎さんが半生を語っておられる連載があり、
「自分のところで作る本は量産はせず、何度も読み返される本だけを丁寧に作っていきたい」という主旨のことを仰っていました。
その言葉がなんだかずっと頭の片隅に残っていて、夏葉社さんの本が無性に買いたくなってしまいました。
わが家にも現在小さい人たちがいるということで、この本をチョイス。

時代も違う、よそんちの子供の成長記録なのに、なんだかわが家の小さい人らを客観的に眺めているような。
毎日他愛ないことで彼らと騒いでいる日常は、何にも代えがきかないかけがえのない時間なのだよなぁと思い直しました。

 


【お知らせ】4月22日コケ観察会「摩耶山コケトリップ」/『知りたい会いたい 特徴がよくわかるコケ図鑑』が9刷目突入&コケ情報

2020-02-29 23:55:58 | コケ情報

          

 

新型コロナウイルスの感染状況や国の対応が日々刻々と変化していて、目が離せない。経済の行方も極めて心配。 
とにかく必要以上に不安にならず、日々できる予防をし、情報を正しく見極めて活用できるよう心がけるしかない。 
この事態が一刻も早く収束し、世界に穏やかな日々が戻りますように。 


さて、このような状況なのですが、4月のコケ観察会のお知らせです。 
神戸のシンボル、六甲山(摩耶山)にて初心者向けコケ観察会をさせていただきます。 

 

※↓(2020.4.1追記)新型コロナウイルスの感染拡大を受け、延期することになりました。お申込みいただいた方には追ってご連絡します。↓

摩耶山コケトリップ (詳細・お申込みはこちらのサイトへ→ ) 


------------------以下、申込みサイトより抜粋--------------------------------- 

摩耶の森でしたたかに生きるコケ。どんなコケに出会えるのでしょうか。 
藤井久子さんと摩耶山をじっくりと「コケトリップ(コケ観察を目的とした散策)」をします。 
どんなからだをしているの?どうやって増えるの?など、コケの知られざる素顔が明らかに! 
変化に富んだコケのライフサイクル、今回は春の様子を観察します。 
魔法の道具ルーペを使って美しいコケの小さな世界に迫ります。 
コケ好きな方も、最近コケが気になる方も、初めての方もぜひご参加ください。 

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●日時:2020年4月22日(水曜)11:00~13:00(10:30~受付) 

●集合/解散:まやビューライン星の駅 

●参加費:1,300円(資料、保険込) 

●定員:15名(要申込) 

●持ちもの:
 軽食(おにぎりやおやつ)、飲みもの、虫よけ、筆記用具(ある方は…ルーペ、カメラ、図鑑、霧吹き)  
 ※歩きやすい靴、動きやすい服装、帽子、長袖、ヒザをついたり座って観察する事があるので汚れてもいいズボン 

●小雨決行  
 ※大雨の場合は中止。中止の場合は前日にご連絡します。連絡がない場合は決行します。  
 ※まやビューラインが運休の場合は中止します。運行状況はこちらをご覧ください  https://koberope.jp

●その他:※お子さま連れで参加をご希望の方はご相談ください 

●問合せ:monte702まで  078-882-3580  info☆mayasan.jp  ※ ☆を@に変えてください。 

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幼い時から六甲山の麓で育ってきた身としては、まさかこの山をフィールドに観察会をさせてもらうことになるなんて思ってもみないことで、なんとも感慨深いです。 
普段は旅好きが高じてあちらこちらへとコケを求めて遠方に出かけてばかりで、六甲山は意外と未開拓。 
先日の下見では面白いコケたちと出会えて「灯台下暗し」な発見がたくさんあったので、当日もどんなコケが見られるか楽しみにしています。 


まだ1か月以上先ですが、とにかく今現在がこういう社会状況なので、直近の状況次第では「延期」の可能性もありますが、
その際はお申込みいただいた方お一人おひとりにご連絡・ご相談させていただきたいと思います。 

申込み受付はすでに始まっていますので、ご興味のある方はぜひお早めにお申込みを。 どうぞよろしくお願いします。 

  ※お申込みはこのブログでは受け付けていません。こちらのサイトへお願いします→ 

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続いては、個人的に嬉しいニュースを。 
2020年2月14日付で『知りたい 会いたい 特徴がよくわかるコケ図鑑』(家の光協会)がおかげさまで9刷目に入りました。 
なんとこれで累計部数は2万3000部強となったとのこと。自分でもにわかに信じられない!  

 

   

 

   

 


なお、今回の増刷に伴い、本書掲載の「トラノオゴケ」はヒラゴケ科に再編入したことや(ここ何年かでコケのグルーピングが大きく変わってきています)、
「ジャゴケ」はマツタケジャゴケを含む4タイプあること等、あと何ページか情報を最新のものに更新しています。

 

        

 

もしお手持ちの図鑑がフィールドでかなり使い込んでおられるようでしたら、ぜひ保存用に9刷目をお手元に置いていただければ幸いです!

 

 

最後にコケ情報です。
コケ関係で新刊が出ていますのでご紹介します。
大阪自然史博物館発行のミニガイドシリーズの最新刊で、『町中のコケ基本50種』。

 

   

 
著者は道盛正樹さん(岡山コケの会関西支部代表)と写真は左木山祝一さん(『コケの国のふしぎ図鑑』著者)のお二人。 
編集は同博物館の植物研究室の横川昌史学芸員、イラストはコケ研究対象にされ主に関西で活躍されている栄田久美さんです。 
もうこれは買うしかないでしょう! 

