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智を開く

本当の「生きる力」を求めて…

グローバル化…いつやるの???…今でしょ!

2013-06-12 23:51:51 | 受験・教育全般

5月28日、政府の「教育再生実行会議」は「これからの大学教育等の在り方について」という第三次提言を安倍総理に提出しました。
読み解いてみると、日本の大学のグローバル化の遅れを「危機的状況」とするその提言には、興味深い内容が数多く盛り込まれています。
中でも私個人が興味を抱いた提言は次のようなものです。

●グローバル化に対応した教育環境作りを進める
・日本の大学と海外の大学が学科・学部・大学院を共同で設置する
・外国人教員の増員や、教員の流動性を向上するため年俸制を導入する
・日本の大学が現地企業との連携により海外キャンパスを作る
・英語による単位修得ができるスーパーグローバル大学(仮称)の支援
・今後10年間で世界大学ランキングトップ100に10校以上をランクインさせる(現状、東大27位、京大54位)

●日本人留学生を12万人(現状6万人弱)に倍増し、外国人留学生を30万人(現状14万人弱)に増やす
・大学入試や卒業認定にTOEFLなどの外部検定試験を導入する
・海外の大学との単位互換、秋入学やクオーター制を導入する

●初等・中等教育段階からグローバル化に対応した教育を充実する
・小学校英語の早期化、時間数増、教科化、専任教員配置
(現状、中国、韓国は小学3年生から週2~3コマ)
・英語教員の海外研修・派遣
・英語教育に力を入れているスーパーグローバルハイスクール(仮称)の指定
・世界の有力大学で入学資格を認められる国際バカロレア認定校を200校(現状16校)へ増やす

「グローバル化」が叫ばれ始めてから久しい日本。
しかし、何年も現状を打破できないでいる日本。
そうこうしているうちに、アジアの後進国はどんどん先を越して行ってしまいました。
追い打ちをかけるように、15歳以上65歳未満の生産人口は、今後もどんどん減少し続けていきます。
これから先、日本はどう世界で生き残っていけばいいのでしょう…
日本の未来の子どもたちが、どうしたら幸せになれるのでしょう…

「大学は、知の蓄積を基としつつ、未踏の地への挑戦により新たな知を創造し、社会を変革していく中核となっていくことが期待されています。
我が国の大学を絶えざる挑戦と創造の場へと再生することは、日本が再び世界の中で競争力を高め、輝きを取り戻す日本再生のための大きな柱の一つです。」
こうして、提言では今後5年間を「大学改革実行集中期間」と位置づけています。
新しい試みをしようとしても、結局は大学入試が変わらなければ何も変わらない。
大元の大学教育を改革しなければ、日本の将来は無いと言っても過言ではないと、私も思います。
「教育再生実行会議」は今後、現行の「6・3・3制」や「センター試験」の見直しも行うということです。


さて、まさにそんな中、茨城県つくばみらい市に開智望(のぞみ)小・中・高12年間一貫校(仮称)が平成27年度開校予定となりました。
周辺には、つくば国際大学東風(はるかぜ)小学校が既に開校していますが、来年は江戸川学園取手小学校も開校する予定です。
そんないわば茨城の「私立一貫校激戦地」に乗り込んでいく開智です。

開智は、開校当初より、小学1年生から週5コマの英語授業を実践しています。
また、「4・4・4制」や「異学年齢学級」という全国的に見ても珍しい学びのカタチをいち早く導入しています。
最先端の「学び」に挑戦し、現状に満足することなく常に変革を試みている開智ですが、新設の望小・中・高はその「学び」がさらに進化し磨きがかかっています。
「4-4-3・1制の完全小中高一貫校」
「24名の少人数異年齢学級(中3からの4年間は30名学級)」
「グローバル化に対応した英語教育と理数教育の強化」
「グループ別習熟度授業」
「講義型の授業だけでなく、対話型、グループワーク型授業を多く取り入れた創造・発信型の授業」
…など 
学園HPでアンケートを実施しているので、ご興味のある方はご覧になってみてください。
開校前なので今後さらに変革していく可能性はありますが、大きな柱は変わらないと思います。

これは私見ですが、今後の国の教育改革の流れを受け、今回の新校設立は海外の有力大学進学をも視野に入れた指導体制導入に絶好のチャンスではないか、と思います。
私立御三家の一つ武蔵は、英語圏の大学への進学を目指す中高生向けに、英語だけで科学を教える5年間の課外授業を2014年夏から始めるそうです。
他の中高一貫校に参加を呼びかけ、年間定員24人で発足させるとのこと。
開智も、国際バカロレア資格プログラムの導入など、グローバル教育体制作りを検討する時期に、既に来ているのではないかと思います。

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何のために勉強するの?

2013-02-09 23:20:11 | 受験・教育全般
「なぜ勉強しなきゃいけないの?」
皆さんは自分のお子さんにこう聞かれたとき、明確に返答できますか?

今日、久々に学校説明会で理事長の言葉を聞いて、私は改めて自分の膝をトンっと叩きました。

勉強は、それぞれの専門分野において、ひとの役に立つために、するのです。
例えば、医者なら医学の分野で、教師なら教育の分野で…
それぞれがそれぞれの専門分野で社会貢献するために勉強は必要なのです。
... もちろん、ひとの役に立つためには、まずは自分が勉強しなければなりません。
つまり、勉強は自分のため、そしてひとのために、するものなのです。
ひとのためになると、ひとから感謝され、自分も嬉しくなります。
だから、勉強は「いやな」ものではなく、「楽しい」ものなのです

なんと、明解なのでしょう!
1年生でも理解できます。

私は、父親から今となっては「虐待」と言われるであろう「教育」を受けて育ちました。
女の子なのに、小さい時から「げんこつ」「平手打ち」は日常茶飯事。
1年生の時、両手両足を縛られ真っ暗な部屋に放り投げられたこともあります。

「私は絶対にここの家の子じゃない」
「なんで私はこの世に生まれてきたんだろう」
私は小さい時からずーっと考え続けていました。
でも、中学生になっても高校生になっても大学生になっても、その答えは明確に出ませんでした。
ところが、社会人になって初めて、その答えが出たのです。

私は教員を目指し大学の教育課程で小・中・高の教職免許を取得しました。
当然、公教育の場に自らの糧を求める予定でした。
しかし、そんな父親との確執や家庭の事情で、なるべく地元には帰りたくなかったのです。
が、当時は臨時採用の口しかなく、その収入は家賃にも満たない額でした。
そこで自活するために、大学近くの進学塾にとりあえず就職し、生計を立てながら2年目の採用試験に再挑戦するつもりでした。

