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memorandum&curiosity

夏場所 千秋楽

2006年05月22日 02時01分44秒 | Weblog
いよいよ千秋楽。
今場所の千秋楽では、十両の優勝決定戦が巴戦となり、千秋楽に来ていたお客さんも見所がたくさんあってエキサイトできたんじゃないでしょうか・・・。
巴戦の戦い方は、優勝を争う人間が3人いる場合に2連勝した人が優勝というルールで今回は、1勝しては入れ替わりという場面が何度かあったので徐々に場内の声援が大きくなってきたのを見ていました。結果は北桜関の実弟である豊桜関が優勝でした。わずか20分の間に5番取組があったこともあり、本当にお疲れ様でした。そしておめでとうございます。

夏場所を振り返ってみて、横綱朝青龍が序盤に肘を痛めて休場になり、続いて、大関栃東関まで戦線離脱ということになり、一時は今場所は盛り上がるのか心配しましたが、個性ある力士がオツリが来るほどのがんばりで楽しませてくれました。
なかでも、安馬関は本当に好きです。小柄ながらも決して逃げる相撲をせず、攻めて攻めて尊敬します。彼のおかげで相撲が楽しいと感じさせてくれています。安馬関のインタビューを聞いていても、志の高い人だとすぐに分かります。

他にも、北桜関の若々しい(自称24歳と言っていました)取組は、見ていて気持ちがいいですし、高見盛関も応援しがいがありますし、期待感いっぱいの稀勢の里関(10代なのは今場所いっぱいだそうです)、そして何と言っても、怪物把瑠都関。特に印象的だったのは、把瑠都vs岩木山で、あの強い岩木山関をハリマ投げしたときは度肝を抜かれました。他にも、朝赤龍関を吊り出ししたときはびっくりです。ただ、残念だったのは、琴欧州(早く膝を治してまた喜ばせてください)、岩木山、北勝力、の活躍が今一だったことです。次回は健闘を祈りたいと思います。

さて、千秋楽は大盛り上がりで、前半の高見盛vs露鵬で、見事高見盛関が勝利し、勝ち越しが決まり、土俵下で涙をこらえている姿はこちらまで目頭が熱くなりました。
負けてしまった露鵬も足を引きずりながら土俵を降りていく姿は痛々しく、見ていて辛かったです。

そして、優勝の権利を持っている二人(雅山関と白鵬)が準備段階になったときはワクワクドキドキでした。二人とも順当に勝ち進んだわけですが、雅山関は朝赤龍関を押し出しで、白鵬関は、怪物把瑠都関を上手出し投げで勝利。私は、前日に把瑠都関のお母さんが応援に来ていることを知っていたので、把瑠都関には、応援してくれる母親に勝利をプレゼントして欲しかったのですが、勝負の世界は厳しいです。白鵬もまた、モンゴルから家族が応援に来ていたようなので、どちらにも勝たせてあげたいという気持ちですが・・・

優勝決定戦では、雅山が白鵬を突き放しきれず、寄り切られた形となり、今場所唯一黒星を付けた張本人に借りを返す結果となり、うれしい初優勝だったと思います。冷静に見ても、夏場所全取組で一番安定した戦い方で、優勝は当然なのかなと思いました。
今回、初めて両国国技館にも行けましたし、北陣親方にモギリをしていただいてとても感動しました。ビバ大相撲。