教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

スマートブックはダメなのか

2010-09-03 00:06:41 | 科学
「次はスマートブックだ!」
と、去年の今ごろ一部で騒いでいた。

スマートブックとは、スマートフォンとネットブックを足して2で割ったようなシロモノである。
中身は携帯のつくりを流用し、外から見るとフルキーボードがついていてノートPCのような、そんなものだ。
一般的にはARMコアのプロセッサとAndroidのようなタダOSを組み合わせて作られる。

なかなかおもしろそうではないか。
わたしも外でblog記事を書いたり何なりして遊ぶのに、こういうのを1台欲しいと思っていたところである。

似たようなものとしてフルキーボードがついたスマートフォンは世の中にはたしかに存在する。
しかし、あのサイズのキーボードでまともに文章を書けというほうが無理がある。
ポメラもポメラで単機能の割りにいい値段してどうなのよ、というところだ。
だからやはりスマートブックが良い。



で、実際どうなのか?

ぼちぼち製品化はされてきている。
さわいでいた夢物語が実際に製品化されたという意味では大変喜ばしい。

ところが・・・。
売れているようには見えない。

なぜ売れないのか?

理由は2つ考えられる。

1つ目。
市場の読みを間違えた。

スマートフォンとネットブックを足して2で割ったようなシロモノという市場を、まるごとiPadに取られてしまったという仮説。
ノートPCのようなものを目指していたスマートブックという概念自体が正しくなかったのかもしれない。

実際、IntelもAtomの使い先としてタブレットPCを推すようなプレゼンを繰り返している。
これはAppleを意識してのことなのかもしれないが。

2つ目。
高い。

秋葉原をちょっとウロついて見てみた。
たしかにスマートブックはいくつか陳列されてはいる。
やはりQualcommかFreescaleかNVIDIAのARMコアのプロセッサとAndroidというのが定番のようだ。
そして機能面からすれば明らかにパソコンと言ったら誇大広告だと思うのだが、なぜかパソコンと銘打って陳列されている。

そこで売り場の周りの商品と比べてみる。
なんと最安価格帯のネットブックと1万くらいしか変わらない。
意外にスマートブックは安くないのだ。

それくらいの違いだったら、スマートブックなど買わずにまともにWindowsが動くネットブックに目がいく。
現時点では単にバッテリーの持ちが良いパソコンまがいでしかなくなっているのだ。

ライセンス料の高いWindowsは外した。
やたらハードのリソースを消費するWindowsは使わない。
だから安くないと・・・と思ってしまう。
そうなっていないのは残念極まる。
キーボードなしスマートブックと言えそうなiPadもいいかげん安くないので、そんなものなのかもしれないね。



Micro$oftのほうはともかく、わたしは別にIntelに悪い印象はないのだが、ARMコア+Androidでのスマートブックに市場があってほしいと願っている。
ARMの株主なものなんで(笑)。