そんな時、初めて担当した受験生。
この子たちが、合格発表の日。
学校の先生よりも、家よりも、どこよりも、真っ先に塾に来てくれて…
「先生、合格したよ!今まで本当にありがとう!」
そう言ってくれたのです。

正直、私は、当時、「塾」なんてものは「必要悪」だと思っていました。
世間もまだそういう目で「塾」をとらえていました。
でも…
「自分には自分を必要としてくれるひとがいるんだ」
「こんな自分に、ありがとうって言ってくれるひとがいるんだ…」
それは、幼い時から自分の存在価値を問い続けていた私が、初めて
「生きていて良かった!」
と思えた瞬間でした。
そして、その時こそ
「ひとはなぜ生きるのか」
「なぜこの世に生まれてきたのか」
大袈裟かもしれないけれど、その答えをやっと見つけ出した瞬間でもあったのです。

私には「ひとのために勉強するんだよ」なんて教えてくれる人は誰もいませんでした。
小学校の教員をしていた父でも、です。

人は「ひとのため」になるために、生きるのです。
人は決して1人では生きていけません。
だから人の間、と書いて「人間」と言うのです。
動物は子孫を残すために生き、そして死んでいきますが、人間はそれだけではないのです。
もっと素晴らしい使命を負って「生きる」のです。
それはもの心ついた時から幾度となく自分自身に問い続けてきた疑問に対する、明確な回答でした。

孤独な独居老人も、いじめられ自殺を考えている子どもも…
「自分は一人ではない」
「自分はひとの役に立つ人間なのだ」
そう自覚できたなら、決して自ら命を絶つことは無いはずです。

今日、理事長の言葉で、私は自分の「使命」に改めて気付かされました。
自分が死ぬときに自分にこう問いかけたいと思います。
「おまえは、どれだけの人間に、ありがとう、と言ってもらえたか?」
「おまえは、何人のひとを笑顔にしたか?」
「おまえは、自分のため、そしてひとのために生きたか?」

その答えは、きっとその「ひと」たちが握っているのでしょう…
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強い、強い「想い」

2011-07-18 21:53:20 | 受験・教育全般

なでしこジャパン
女子サッカーW杯優勝
今まで1勝もしていない対戦相手アメリカに、よりによって決勝戦で勝つとは
スゴイです
特に、延長後半12分、澤選手の同点ゴールは、まさに「鳥肌」ものでした

ある人が言っていた。
この世の全ての出来事は、人間の強い「想い」や強い「願い」によってできている。
強く強く、「思う」こと、強く強く、「願う」こと。
そうすれば、「夢」は必ず叶うはずだ。
叶わないのは、「想い」や「願い」が弱いからだ。
…と。

試合を見ていて、「優勝」への「想い」は、アメリカより日本のほうが格段に強かったような気がしました。
そのなでしこジャパンの「執念」が、勝利を引き寄せたのだと思います。

先週土曜日、夏期講習に使用する年長受験生の開智立体制作をパパやママたちと行いました。
今年で4回目となりましたが、アヤアカデミーでは開校以来、立体制作は保護者による手作りにこだわっています。
「なんでそんな、面倒くさいことを!」
そう思う方は、アヤアカデミーとは相性が合わないかもしれません。

パパやママ自身の手で一生懸命に作られた立体を見ていると、毎年、目頭がジ~ンと熱くなります。
見た目はどうあろうとも、我が子への「想い」が込められた数々の立体は、唯一無二、本当に素晴らしい作品なのです。
こうして皆、毎年「合格」してきたのです。

強く強く想えば、夢は必ず叶う。
それは、私の確信です。

今年の夏期講習も、がんばろう

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東大合格率

2011-04-12 21:16:51 | 受験・教育全般

この時期、いろいろなメディアで大学合格実績が採り上げられていますね。
今年の開智学園全体(一貫部+高等部)の東大合格者数は、大躍進の17名(うち現役15)。
内訳は、一貫部14名(うち現役13+高等部(うち現役)でした。
埼玉県内では、県立浦和高校の30名(うち現役14名浪人16名)に次いで第2位です。

しかし、私がいつも重要視しているのは、「合格数」ではなく「合格率」。
この「率」、分母に何を持ってくるかによって様々な視点で捉えることができます。

①合格率=合格者数÷受験者数×100(%)
「受験者数」が分母となります。
30人受けて30人全員が東大に合格したのなら合格率100%ですが、60人受けて30人が合格したのなら合格率は50%しかありません。
同じ30名の合格者数でも、両者の評価は全く異なりますね。
進学塾や予備校では、この「合格率」をアピールするのが主流です。
しかし、「合格者数」は公表しても、母体となる「受験者数」を公表する高校はほとんどありません。

②合格率=合格者数÷卒業生数×100(%)
「卒業生数」全体に対する合格者数の割合を求めたものです。
このデータなら、結構出ています。
しかしそれも、分母が今年の卒業生数であるにも関わらず、分子に既卒生=浪人生が入っている場合があります。
これでは厳密な「合格率」とは言えませんね。
その年の卒業生に対する「現役合格率」を知りたいなら、浪人数は分子から引くべきです。

そもそも、大学合格実績で「高校」をランキングするなら、「合格率」=「現役合格率」に限定すべきだと、私は思います。
なぜなら、浪人生の合格実績は予備校の合格実績に他ならないからです。

③現役占有率=現役合格者数÷現浪合計合格者数×100(%)
こちらは、合格者総数に対する現役合格者数の占める割合です。
どんなに合格者が多くても、浪人ばかりだと高校の指導力が高いとは言えません。

浦和と開智の数値は…
②現役合格率
浦和
現役合格者数14÷卒業生数362×100=3.87%
開智学園全体
現役合格者数15÷卒業生数517×100=2.90%
一貫部のみ

現役合格者数13÷卒業生数235×100=5.53%
③現役占有率
浦和
現役合格者数14÷現浪合計合格者数30×100=46.7%
開智学園全体
現役合格者数15÷現浪合計合格者数17×100=88.2%
一貫部のみ
現役合格者数13÷現浪合計合格者数14×100=92.9%

こうして見てみると、開智一貫部の現役合格率・占有率は共に驚異的ですね。
HPを見れば、早慶上理やGMARCHについても同様に高いということがわかります。
保護者としては、今後も一貫部のコンスタントな指導力に期待したいです。

