ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

恐ろしい専門家感覚

2012年08月14日 | 常識見識
相変わらず新聞の論調は「円高を是正しろ」が主流です。

今日の某A新聞の経済コラム欄には、円高にも関わらず輸入ワインや輸入外国車の価格が目に見えて下がったように映らないのは解せない、誰かがその取り分をとっているからじゃないのかと、とても経済で飯を食べている人が書いたとは信じられないレベルの低いことが書かれていました。

輸入ワインは既にフルボトルで300円台でも売られていますよ。
国産でこれに価格対抗できるものはごく僅かのエコノミー銘柄しかありません。
それも輸入原料を使っているからこそ可能になる価格です。

きっと記事を書いた方は、フランスのシャトーものが1000円を切らないのがおかしいとか、ベンツが国産エコノミーカー並みに下がっていいはずだなんて本気で思っているんじゃないでしょうか。
恐ろしい経済専門家です。

円安になった時に輸入モノを扱っている企業が価格維持のためにどれだけ苦労しているか。為替変動の理由では簡単には価格改定は認められません。
マスコミもまた輸出好調のハナシは派手なニュースにしますが、輸入の苦労は知らんぷりです。
せいぜいガソリンや灯油の価格が上がるので国が何とかしろ程度のこと。

自国の通貨が信用も無く価値が無かったらこんな悲惨だということを欧州通貨危機で目の当たりにしていながら、強い自国通貨をどう活かしていくかという主張でなく、もっと一部の輸出産業のために弱含みにすべきだと主張する感覚。
オカシイと思わなければダメですよ。






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