毎年「合格体験記」を楽しみにされている受験生ママやパパがたくさんいらっしゃるようです。
それは、先輩ママやパパたちも、自分と同じ生身の人間として葛藤している姿に共感し励まされるからでしょう。
…というわけで、嬉しいことに今年は合格者が多いので、合格体験記がたくさん届いています。
しかし、全てをそのままブログに載せると相当な量になるので、今年は「ダイジェスト版」で行きます。
なるべく個人的な事情は割愛させて頂き、今後受験を控えている年少&年中保護者の方々へのアドバイスになったり参考にして欲しい内容だけをピックアップしてまとめさせて頂きたいと思います。
まずは、パパ編です。
小学校受験は『一家挙げてのイベント』と言われますが、とりわけ『小学受験は母親の受験』とも言われます。
事実、日中の家庭での勉強の比重が大きい小学受験では、申し訳ないと思いつつも父親の出来ることは限られてしまいます。
そんな状況に甘んじながらせめて心がけたのは「なるべく客観的な口を差し挟もう」ということです。
子どもも母親も、勉強に真剣に取り組めばこそ、つい目の前の問題にとらわれすぎるきらいがあります。
そんな時は、ちょっと肩の力を抜いて考えられるようアドバイスをしようと思いました。
いろいろなことが受験を中心に回る、少々特殊な環境下ではありましたが、なかなか濃密な家族の時間を持つことができたと思います。
塾内の第1回「習熟度テスト」後、大きく3つの点を改めました。
一つ目は、文字通りパパである私がペーパー対策を全面的に担当することでした。
担当を決めることで学習の進捗管理や弱点の把握がしっかりできるようになりました。
二つ目は、平日の学習時間帯を朝に固定したことです。
今までより40分早く起きることにして朝の決まった時間にしっかり学習する習慣をつけるようにしました。
このおかげかどうかはわかりませんが、これまで季節の変わり目には必ずと言っていいほど風邪をひいていた息子が、この後受験当日まで一度も体調を崩さず過ごすこともできました。
三つ目は、家庭で用意するペーパーの問題レベルを思い切って下げたことです。
年長になった時期に下げることにはちょっと勇気が要りました。
しかし、楽に解けるようになったことで息子は自信がつきやる気も出てきました。
教えているこちらも順調に学習が進んでいる実感を得られるようになり、イライラすることも少なくなりました。
年少から教室に通い始めてからは、家庭での学習は、教室で配布される授業の復習プリントを中心に行い、苦手なところを市販教材で補うようにしました。
また、毎回授業の初めに行われるパズルや積木を楽しくできるように、こちらについてはその回に行われる内容に合わせて練習していくようにしました。
7月~8月の夏期講習はいろいろな意味でハードでしたが、夫婦交代で午後休やフレックス等を利用することにより、何とか全ての授業を子どもたちに受けさせることができました。
この夏期講習で子どもたちも受験に対する自信がついたと思います。
さらに6~9月は、試験慣れを目的とした外部模試を受けました。
外部模試は計4回受けましたが、受けておいて本当に良かったと思いました。