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それぞれの入学式

2011-04-11 21:53:48 | 受験・教育全般

先週、二つの「入学式」に出席してきました

開智小では、恒例の「新入生スピーチ」を聞いて、久々に感動しました
あこがれの制服に身を包んだアヤアカの子どもたちの堂々としたスピーチには、特に熱いものが込み上げて来ました
この時を夢見て、みんな本当によくがんばったなぁ~と…
まさにハハの心境で、一人ウルウルしてしまいました

新一年生の手をやさしく引き、傍らでそっとサポートする新四年生たちにも、感慨深いものがありました。
彼らも三年前はあんなに小さくて、ドキドキしていたのに…
みんな成長したなー

新一年生の子どもたち全員が壇上で一人ひとり抱負を述べる開智の入学式。
「泣かないでがんばります
ほほえましくて、ついこぼれる「笑い」
「地震が起きても大丈夫なエネルギーを開発する科学者になるために一生懸命勉強します
感心して、思わず出る「ためいき」
……etc.
会場がそんな声に包まれる「入学式」など、全国どこを探してもないでしょう。
私は、大好きです。

 

一方、今回僭越にも「来賓」として初めて参列したさとえ小の入学式。
こちらは対照的に大変厳かな雰囲気の中で粛々と執り行われました。
久々に会えたアヤアカ出身の子どもたちも、返事や礼をキチンとしていて、これまたその成長ぶりにウルウルしてしまいました
「新入生代表」の言葉も大変素晴らしいものでした
「入学式らしい入学式」とでも言うべきでしょうか。
いかにも私立小学校らしく、こちらもステキな式でした。
参列できたことを心から光栄に思いました。

 

さて、ハハも、今日からお弁当作り再開
        (最大で4個)
みんなに負けないように、頑張らなくっちゃ

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ちびザリ

2011-02-18 21:34:12 | 受験・教育全般

昨年末…

「何だかお腹に黒いものをつけているな…

と思ってふと見てみたら、教室のザリガニが抱卵していました

しかも、よーく見たら、3匹も

教室内は暖かいので、季節を間違えてしまったのかもしれない

そう思っていろいろ調べてみたら、特段珍しいことではないみたいです。

2匹は希望者の子どもたちに「おすそ分け」。

 

そして、2月上旬…

残った「ままザリ」から「ちびザリ」が少しずつ親離れし始めました

上の写真は、「ちびザリ」と「ままザリ」のツーショット。

おそらく今、水槽内には全部で30匹ほどの「ちびザリ」がいます。

まだお腹にへばりついて乳離れしていないのも10匹くらいはいます。

写真の「ままザリ」のお腹にいるの、わかりますか

 

この「ちびザリ」たち…

藻にくっついてくるくる回ったり、「ままザリ」の背中によじ登ったり、一人前にえさを運ぼうとして石から転落したり…

とにかく1日中見ていても、飽きない

と~~~っても、かわいいんです

毎日、水槽内で繰り広げられる「ちびザリ」ドラマに癒されています。

 

「親離れ」…で思い出しました。

以前「子どもに代わって親が婚活」という情報番組を見たことがありますが、今度は「アルバイトで忙しい子どもに代わって親が就活」という記事を新聞で読み、驚愕しました。

もはやそこまで来てしまったか…という感があります

「親離れ」よりも「子離れ」できない親が増えているのでしょうか。

 

「運動会で順位をつけない」

「通知表がない、あっても観点別にして点数化しない」

「競争させない、評価しない」

近年、なるべく子どもに挫折を経験させないような環境自体を、社会が作ってきました。

確かに私の感覚でも、子どもが失敗しないしように先回り先回りして安全なレールを敷いてあげている親御さんが多いような気がします。

同じ親としては、わからなくもないですけどね…

結果、世の中に出て初めて厳しい現実に直面し、社会に適応できなくなっている若者が増えたのではないか。

全国に70万人、いやそれ以上いるとも言われている「ニート」。

それを生み出す一因が、ここにもあるような気がします。

 

失敗して気づく

私の経験からも「成功して学んだ」ことより「失敗して学んだ」ことのほうが、強く心に刻まれてきたような気がします。

子どもが失敗しないように親が何もかもお膳立てするのではなく、子ども自身に考えさせ決断させ挑戦させる機会を与えることが大事なのではないか。

失敗しても自ら「気づく」ことが大切なのだ、と親が大局から子どもを見てあげることが必要なのではないか、と思います。

 

…なーんちゃって

かく言う私も、偉そうに言えないのです。

心構えはあっても、なかなか実際はうまくいかないものです。

子育てって、本当に難しい。

 

「ちびザリ」たちを見ながら、そんなことを考えるハハでした。

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新設 開智未来中学・高校 

2010-05-18 13:25:08 | 受験・教育全般
昨日、総合部の「塾対象説明会」に行ってきました。

その席でもお話がありましたが、午後理事長記者会見が行われ、本日付の新聞で「開智未来中学・高校」開校の正式発表がありました。

加須市の旧県立北川辺高校の跡地を活用して、来年4月に開校する予定だそうです。
埼玉県内で新設校ができるのは、平成12年の栄北高校以来11年ぶりだとか…
もちろん、公立高校の跡地に私立が開校する例は、全国的にも珍しいようです。

今回の開校は、旧北川辺町が市の活性化を図りたいと、町議会議決や知事への要望などで開智を誘致した経緯があります。
地元からの積極的アプローチがあって実現したところに大きな意義があると私は思います。
沖縄や徳之島にとっての「米軍基地」のように地元にとって「招かれざる客」となっては意味がない。

つい先週、娘は学校で「田植え」をしました。
もちろん、娘にとっては生まれて初めての経験です。

ハイソックスのまま初めて足を踏み入れた「田んぼ」の感触…
「上の方は温かかったけど、ドロの下は冷たかったの!」
なかなか真っ直ぐ植えられない苗の列…
「ヒモを張って一列に並んで植えたんだよ!」

ドロだらけになりながら自ら植えた苗。
それがスクスクと伸びていくことの楽しみ…
いずれ来る収穫の喜び…
そして食への感謝の念…
子どもたちにとっては大変貴重な体験となることでしょう。

実は、その「田んぼ」、学校から徒歩で数分のところにあります。
地元の農家から「田んぼ」を借り受け、その農家の方に毎年指導して頂いているのです。
このような3年生の「食」をテーマとした一連の「米作り」学習は、地域の協力無しには実現できないものなのです。

開智未来中・高も地元の方との交流や地域活性化に貢献できると良いな、と思います。

初年度募集は、中学108人、高校132人。
「未来クラス」というのを1学年1クラスずつ設置する。
(現「先端クラス」に相当するクラスでしょうか…)

