海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

強風と衆議院選挙公示、10・10空襲から73年、そういう日にも進められる工事

2017-10-10 23:54:46 | 米軍・自衛隊・基地問題

 10月10日(火)は朝から海上の風が強く、海上行動はカヌー6艇による練習と、抗議船2隻で作業の様子を確認するにとどめた。

 どくろの絵がある浜では、外側のオイルフェンスが撤去され、一番内側の汚濁防止膜やオイルフェンスが、根固め用袋材の所まで打ち寄せられていた。仮設道路はガードレールも設置されてすでに完成しているように見える。

 作業員が浜に降りて袋材などを点検していた。

 仮設道路が曲がるあたりは隙間があるため、根固め用袋材が積まれている。

 

 取り付け道路は、午前10時頃まで作業員の姿はなかった。工事再開後、捨て石が投下され、その前に根固め用袋材が積み重ねられている。

 一番外側のオイルフェンスは撤去されたが、内側の汚濁防止膜やフロートなどは残されていて、先週7日(土)の午後以降、作業が進められていた。

 映画館前では大型クレーンが動き、仮設道路の先端部に根固め用袋材を設置する作業が行われていた。しかし、風や波が強いなか、満潮でダイバーの作業が難しかったのか、途中で作業をやめて引きあげていった。

 根固め用袋材を積んできたダンプカーも方向転換して戻っていったが、ドアのそばに丸政工務店の文字が見えた。仮設道路の縁には蛇腹式鉄条網が張りめぐらされている。

 カヌーチームは久しぶりに参加したメンバーもいて、曳航の練習を行った。適度に海が荒れていたので、いい練習になっただろう。

 10月25日に行われる海上座り込みの大行動は、これまで海上行動に参加してきたメンバーでも、6カ月以上来ていない人は事前に海上行動に参加するか、初心者練習に参加しないといけない。慢心は禁物なので、ぜひ時間を取って参加してほしい。

 港に戻ってから3時間ほど道路脇の草刈りをし、午後2時半頃、辺野古沿岸部の工事の様子を見に行った。どくろの絵がある浜では、仮設道路に打ち寄せていたオイルフェンスを海側に広げる作業が行われていた。

 午後は潮が引いたので、取り付け道路ではショベルカーが岩場まで降り、ダンプカーが運んできた捨て石を整えていた。その前に積まれた根固め用袋材の上に作業員が黒い土木シートを広げる作業を行っていた。

 午後は一段と風が強くなっていたが、干潮時は陸で作業をしているのと同じなので、仮設道路をつなげていく作業が進められていた。

 映画館前では、ダンプカーで運んできた根固め用袋材を、仮設道路の先端部に設置する作業が行われていた。こちらも潮が引いて作業がやりやすくなったのだろう。海は白波が立ち、警戒船も出ていないが、沿岸部での作業は進行している。

 10日は衆議院選挙の公示日だった。73年前には沖縄全土を米軍が空襲し、各地で被害を受けた日でもある。今帰仁村では海軍基地があった運天港が攻撃を受けている。そういう日でも埋め立てに向けた工事が行われているのだ。

 沖縄選挙区はともかく、全国的には辺野古の新基地建設問題はほとんど触れられない。自公にしても希望の党、維新にしても辺野古新基地強行は既定路線だ。だからといって、沖縄は辺野古新基地反対の意思を選挙で示さなければ、ヤマトゥに都合よく解釈され、利用され、あしらわれる。

 まずはこの工事を止めなければならない。辺野古に結集を!


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