海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

航路で土砂を運ぶガット船に抗議/海上ヤードでの石材投下はなし

2024-03-08 22:24:08 | 米軍・自衛隊・基地問題

 8日(金)はカヌー4艇と抗議船1隻(平和丸)で海上から辺野古新基地建設に対する阻止・抗議行動を行った。

 松田ぬ浜が工事中だったので、浜テントの前から午前8時頃カヌーを漕ぎだした。

 すぐに平和丸に乗り込んで長島の間を抜けて大浦湾に出た。

 午前8時半頃、ガット船3隻(第五十一進宏丸、聖嶺、marumasa5号)が大浦湾に入ろうとするのに、カヌーで航路内に漕ぎ進み阻止・抗議行動を行った。

 北北西の風なので辺野古崎までは陸地にさえぎられていたが、大浦湾に出るとまともに吹きつける。

 ガット船が入るのに合わせて作業船がオイルフェンスを開けているが、オイルフェンスの開口部の東端と赤い航路標識を直線で結ぶと、リーフの端ぎりぎりに開口部が設定されているのが分かる。

 直線から東側はリーフ上で波が高くなり、見た目の波の動きとは逆に潮は沖の方に流れている。

 この海域でカヌーに乗る時は、このような特徴に注意しないといけない。常にパドルを動かして自分の位置を確認する必要があり、ぼんやりしているとリーフの白波の方に流されてしまう。

 海保に拘束されてゴムボートに乗せられ、午前9時25分頃に松田ぬ浜の近くで解放された。

 この後さらに風が強くなるということで、カヌーによる行動は中止して平和丸に乗り、工事の状況を確認した。

 辺野古先の護岸建設工事は、K5護岸の捨て石投下と被覆ブロック設置が終わり、K6護岸の捨て石投下に入っている。

 この付近は浅くて岩場が多いので工事の進行が速い。K6護岸もすでに30メートルほどに伸びている。

 腰痛や確定申告その他で海上行動は久しぶりだった。オイルフェンスを越えて抗議したかったが、残念ながら今日は状況確認しかできなかった。

 辺野古崎から長島の間を抜けて、再び大浦湾に出るとK9護岸に向かった。

 大浦湾に入った3隻のガット船は、ランプウェイ台船に土砂の積み替えを行っていた。

 K9護岸では2隻のランプウェイ台船が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。

 奥の方の緑のランプウェイ台船は、第八十八ひなた号だった。いつもは海上ヤード建設で石材の投下を行っているのだが、この日は土砂の陸揚げに回っていた。

 石材を積み込む本部港塩川地区では、昨日(7日)、一昨日(6日)は波が高く石材と土砂の積み込みが行えていない。

 5日も土砂の積み込みはあったが、石材の積み込みは行われていない。

 3日間続けて石材の積み込みが行えなかったので、第八十八ひなた号への石材補給が間に合わず、今日は土砂の陸揚げに使用されたようだ。

 牛歩による抗議行動や気象条件が重なると、こうやって石材や土砂が切れて作業が遅れることになる。

 第八十八ひなた号が今日、石材の投下ができなかったのは、本部港塩川地区で日々抗議している皆さんの努力あってのことである。

 現場の動きを見ることで、そのことが分かる。ぜひ多くの人に、カヌーや船に乗って海上から阻止・抗議・監視活動を行ってほしい。

 


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