理事長から直接伺った話では…
総合部や一貫部からも数名の教員の異動があるようです。
さらに、私たち在校生が最も気になる「内部進学」問題。
岩槻の現総合部に通っている生徒は、従来通り全員岩槻の一貫部に進学する。
希望者は別として、岩槻から開智未来中・高へ行くことはない、とのことです。

開智の系列校が加須にできれば、今まで開智に通いたくても距離的に難しくて通えなかった栃木・群馬など近隣県のご家庭にとっては朗報と言えるでしょう。



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小学校新学習指導要領 移行期間

2010-01-19 10:53:15 | 受験・教育全般
今年のセンター試験、終了しましたね
年を追うごとに確実に新聞の文字が読めなくなっていっている私
問題を解く以前に問題が読めないのが「問題」…

一方、埼玉県内中高一貫入試は、もう終盤に差し掛かっています
22年度私立小入試において、内進生の「連絡進学」や中受組との「合流」状況が小学受験志願者数に多大なる影響を及ぼしたのは周知の事実
そういう意味でも、中学入試の動向は把握しておきたいものです。

さて話は変わりますが、塾業界では新年度開講に先駆け毎年1~2月にかけて教材・教具の「展示会」が目白押しです
私もちょこちょこ行っているので、結構この時期は忙しい
ココで通年教材を売り込んでおかなければ講習を除いては追加発注しかないため、教材会社も必死なのでしょう

加えて、小学校では平成23年度新学習指導要領完全実施に向け、21年と22年は新指導要領への「移行期間」。
21年と22年とでは移行内容も異なるため、別冊等を作成しなければならない教材会社はさらに大変です
国・公立小でも完全実施までは「移行措置」をとることになります。
こういう段階を踏まずにいきなり新指導要領を実施してしまうと、児童にとって未習内容ができてしまうからです。

今回の「小学校新学習指導要領」の特徴をまとめると…
・年間授業時数の増加
・学習内容の大幅増(前回削除内容の復活や上の学年に移行していた内容を下の学年に戻すなど)
・学年間で学習内容を重複させる「スパイラル学習」
・理数教育の強化
・小5&6での外国語活動の必修化

このサイト、移行措置の内容まで一目でわかるのでGOODです~

http://www.kobun.co.jp/series/revision/

このような国の教育施策に振り回されないで済むのが、私立小のメリットと言えます

ちなみに娘がこの2年間で学習した開智の算数では…

1年生
「数と計算」
・3位数までのたし算・ひき算(現指導要領、新指導要領とも小3内容)
・等号、不等号(現指導要領にはなく、新指導要領で小2に追加された内容)
・1000までの数(現指導要領、新指導要領とも小2内容)
「量と測定」
・長さくらべ(現指導要領、新指導要領とも小1内容)
・時刻の読み方(新指導要領で小2から小1に下りてきた内容)
「図形」
・身の回りの形(現指導要領、新指導要領とも小1内容)

2年生
「数と計算」
・3位数×2位数までのかけ算(新指導要領では小3内容)
・1千万までの数(現指導要領、新指導要領とも小3内容)
・あまりのある割り算(現指導要領、新指導要領とも小3内容、もうすぐこの単元に入ります)
「量と測定」
・長さ,道のり mm,cm,m,km(現指導要領、新指導要領ともkmのみ小3内容)
「図形」
・三角形、四角形(現指導要領、新指導要領とも小2内容)
・長方形、正方形、直角三角形(新指導要領で小3から小2に下りてきた内容)
「数量関係」
・棒グラフと表(現指導要領、新指導要領とも小2内容、これは割り算の後に学習)

こう見てみると、新学習指導要領が開智のカリキュラムに近づいてきたと言えますね。
それでもまだ、特に「数と計算」では1年ほど先取り学習になっています。

これだけ学習内容が学年をまたいでいると、当該学年教材だけではもちろんまかなえません。
自宅学習のためには2~3学年分の教材を予め用意しておいて、学校の内容に合わせた演習・定着が必要となります。
通信教育も「飛び級」しないとなかなか網羅できないのが現実です。
いっそのこと学年枠を超えた中学受験用教材を学習するのも良いと思います。
でもそれは、学校の勉強だけでは物足りない、それ以上こなせるお子さんの場合に限るでしょう。

開智のカリキュラムも今後さらに改良が加えられることと思います。
ただ学習指導要領がどう変わろうとも、今後も一貫教育の中で合理的に算数・数学の力を身に付けさせるカリキュラムであることに変わりないでしょう。

そして、これからも開智の売りである「考えさせる授業」を実践し、中受組の一貫部と合流する中3時、もっと言えば大学進学時にその成果が表れることを、保護者としては大いに期待するところです


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「学者」&「役者」&「易者」

2009-12-01 13:39:11 | 受験・教育全般
「ジャック幼児教育研究所」理事の大岡史直先生がお書きになっている産経新聞の「小学受験日々多感」という連載コラム。
そこに先日、次のようなことが書かれていました。

「良い塾の先生」3つの条件
1つ目「学者」であること。
(受験内容に精通し、指導スキルを身に付けていなければならない)
2つ目「役者」であること。
(子どもたちの興味を引くような楽しく面白い授業を演出できなければならない)
3つ目「易者」であること。
(子どもの能力・適性を見極め、最適な進路に導くことができなければならない)
詳細な表現は異なるかもしれませんが、趣旨は大体以上のようなものでした。

今回、開校して2年目の受験生8名をアヤアカデミーから送り出しました。
ママやパパの書いて下さった合格体験記を読み、自らを振り返りながら、今、先生の言葉を改めて噛みしめています。

真の「学者」であったか、良き「役者」であったか、的確な「易者」であったか…
現状に満足せず、決しておごらず、これからも精進していかなければ…
つくづく、そう思います。


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「数学」の楽しさ

2009-09-11 11:45:20 | 受験・教育全般
私の教室に、地元の公立中学2年生男子が2人通っています。
彼らは、様々な大会で何度も優勝経験のある強豪ハンドボール部に所属しており、この夏も真っ黒に日焼けして頑張っています

小6の春休みから中学準備を始め、週1回、英語と数学をここで勉強しています
本当はウチの息子も一緒に中学準備をさせたかったのですが、息子が嫌がり結局2人になってしまったのです。

この2人の通っている中学は、1学年が約300人もいる超マンモス校
その中で中学1年の中間テストの順位は、1人が60番台、もう1人は200番台でした
ところが
この中2夏休み直前の期末テストでは、なんと1人が10番台、もう1人も30番台まで上がったのでーす
スゴクないですかぁ~~~
ちょっと、鼻、たーかだかー

