「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        ”獅子身中の虫”も退治できない野田総理

2012-05-30 05:09:14 | Weblog
野田佳彦総理が今日30日、消費税率引き上げ法案をめぐる小沢一郎元代表との意見の違いについて「乾坤一擲」「一期一会」の気持ちで話しあったが物別れに終わったようだ。「乾坤一擲」とは”自分の運命をかけて、のるかそるかの大勝負の意”(三省堂慣用句ことわざ辞典)。一方「一期一会」は同辞典によれば、”一生に一度の出会い”を意味する。文字通り解釈すれば、会談が決裂すれば、これ以上両者の話し合いはないと思うのだが、どうもそうでもないらしい。

「張三李四」(普通の街の人)の僕には政治家のやっていることは理解できない。会談後野田総理が記者団に語ったところによると小沢氏は消費税の増税そのものには反対ではない。問題は”時間軸の差”にあるという。”時間軸の差”というのは増税をいつから実施すのかその時期なのだろう。野田総理は増税問題は党内で時間をかけて合意をえていると繰り返しいっているが、こんな基本的な事さえ決まっていなかったのか。

野田総理は言葉が軽すぎる。総理たるものが「乾坤一擲」だとか「一期一会」などと軽はずみに言うものではない。民主党にとって小沢氏は”獅子身中の虫”(組織の中にあって災いのもと)のように僕には見えるのだが、党の最高トップの野田総理ガ、この虫を退治できないとなれば鼎の軽重を問われる。

もう国民はこの問題にはうんざりしている。いい加減にしてくというのが本音である。政府与党内で合意ができていない問題を野党は真剣になって議論する気にはなれない。民主党内閣は一刻も早く退陣してもらいたい。日本の危機である。