教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

AICが買収された

2010-09-28 00:05:36 | オタネタ全般
「俺の妹」などのアニメ制作会社AIC、パチスロ機メーカーが子会社化
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1009/27/news068.html

AICがパチンコ屋に買収された。
いままでファンドの傘下だったらしい。

http://ir.nikkei.co.jp/irftp/data/tdnr2/tdnetg3/20100927/6him4m/140120100927019014.pdf

さて、↑このように今までわからなかったAICの経営状態を見ることができるので、比較分析してみることにした。



単体じゃあよくわからんので東映アニメーション(4816)とIGポート(3791)の決算短信から情報ひっぱってきて比較してみた。

わかったこと。
AICはOVAも含めると年に6~10本もリリースしているのに意外に会社の規模が小さく、ジャスダックでも上場できないかもしれないくらい。
会社の規模を考えるとけっこう借金多い。
けど東映アニメーションほどではないにしろIGポートより儲かっていて、ここ2年共に十分に稼ぎを得ていて割と健全だ。

買収金額の5.3億円は割安ではないにしろボッタクリだと言うほどでもないかもしれない。
でも、もし仮に上場していたとしたら、わたしだったら(優待狙いでもない限り)この値段では株は買わん。
アニメの元請というのは当たり外れにかなり強く左右されるバクチのような商売なので、一般企業よりも業績のボラティリティーはかなり大きいはずだと考えなければならないからだ。



そもそもなぜパチンコ屋がアニメ屋など買収したのだろうか。
それにはパチンコ業界の現状にかかわる問題がある。

最近のパチンコ業界はちょっと古い有名なアニメの版権をひっ捕まえてきて、子供の頃にファンだったおっさん共をパチンコに引きずりこもうというビジネスモデルで動いている。
エヴァとか北斗の拳とかは有名だろう。
したがってアニメの版権の確保は死活問題になる。

ところが。
最近では、鳥山明氏のようなパチンコ嫌いをのぞくと、有名なもののほとんどは既にパチンコ化されていて、もはや開拓の余地は限られたものになっている。

それもそのはず、自分の精魂込めて作った作品で賭博の片棒をつがされたりパチンコ依存症になるヤツを増やして破産の増加に一役買ってしまったりと思ったら、誰だって気分が悪いのは当然だ。
台湾でも韓国でもパチンコは違法であり、またパチンコ店は韓国系や朝鮮系でなければ成功しないというのは有名な話であり、あれは元からカタギの商売ではない。
作者の鼻先に札束ぶら下げてついつい承諾させてしまうという悪どいことでもやらない限り普通は乗り気になってはくれないだろう。

さあ困ったね。
というか、わたしはパチンコ嫌いなのでパチンコが廃れるのは大歓迎したいところではあるが、この際それは置いておこう。

さて。
ここでパチンコ屋の1つであるオーイズミが動き出した。
自分でアニメ屋を買収してしまい、版権を自社内で囲ってしまう作戦に出たというわけだ。



この作戦はどう出るのだろうか。
AICの作るアニメにどういう干渉が加わるのだろうか。
AICがパチンコ屋のようなイヤらしいものになり下がるのだけは止めてほしい。