息子も一緒にやっていれば、今ごろは…
あ~~~あ
やっぱり親子は難しいです、トホホ…


さて、方程式がカンペキな2人
この夏休みはさらっと「復習」を済ませて、中2の2学期のメインとなる「一次関数」を徹底的に学習しました。

y=ax+b

中学2年生で数学がわからなくなる生徒は、この「一次関数」でまずひっかかり、さらに次の「証明」で追い討ちをかけられてしまいます。
そうならないように先手先手で行きます。

で、実は…
「一次関数」って、本当はとっても楽しいんですよ
私たちの日常生活の中にはたくさんの「一次関数」が潜んでいるんです。

・気温・水温
例)地上からの距離と気温の関係は?
例)水を熱する時間と水温の関係は?
・ばね 
例)ばねの先におもりをつるしたとき、おもりの重さとばねの長さとの関係は?
・線香
例)線香に火をつけてからの時間と線香の長さとの関係は?
・水槽
例)水槽に水を入れる(出す)時間と水槽の水の深さとの関係は?
・料金プラン
例)月額基本使用料と1分毎の通話料が異なる2つの料金プランで、1ヶ月に何分以上通話すると逆転するか?
・道のり・速さ・時間&ダイヤグラム
例)出発して何分後かの地点からゴールまでの残りの道のりは?
例)速度の異なる2人が時間差で出発したとき、一方が一方に追いつくのはどの地点で、それは何分後か?
・動点
例)長方形の辺上を動く点と、その点が作る図形の面積との関係は?

私も久々に数学の面白さを再認識して、教えていて楽しかったです
こういう数学なら、私もダイスキなんだけど…
高校になって「三角関数」とか、「微分・積分」とか…
ワケわかんなくなってしまった

ちなみに、最後の「動点」の問題は難度が高く、今の学習指導要領では「発展的な学習」に入るためか、教科書では「考えてみよう」程度にしか扱われていません。
が、私立高校を受験するならやはり必修の定番問題。

「国際数学オリンピック」ドイツ大会で日本過去最高の2位!
「国際物理オリンピック」メキシコ大会でも金メダル獲得!
「国際化学オリンピック」イギリス大会で金メダル2名、銀メダル1名、銅メダル1名!
「国際生物学オリンピック」つくばで「金」!千葉の高3、日本人初!

「ゆとり教育」で「数学嫌い」「理科離れ」が加速したと言われていますが、ノーベル賞受賞といい、上記のような今夏の高校生の活躍といい、日本人の理系能力も捨てたものじゃないと思います。
開智の高校生も出ればいいのになぁ~

補足として、この「一次関数」
開智のシラバスでは、7年生(中1)の2学期になっています。
ちょうど公立より1年早いということです。

受験が近いと、逆に話題を変えたくなる
今日は、数学の話でした、まる
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プチコラム⑫ 巧緻性を伸ばそう!

2009-08-18 21:42:39 | 受験・教育全般
These are my daughter's works.
She made them during "Summer School" at the "International School" this summer.

Mu…mm
Do you recognize what these animals are

My daughter says they're "wolf and piranha."
Wow
What dangerous animals they are

I dont know why she chose so fierece creatures


小学校受験を経験した(経験中の)方であれば「巧緻性(こうちせい)」という言葉は当たり前に理解できると思います。
その際、「絵画」や「制作」、また「ひもの結び方」や「ボタンのかけ方」など、どちらかと言うと手先の「器用さ」や「うまさ」に重点を置いた解釈が普通のようです。

しかし、私個人はもっと広義の捉え方をしています。
すなわち…
「自分が頭(脳)でイメージしている通りに体が動きコントロールできること」

例えば、点図形。
「点から点まで真っ直ぐな線を引きたい」
そう頭で思ったら、その通りに手が動いて点から点まで真っ直ぐな線が引ける。
大人にとっては何でもないこんなことでも、幼児にとっては大変難しいことです。

小学生になると「ひらがな」や「カタカナ」「漢字」…と、どんどん文字を学ぶようになりますが、自分が頭でイメージしている文字がどうしても書けなくて何度も消しゴムでゴシゴシやる子、必ずいます。
「お手本そっくりにバランス良く文字を書きたい」
そう頭で思ったら、その通りに手が動いてバランス良くひらがなが書ける。
これも「巧緻性」。

もっと言うと、運動。
「なわとびをする」
「跳び箱を跳ぶ」
「鉄棒で逆上がりをする」
「泳ぐ」…etc
体全体の機能がバランス良く連動して動かないと、絶対に上手くできませんね。
そうしたいと頭で思ったら、その通りに体をコントロールできる。
…それも「巧緻性」(運動巧緻性)でしょう。

そういう意味で、小学校入試では「絵画」「制作」のみならず、「ペーパー」「運動」などあらゆる場面で子どもの「巧緻性」を問われていると言っても過言ではありません。
これは小学受験ならではのものです。


では、どうしたらそのような「巧緻性」が身に付くのか…
もし「生まれつき」だとしたら、もうあきらめるしか方法はありません。
でも、そんなことはないでしょう。

「反復」

これに尽きます。
何度も何度も脳に刺激を与えて、体をコントロールする神経回路を少しでも多く作ること。
以前、そんな内容の番組をテレビで見たことがあります。
事故で破損してしまった脳。
けれど、何度も何度もリハビリを重ねることで失われた脳が再生する、というものでした。
人間の体って、スゴイ!と思います。

「巧緻性」を伸ばしたいなら、繰り返し繰り返し行うこと。
神経シナプスくんたちにしっかりと手をつないでもらうこと。
日頃からの地道な努力が大切です。

そういう意味で、折り紙を折ったり、絵や手紙をかいたり、ママのお手伝いをしたり…
日常的にそんなことが大好きな女の子は、男の子より概して巧緻性が上のことが多いです。
幼児期は、特にその傾向が顕著です。
男の子は出来上がったものを組み立てたり破壊して再生したりするのは上手ですが、初めから切ったり貼ったりの細かい作業は苦手な子が多いですね。

付け加えると、小学受験における「絵画」や「制作」では、どんなに「巧緻性」があっても、それだけでは評価されません。
クーピー、クレヨン、ハサミ、のり、セロハンテープなど、道具を上手く扱えるということは大前提。
その上で…
「発想力」「表現力」「独創性」
そういうものが盛り込まれた「作品」でなければならない。

「海」の絵を描きましょう!
そう言われたら「海」のイメージがバンバン浮かんで来る=「発想力」
実体験はもちろんのこと、読書によってもイメージの幅は広がるはずです。
そのイメージを、どんな材料を使ってどのように表すか考え工夫する=「表現力」
粘土、折り紙、モール、毛糸…
様々な材料の「特性」を知っておくことが必要です。
それに加え、他人とはちょっと違う点=「独創性」があるともっと良いですが…
だからと言って、自分にしかわからない作品では困ります。
「他人にも伝わる」作品にすること。
これも大事!

