「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

            大阪維新の会とドイツ海賊党

2012-05-07 06:23:16 | Weblog
大型連休明けの明日から野田総理が政治生命をかける消費税増案と社会保障改革案が国会で審議が始まる。これに先立って昨日NHKの「日曜討論」という番組が民主党の城島光力、自由民主党の岸田文雄両国会対策委員長や与野党の責任者8人をスタジオに呼んで討論会をやっていた。たまたま、これを見たが結論からいって、各党が己がじし自分の主張を言っているだけ。番組の手法もつまらなく、国民の既成政党離れを加速させる効果しかなかった。

橋下徹大阪市長を代表とする大阪維新の会が、来るべき国会選挙に向けて今、水面下でいろいろ動いているようだが寡聞にして知らない。しかし、昨日のNHKの「日曜討論」を見ていると、与野党とも既成政党は変な”政治ずれ”していて、今わが国が置かれている状態がどうなのか解っていないのではかと疑いたくなる。番組の最後に岸田委員長が”民主党さんは一汗かいてもらわなくては”と他人事みたいに言っていたのが象徴的だ。

世論調査をみると、維新の会の国政参加について期待する向きが多い。僕のような年寄りは、あまりは新しい変化を望んでいないが、若い人たちは今の政治的閉塞感には耐えられないのかもしれない。これは日本だけでなく欧州でもそうらしい。フランスでは17年ぶりに政権交代になった。ドイツでは「海賊党」というおかしな名前の政党が、インターネット世代の若者を中心に、地方選挙区で議席を獲得、世論調査ではその人気は第三党にまで延びてきているという。

大阪維新の会とドイツ海賊党とは無関係だが、国民の既成政党離れが背後にあるようにも見られる。一昨年のような酷暑だと、今夏は電力不足の危機になるかもしれないという。しかし、肝心の原子力発電を今後どうするのか、その基幹ともいうべき原子力規制庁設置すら決まっていない。難問山積の議題を抱える国会である。たんに期間を延長しただけで問題が解決できるものではな。