29日(月)は午前10時から安和の琉球セメント桟橋前で、オール沖縄主催の集会が開かれたので参加した。
交通事故で亡くなった方を哀悼し、事故が起こった当時の状況説明や、大けがを負った方の近況や決意などが報告されていた。
沖縄の住民が、なぜ何十年にもわたって米軍や自衛隊の基地に対し反対せざるを得ないのか。言うまでもなく、過重な負担を背負わされ、事件や事故の被害が絶えないからだ。
阻止・抗議行動に参加するには時間も金も費やす。炎天下で座り込みや牛歩を行うことがどれだけ大変か。たんに損得で考えるなら、誰が好き好んでこういう苦行を続けるだろうか。
しかし、黙っていたら、反対の意思を行動で示さなければ、日米両政府はさらに図に乗って沖縄に犠牲を強要する。だから、否が応でも立ち上がらざるを得ないのだ。
日米安保体制の負担を沖縄に押しつけ、自らは基地被害のない地域でのうのうと暮らしながら、沖縄の反対運動にケチつけしている『週刊新潮』というクズ雑誌や、産経新聞というクズ新聞の編集者、記者どもは恥を知ったらいい。
事故を口実に弾圧態勢が強化されるだろうが、それをはね返して現場での行動を強化しようという呼びかけに、参加者も強い意志で応えていた。
事故が起こってから、まだ琉球セメント桟橋への土砂搬入、ガット船への積み込みは中断したままだが、道路を挟んだ向かいの琉球セメントの敷地には土砂が搬入されていた。
本部島ぐるみの方の話では、以前から行われているとのことだが、土砂を運ぶ運送会社の仕事を切らさないためにも、土砂の仮置きが続けられているのだろう。
それは桟橋を使った土砂積み込みが再開されれば、仮置きされた土砂が一気に運ばれてくるということだ。
夏場の観光客が多い時期に、大量のダンプトラックを集中させるることが、事故を引き起こす要因となる。
琉球セメント桟橋や本部港塩川地区は、ヤンバル地域の産業振興のために造られたのであり、軍事基地建設のために使うものではない。
琉球セメントの桟橋が、本来の業務のために使われているだけなら、こんな事故は起こらなかった。
事故の再発防止を口にするなら、この場所での土砂搬入、積み込みをまず止めるべきだ。
このあと塩川沖の様子を見たが、台風避難をしたガット船はまだ戻っていない。