去年以上に「巧緻性」について考えることが多い、今日この頃…
ウチの娘は、一体どんな発想で「おおかみ」と「ピラニア」を選んだのでしょうか?
それもちょっと気になったもので…
久々の「コラム」でした
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入試分析会

2009-06-02 13:42:13 | 受験・教育全般
どこの塾や幼児教室でも行っているとは思いますが、去る2月、私の教室でも「入試分析会」というのを初めて行いました。

内容は…
過去3年分の入試問題解説および出題傾向の分析
今年度入試結果のまとめ
合格者のママによる体験談&質疑応答
…etc

小規模な教室だけにアットホームな雰囲気で、本音もバンバン行き交います。
結果、ママのみならずパパたちにも非常に好評だったので、今月第2回目を開催予定です。
年長さんのみならず、年中さんたちの親御さんたちも参加します。
早いうちから「入試傾向」をつかんでおくと、家庭学習に非常に役立ちます。
まずは「敵」を知らなければ「戦略」も立てられませんから…
今後は年2回くらいのペースで開催しようと考えています。


小学校受験においては、入試問題「非公表」が定石。
市販されている「過去問」のほとんどは、実際に受験生の親御さんにヒアリングして編集したもので、実際のものとは異なることがままあります。
それでも、1校分1冊2000円~3000円もする過去問が売れるのは、私たち親が拠り所となる情報があまりに乏しいから。

一方、中学受験以上においては、入試問題「公表」が当たり前。
入試当日、試験開始約30分~1時間後に保護者控え室などに問題用紙を掲示したり、販売したりする学校もあります。
また、例年6月ごろには「全国入試問題集」が各科目分冊で市販されます。
昔は市販されていなかったので、教材会社から直接入手したものです。
私たちは「全国版」と呼んでいました。
今や、複数の出版社から市販問題集が出ているようです。
こちらは200校近くの問題を網羅してあって1冊3000円前後なのでとてもリーズナブル。

このように考えていくと、入試問題をきちんと公表してくれる開智総合部は非常に良心的。
と言うより、むしろ積極的に公表して「こんな問題が解けるようになってきて欲しいんです!」とアピールさえしています。
入試問題を研究すると、学校が求める「子ども像」が浮かび上がってくるのです。

中学入試や高校入試の場合、過去問は早くて夏期講習後半、ほとんどの塾は夏期講習明けの9月から取り組み始めます。
国語の場合、他の学校に出題された作品を読み解くことにより、最新の、かつ幅広い文章読解問題に触れさせることができ、「入試実践力」を養うことができます。

小学受験については、入試自体が中学受験より3~4ヶ月も早いので、過去問を9月にやっていては遅い。
特に開智の入試は10月初旬なので、夏休みが勝負となります。
ただし、過去問だけに固執することなく、そこから読み取れる、開智が求めている真の「実力」を身に付けること。
それが大切です。
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プチコラム⑪ おススメ 「季節のアルバム」作り

2009-05-26 13:57:19 | 受験・教育全般
春は「田んぼ」

20~30枚、いやもっとあるだろうか…
一面の田んぼ、田んぼ、田んぼ…
そこは、シロツメクサやレンゲ草のじゅうたんが敷かれた運動場。

競技種目
四つ葉のクローバー探し
1番最初に見つけた子が勝ち
鬼ごっこ
逃げられる田んぼの範囲を予め決めておく
かくれんぼ
ほんの数十センチの背丈のレンゲでも、その上に「大の字」に寝転がると遠くからは見つからない
シロツメクサの大縄跳び
シロツメクサを何本も束ねて作った大縄
これが意外に強く、なかなか切れないスグレモノ
対抗リレー
やっぱ、トリは「リレー」でしょ

モンシロチョウ、アゲハチョウ、シジミチョウ、ミツバチ、テントウムシ…etc
応援席にはたくさんの虫たち

夏は「川」

夏は水路全開のため、透明な水を満々とたたえ流れる川。
そこは、「根性」と「勇気」と「体力」試しの天然プール。

競技種目
高飛び込み
川上に投げた浮き袋が橋のたもとに来た瞬間、その穴めがけてジャンプ
穴を外したり、怖気づいて飛べなかったらアウト
渡し舟
一方の川岸から対岸へ、ひたすら「直線」で泳いで横断する
あくまで「直線」でなければならない
流れに負けて「曲線」になったらアウト
宝探し
川底に投げた「宝」を潜水して取ってくる
「宝」と言っても、それは水晶とか黒曜石の「カケラ」

秋は「山」

そこは梨の果樹園
色づき始めた山々にはおいしいものがどっさり
そこは、「冒険」や「スリル&サスペンス」のアスレチック場

競技種目
栗拾い
最も多く集めた者の勝ち
「落ちた」栗ではなく、「落ちそうな」栗を取るのもあり
ただし、木を蹴った時にポタポタと落ちてくる栗のイガは危険なので注意
(←これはカエデ)ギンナン拾い
これも、最も多く集めた者の勝ち
「落ちた」ギンナンではなく、「落ちそうな」ギンナンを取るのもあり
ただし、木を蹴った時にポタポタと落ちてくるギンナンの実は、つぶれて体に当たると強烈な匂いが取れないので注意
また、つぶれた実の上を歩くと滑ってこけるので注意
ターザン綱渡り
枯れ枝や蔦で木から木に飛び移る
落ちたらなぜかワニに食べられてアウト
勝手に梨狩り
家の人に見つかったらアウト
見つかったらつかまらないように即ダッシュ
その「スリル」と「サスペンス」がたまらない~~~

冬は「雪山」

裏山にある果樹園のスロープは恰好のゲレンデ。
そこは、「技」と「スピード」のスキー場。

競技種目
肥料袋ボブスレー
肥料袋にすっぽり体を入れてスロープの頂上から一気に滑り降りる
途中のスラロームではうまく体をコントロールしないと曲がりきれず立ち木に激突するので注意
1番早くゴールした者の勝ち
(団体種目)かまくら作り
皆で協力してまずは雪を踏み固める
そこに外階段と、「滑り台」を作り、ひとしきり遊んだ後に中を掘っていく
けっこうイイ汗をかく
完成後は皆で仲良くおままごと
ただし、家からみかんや干し柿などの食べ物を調達して来ない子は入室禁止


