ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

代役

2024年06月22日 | 音楽
今日は大フィルの定期演奏会を聴きに行きました。
目当てはヴァイオリン協奏曲のソリスト。
このブログでも数カ月前に「ちょいと御縁がある」と書いたヴァイオリニストですが、「ちょいとの御縁」とはオヤジのワグネルのヴァイオリンの1年先輩の娘さんです。

これまでも彼女が関西で演奏する度に先輩から事前にご案内があり、都合がつく限り聴きに行ってます。
そして毎回期待を裏切らない素晴らしい演奏を堪能させてもらってます。
上手いの当たり前です。とにかく右手右腕が凄いっ!
そして演奏する姿は心底音楽を楽しみながら弾いてことが感じられて、聴いて感動し見てて気持ち良い演奏なのです。
この二つを兼ね備え、なおかつ芸術家然してない一流のプレイヤーって、オヤジの印象では意外と希少だと感じています。

今回は先輩から本来行くはずだった人が都合が悪くなったため、そのチケットを譲り受けてくれないかと声がかかり、二つ返事でOKしました。

ヴァイオリン弾きの端くれとして、チャイコフスキーコンクール入賞者のチャイコンを聴かない選択肢はないでしょう。
オマケにメインの「火の鳥」は原典版と編曲版の違いはありこそすれ、自ら演奏して間もない曲です。
しかも指揮はオヤジは生で聴いたことの無いけどN響の演奏でテレビでどれだけ視たかというデュトワの初生演奏・・・のはずでしたが、リハーサル初日で体調不良のため休演となり、若手の代演でした。

ステージから10列ほどの程よくかぶりつきでセンターの席でした。
この距離だとソリストの息遣いが聞こえ、コンマスのヴァイオリンの音もストレートに聴こえてくる席です。
その席ならではの臨場感に浸り演奏会を楽しませてもらいました。

代演の指揮者は若手と言ってもオヤジが大学を卒業した1984年生まれですから今年40歳です。
急遽プログラムに差し込みされていたプロフィールによると、札幌生まれで最初は北海道の大学ですから、逆算するとオヤジが最初の単身赴任で札幌に居た時にはちょうど北海道で大学生だったはずです。
それから一念発起して芸大に入り直して指揮者の道へ、2018年に東京国際音楽コンクールで第2位になられてご活躍されてますが、メジャーなプロオケの定期演奏会は恐らく初めてとお見受けしました。

演奏会の印象としてはデュトワ氏が急遽休演せざるを得なくなったことで、代演の指揮者だけでなくソリストも大フィルも関わる人全てが何とかしなくてはと奮起したんだろうなと思います。
勿論、デュトワ氏の代演としての指揮者のプレッシャーは凄い重いものだったと思います。
デュトワ氏は18日(月)のリハーサルで体調を崩されて休演に至ったとのことですから、代演者は月曜の夜か火曜の昼までには打診があって、既にリハーサルが進行中の中で代役を引き受けて急遽自らが指揮をする準備をしてですから、それは大変じゃないわけがありません。

同列に論じるのは僭越ですが、本番2日前にオペラのコンマスの代演を頼まれたオヤジには自分事のように感じてしまうのです。(笑)

そういえば・・・
今日の演奏会については本来聴きに行く人が行けないためにチケットがオヤジに回ってきたことを考えると、これもまた「代役」でしたね。


これまでも代演をキッカケに飛躍した人は少なくありません。
今日の演奏会がキッカケになれば、オヤジも「ちょいと御縁がある」ことになるかもしれません。

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