「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        ”ごまかしウソ詭弁”の野田内閣視界不良

2012-05-23 05:59:42 | Weblog
昨日、一昨日と「社会保障.税一体改革法案」に関する衆院特別委の審議の模様をテレビ中継で見た。野田総理が政治生命をかけて不退転で臨んでいるそうだが、テレビでみている限り、僕にはその真剣さが伝わってこないし、多分実現出来そうもない。理由は何なのか。昨日の質問に立った自民党の町村信孝氏(元外相)がいみじくも言っていたが、民主党は”ごまかしウソ詭弁”の政党で、政策に信頼がおけないからだ。

”ごまかしウソ詭弁”の政党では、野田総理がどんなに美辞麗句を並べ雄弁でも信用するわけにはいかない。政治生命をかけたといっても肝心の与党内の足並みが揃っていない。小沢一郎元代表一派が反対だという。輿石東幹事長が中に入って調停しているが、この期におよんで、こんな話し合いを持つことのほうがおかしい。

テレビ中継を見ていると、野田総理をはじめ閣僚の野党への答弁の中に必要以上な気配りが感じられる。そして、それが時には野党への“秋波”とさえ感じられいやらしい。とくに安住淳財務相がそうである。普段から安住氏は、相手議員を”先生”呼ばわりしているが、今回の特別委ではそれが目立ち、発言の中にもお世辞まがいの媚びとしか思えない発言もあった。それにしても、大臣席での安住氏の足を組んだり、はずしたりするあの落ち着きのなさは、なんとかならないのだろうか。

昨日たまたま話題の東京スカイツリーがオープンした。初日から20万人を超す来場者があったそうだが、東京は生憎の天候で天望回廊からの展望は視界不良であった。美辞麗句で固められた野田内閣の「社会保障.税一体改革」案も視界不良である。