以上
ふぅ~~~
本が1冊書けそう~~~
こんな少年期送ってた私。
「季節」なんてホント、はひふ「○」みたいなもんです。
(あっ、すいませんお下品でした

…ということで、今回は「季節」
小学校受験では、「常識」の範疇に入る「季節」
イマドキの若者は(年寄りのセリフ)本当にびっくりするほど「季節感」というものがない
季節の行事は幼稚園や保育園でもやってくれるので何とかなっても、野菜や果物の「旬」、草花などに到っては「???」

りんごの季節はいつかな~
「なつ~~~
「……オー、マイ、ガー

確かに「促成栽培」「抑制栽培」「高原野菜」「ハウスもの」「輸入もの」…
従来は季節限定だった品が、今ではほぼ年中手に入るようになってます。
もっと言うと、ネットで取り寄せれば世界中の食べ物が手に入る時代ですものね~
便利にはなったけど、何だか風情が無くて淋しい気がします
夏の暑ーい日、すいかやキュウリやトマトなんかを井戸水でキンキンに冷やしてかぶりついた時の、あの何とも言えない幸福感を、今の子どもたちにも味わわせてあげたいものです。

でも、考えてください。
私ほどじゃなくても、「季節」を体感するチャンスは日常の中にいくらでもありはしませんか
道端のたんぽぽ、アスファルトの隙間から伸びるド根性ひまわり、色づくケヤキの木、垣根のツバキ…
子どもたちが特に苦手な草花だって、ちょっと気をつけて見ればこんなに
わざわざ遠くまで出かけなくても、近くの公園や小川や土手にだって「季節」はちゃんとあります。
普段あまりにも意識していないだけ。

「季節」を見つけたら、子どもを必ず入れて「写真」を撮ることをおススメします
いわゆる「ブツ撮り」と言うように、花などの「物」だけ撮っても意味がありません。
季節の「物」と「子ども」を一緒に撮るのです。
そうすると印象に残り易く、後で見たときでも子どもの記憶を呼び起こしやすくするからです。

そして、「季節のアルバム」を作るとイイですよ。
「春のアルバム」
「夏のアルバム」
「秋のアルバム」
「冬のアルバム」

今まで撮っていた写真も、ほこりかぶったアルバムの「こやし」にしたってしょうがない
なるべく子どもが写っている「季節」の写真をピックアップして、そのアルバムに貼っちゃいましょう。
そして、「この時は菜の花の黄色と桜のピンクが一面に広がってとってもきれいだったね~」…などとその時の思い出を子どもと一緒に話しましょう。
苦手な「季節」が大スキになるかも…


今日のコラムは、めっちゃ、長くなってしまいました

2月末にドドドーっと吐き出すように書いたプチコラム。
本当はシリーズものにして月イチペースで書けたらいいんですけどね…
次回はいつになることやら…
気長にお待ちください


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「おん」の数

2009-05-15 10:35:44 | 受験・教育全般

今日は、まさに、さわやかな「五月晴れ」
娘の大好きなエクスカーションの日です
ニッコニコで出かけていきました。

行き先の公園では、今ハマっている「ドロケイ」をやるんだとか…
何のことはない…
「泥棒と警察」のことらしい
早い話が「おにごっこ」です
娘はほぼ毎朝、登校して着替えるや否や「ドロケイ」をやっているそうです。
しかも、ほとんどが「男子」
今日も「ドロケイ」にイノチをかける娘


By the way…
昨日、年長の受験生のママからちょっとした質問があったので、今日は国語について少し書いてみたいと思います。

開智学園総合部のペーパー入試内容に「言語の運用」というのがあります。
その中で、ここ2年ほど出題されているのが、言葉の「音数」です。

例えば…
上に「すいか」の絵が描いてありますね。
すいかは3つの文字の言葉です。
今からこの「す・い・か」と同じように名前が3つの文字のものを下の絵から選んで、○をつけてください。
○はいくつつけても構いません。
(20年度ペーパーA)

小学受験においては、基本的に文字が「読めない」「書けない」が大前提なので、もちろん「すいか」と書かせたりはしません
では、このような問題についてどう指導するかと言うと…
まずは、子どもたちに「す・い・か」と発音させながら、同時に「パン・パン・パン」と手を叩かせるようにします
そして3つの音からできている言葉である、ということを理解させます
もちろん、入試の時は手は叩けませんから、手を叩いているつもりになって心の中で言葉を言いながら指を折らせるようにします

さて、その時に問題になるのが「拗音」「促音」「撥音」「長音」です。
「拗音」(ようおん)
=「きゃ」「きゅ」「きょ」などのように、小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」を含む音。
「促音」(そくおん)
=「きって」などの小さい「っ」。「つまる音」とも言う。
「撥音」(はつおん)
=「さんま」などの「ん」。「はねる音」とも言う。
「長音」(ちょうおん)
=「スキー」などの「ー」。「のばす音」とも言う。

ちなみに…
「清音」(せいおん)
=「は」「ひ」「ふ」「へ」「ほ」のように、濁らない音。
「濁音」(だくおん)
=「ば」「び」「ぶ」「べ」「ぼ」のように、「゛=濁点」がつく音。濁る音。
「半濁音」(はんだくおん)
=「ぱ」「ぴ」「ぷ」「ぺ」「ぽ」のように「゜=半濁音符」がつく音。
です。

いわゆる「五十音図」は、「音」(おん)というよりは「かな文字」の「図」と言うべきでしょう。
「音」(おん)の図だったら、「拗音」や「濁音」「半濁音」も含むべきだと思います。
最近はそういう教科書や参考書もありますね。

それから、意外に知られていないのが、「ひらがな」に「長音」はない、ということ
例えば、「スキー」をひらがなで書くと「すきい」であって「すきー」ではありません。
「カタカナ」未習段階では外来語もひらがな表記をし、「わたしはすきいに行きました。」と書くのです。
この場合、「ー」の部分は、直前の文字に影響されるため、「スケート」は「すけえと」、「カーネーション」は「かあねえしょん」、「トースター」は「とおすたあ」となります。
もちろんカタカナを習ったあとでは、外来語はカタカナ表記が基本ですが…

話が逸れましたので、本題に戻しましょう。
先ほどの「拗音」「促音」「撥音」「長音」ですが…
「拗音」は、小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」も含めた全体で「1音」と数えます
例えば、「きゅうり」は文字数だけ見ると「4文字」ですが、「きゅ・う・り」の3音の言葉です。
手を「パン・パン・パン」と叩きながら「きゅ・う・り」と言ってみましょう。
「いちょう」も3音、「ひょうたん」は4音ですね。

