安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

小野明子ヴァイオリン・リサイタル (12月20日 長野県上田市サントミューゼ)

2019-12-21 20:24:55 | 演奏会・ライブ

小野明子ヴァイオリン・リサイタルが上田市であったので聴いてきました。お目当ては、リヒャルト・シュトラウスのヴァイオリン・ソナタです。

   

(出 演)

小野明子(vn)
高橋多佳子(p)

   

(曲 目)

エルガー:愛の挨拶
シューベルト:ヴィオリン・ソナタ 第1番  ニ長調  D384
R. シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18

〈休憩〉

J.S. バッハ:無伴奏パルティータ第3番より「ガヴォット」
ドヴォルザーク(クライスラー編):スラブ舞曲 第2番 ホ短調 Op.72-2
ブラームス:ハンガリアン舞曲 第5番
ショパン:ノクターン 第8番 変ニ長調 Op.27-2(高橋多佳子のピアノソロ)
フォーレ:シシリアーノ
ハチャトリアン(ハイフェッツ編):バレエ「ガイ-ヌ」より”剣の舞”
グラズノフ(ジンバリスト編):バレエ「ライモンダ」より”グランド・アダージョ”
チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォ Op.34

サラサーテ:チゴイネルワイゼン (アンコール曲)
モンティ:チャルダッシュ    (アンコール曲)

(感 想)

小野明子さんのヴァイオリンの音が迫力があるにもかかわらず高音、低音ともに刺激的にならずきれいで、楽しめた演奏会でした。ヴァイオリンソロの「ガヴォット」はじめ美音が目立っていました。

リヒャルト・シュトラウスのヴァイオリン・ソナタは、ことにピアノパートが難曲として知られていて、どんな演奏になるのか注目していたのですが、高橋多佳子さんは、僕の見ている限りでは軽々とこなして、小野さんとの息もピッタリ合っているように感じ、この曲は本日のハイライトでした。

後半は、ダンスに関連した曲を集めて演奏されました。小野さんの選曲が良く、フォーレの「シシリアーノ」の妙なるハーモニー、グラズノフのライモンダより「グランド・アダージョ」の胸をうつ旋律は、とりわけ印象に残りました。

高橋さんがピアノソロで、ショパンのノクターンをやってくれましたが、しっとりとして、良い演奏でした。会場で彼女の最新CD「ショパン ピアノ協奏曲第1番」を買い求めサインをもらいました。ライブ録音ですが、僕はその会場で実演を聴いたので、買おうと考えていたのでちょうど良い機会でした。

【高橋多佳子 ショパン:ピアノ協奏曲第1番他】