大阪を中心に町中で見られるコケの図鑑です。 
コケ観察の基本やコラム等の情報も充実していて、何よりハンディサイズで鞄にしのばせやすい! 
初心者はもちろん上級者にもおすすめしたい1冊です。 
同博物館で販売中はもちろんのこと、オンラインミュージアムショップでも購入できますよ。

 

 

そして、オススメもう1冊。現在発売中の山岳雑誌『岳人』が屋久島特集号です。

 

   

 

私の〝屋久島のコケ師匠〟でありカリスマネイチャーガイドのYnac・小原比呂志さんも執筆されています。
ページをめくるたびに屋久島にまた行きたくなる・・・で、いつもはコケばかり見ているけど、これを読んでしまうと沢登りもしてみたくなるなぁ。


【お知らせ】11月8日(金)~10日(日) 「苔・こけ・コケ展2019」開催 /11月17日(日)大阪自然史フェスティバルに登壇/「苔暦2020」を鋭意制作中です!

2019-10-29 13:53:05 | コケ情報


  
▲フライヤー(表・裏)です。関西の植物園や博物館を中心に配布中


今年は大きな台風が連続して猛威を振るっています。
皆さまの地域は大丈夫でしたでしょうか。どうか大事でありませんように。
そして被害に遭われた方は平穏な毎日が早く戻ってきますよう、心よりお祈り申し上げます。

さて、台風が過ぎるごとに次第に秋も深まっていきます。
今年もいよいよこの季節がやってきました!


◆11/8(金)~10(日)「苔・こけ・コケ展2019」開催◆

今年はちょっとアートな表紙のフライヤー。学生さんの作品だそうです。

3日間の会期中は午前も午後もイベントが満載。
このフライヤーの画像では小さすぎてイベント内容が読めないと思うので、詳細は京都府立植物園のホームページをご覧くださいませ。
植物園内のコケ観察会など、事前申し込みが必要なイベントもあります。ご希望の方はぜひご一読を!

※京都府立植物園 令和元年11月の催し→ 


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◆11/16(土)~17(日)「大阪自然史フェスティバル2019」の講演会に登壇◆

大阪自然史博物館で開催される「大阪自然史フェスティバル」の講演会(17日のほう)の一つに登壇させていただくことになりました。
毎年このフェスティバルには野鳥をはじめとする動植物に興味のある方々が多く来られるというので、いまから緊張しますが・・・
(よく見るとフライヤーにはしっかりコケの絵が描かれており、、、もう逃げられません!)。

私の講演会はさておき、大人も子どもも楽しめる展示・イベントが盛りだくさんです。
ほとんどのイベントが参加費無料!
講演会はもちろん入場無料!
そしてなにより博物館・フェスティバルも「関西文化の日」にちなんで入場無料!
生き物をモチーフにしたグッズコーナー、軽食ブースもありますよ。

ちなみに私はいつも通り、コケに興味がある初心者の方が〝最初の一歩〟にちょうどいいコケ話をたくさんすると思います。
あとは、今年方々を巡ったコケトリップの話など自分がいま一番興味があることも好き勝手に盛り込む予定(笑)。
どうぞ気軽に聴きに来てくださいませ。


※以下、公演概要。大阪自然史センターのホームページより抜粋

「コケの世界へようこそ」

日 程 11月17日(日) 13:30〜15:30
主 催 関西自然保護機構
講 師 藤井久子氏(日本蘚苔類学会会員、コケ図鑑著者)

みなさんはどれぐらいコケのことを知っているでしょうか?
生き物に興味がある人の中でコケを見たことない人はいないと思いますが、
少し踏み込んだ話になるとよく知らない人がほとんどだと思います。

コケの魅力、楽しみ方、自然界における役割から最近のコケブームについてまで、
コケとの付き合い方についてお話しします。
講演を聞いて、コケの世界に一歩踏み出してみましょう。


※大阪自然史フェスティバルのホームページはこちら→ 
※大阪自然史センターのホームページはこちら→ 


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◆コケ好きのためのコケカレンダー「苔暦」の2020年版◆

このカレンダーを作り始めて今回で早7回目。
すでに「来年のコケカレンダーは作られますか?」というお問い合わせも複数いただいておりますが、はい、ただいま鋭意制作中です!
先日、無事に校了もすんで印刷段階に入っております。

11/8(金)~の「苔・こけ・コケ展」の物販コーナーに並べさせていただくほか、
同時期(おそらく11/10(日)前後になると思います)からこのブログでも告知させていただく予定です。

「自分が欲しいから」という理由だけで作り始めたこのカレンダー、いまでは自分以外にも
楽しみにしてくださっている方が全国にいらっしゃるんだと思うと、嬉しくも身が引き締まる思いです。
ちなみに2020年版のテーマは「What colorful mosses these are!(コケってなんてカラフル!)」です。
今年はコケを求めて海外にも行ったので、その時に出会ったコケたちも登場しますよ。こうご期待!



▲紅葉するヒトデゼニゴケ。こちらは10月のカレンダーで悩みに悩んで候補から外れたもの。カレンダーはこのコケの別カットを使っています



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●コケ情報 11/14(木)~29(金)「生きる。」高田裕子絵画展@東京・新生堂



最後になりますが、こちらは関東のコケ情報。

屋久島で、島の自然の風景を描き続けている高田裕子さんの個展が東京・南青山の新生堂で開催されます。
高田さんは空に海に森、そして森には欠かせない足元のコケたちをとても丹念に愛情深く描かれています。
先日頂いたDMにプリントされたコケの森を見ただけで、もう、その幻想的な世界にため息が・・・。

関東の皆様、ぜひ実物のすばらしさをお目に焼き付けてきてくださいませ!

※新生堂ホームページ →