ちなみに、光村図書1年生の教科書では「おもちやとおもちゃ」という単元で、「拗音」は1音と数えない、ということを学習します。
「でんしゃ」=3音
「じゃんけん」=4音
「あくしゅ」=3音
「しょっき」=3音
「としょしつ」=4音
「きょうしつ」=4音

一方、「促音」「撥音」「長音」は、全て「1音」と数えます
例えば…
「促音」を含む言葉=「きって」は3音です。
もし2音だったら「きて」となってしまいます
ところが、子どもは「きって」と言いながら「パン・パン」と2回しか叩かない子が多いので繰り返し練習させます。
光村では前述の「しょっき」=3音として出てきます。

「撥音」を含む言葉=「さんま」が3音というのは、比較的わかりやすいですね
光村では「でんしゃ」=3音、「じゃんけん」=4音。

また、「長音」を含む言葉=「スキー」の「ー」は、先ほど説明したようにひらがな表記してみるとちゃんとした1音となるわけですから、やはり「スキー」は3音となるのです。


私が子どもの頃は、そこに階段があれば必ず「グ・リ・コ」の遊びをやったものです
最近の子どもたちは階段で遊ぶと怒られるのか、あまり見かけませんけどね

ジャンケンをして「グー」で勝ったら「グ・リ・コ」で3段、パーで勝ったら「パ・イ・ナ・ツ(小さい「ッ」ではありません)プ・ル」で6段、チョキで勝ったら「チ・ヨ(これも小さい「ょ」ではない)コ・レ・イ・ト」で6段ずつ階段を上がれます
そして、誰が一番先にゴールするか、という単純なゲーム
上まで行ったらまた下に引き返してきて、1番最初の地点に早く到達した者が、勝ち

今考えると、「グリコ」と「パイナツプル」の音数はあっているけど、「チヨコレイト」は本当は5音だったのよね~
1段でも多く跳びたかったんでしょうね~
しかも、「ちよこれいと」ではなくてひらがな表記上では「ちよこれえと」が正しいし

さて、開智の入試問題に戻りますが…
以上のことを踏まえてみると、開智の問題はちょっとばかり誤解を招きやすい問題ですね。

厳密には「文字」と言わないで、「おと(おん)のかず」と言って欲しいと思います。
すいかは3つのおとでできている言葉です。
今からこの「す・い・か」と同じように名前が3つのおとでできているのものを下の絵から選んで、○をつけてください。
…というように。
まぁ、実際はあまり難しい言葉は今まで出ていませんが…

「ひらがな」を中途半端にかじってしまっている子どもたちほど「音(おん)数」と「文字数」を混同しがちなので、私も注意して指導しています

さて、開智の「ペーパーA」
入試変革の今年は、何が出題されるのでしょう

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「生きる力」

2009-04-01 13:43:07 | 受験・教育全般
つい先日、ある女医さんとお話する機会がありました。

「最近、鬱病になる若い医者が多いんですよ。
なぜだと思います?
みんな医者になって初めて『こんなハズじゃなかった!』と思うんです。
医師不足で忙しく最初の何年間かは休みもろくに取れないし、給料だって思っていたほど高くない。
最近は患者と医者との訴訟問題も増えてきていて、将来も不安…
しかも、もともと自分からなりたくて医者になったんじゃない。
親の期待に添いたいから、医者になっただけのこと。
今まで挫折という挫折も味わわないで、学生時代はずーっとエリートで来ているものだから、一旦落ち込むとなかなか這い上がれない。
結局、ストレスがたまって鬱になってしまうんです。」

こういう話を聞くと、本当にタメ息が出てしまいます。


さて、話は変わって…
開智
私は、この「言葉」がなぜか、大好きです
何となくアカデミックな「イメージ」も、「カ・イ・チ」という言葉の持つ「音」「響き」も、好きです

そもそも「智」とは、どういう意味なのか…

「智」
頭の働き。理解し判断する力。知恵。
さとり。
物事をよく知り、わきまえている。賢い。さとい。
知恵がある人。賢い人。
はかりごと。謀略。

辞書によると、「知」とほぼ同義の部分はあるけれど、上記のように単なる「知識」とは異なるようです。
「知」がIQなら、「智」はEQに近い。
まさしく「生きる力」なのではないかしら

では、智を「開く」とは、一体どういうことでしょう

「開眼」(かいげん、真理を悟る)という言葉があるように、元来は仏教由来の「悟りをひらく」という意味ではあると思います。
でも、仏教の教義は奥が深すぎて凡人の私には今1つつかめない

そこで、私なりに「開く」を解釈してみると、つまり…
一旦獲得したものを、充分に咀嚼・反芻・消化し、再びアウトプットする。
その「過程」を「開く」と言うのではないか、と思います。
「アウトプット」とは、何というか…
才能を開花させたり、自己実現を果たしたり、社会貢献したり…といったようなこと。

すなわち「智を開く」とは…
「知識」を得、それによって物事を充分理解し、わきまえ、判断し、それを「生きる力」として身につけ、自己実現と同時に社会貢献を果たす。
そういうことなのではないかと、私なりに解釈しています。

私の勝手な解釈なのですが、鬱病になってしまった若い医師たちは、「智」を身につけ「開く」ことが、残念ながらできなかったのかな、と思います。



「体験」「思考」させず「知識」ばかりを詰め込む、誤った「早期詰め込み教育」
子どもの成長の一過程として「受験」を捉えられていない、本来の目的を見失った「教育ママ」
保護者たちの危機意識をあおり、高額な入会金や授業料を要求する「お受験産業」
「小学校受験」には、まだまだマイナスイメージがつきまとっています。

しかし「小学校受験」で問われるのは、「生きる力」=「智」につながる様々な力の「原型」
小学校側が求めているのは、知識ばかりの「頭でっかち」な子ではなく、未来への「伸びシロ」を感じさせる、「生きる力」を持った子なのです。

「人の話を注意深く最後まで聞く力」
「話の内容を正しく理解する力」
「筋道を立てて論理的に考える力」
「指や道具などを上手に使える手先の器用さ」
「基本的な運動能力や挑戦意欲」
「集団の中で協調性をもって行動できる力」
「自分の考えを相手にわかりやすく的確に伝えるコミュニケーション力」

だから「小学校受験」のための勉強は、決して「合格」するためだけの勉強ではないのです。
私はいつもそういうスタンスで指導しています。

さあ
智よ開け



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