海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

3・25新たな②工区への土砂投入に抗議する大行動

2019-03-25 23:59:59 | 米軍・自衛隊・基地問題

 25日(月)午後3時に安倍政権は辺野古側の②工区に土砂投入を開始した。それに先立ってこの日は朝からゲート前と海上、松田ぬ浜で抗議の大行動が取り組まれた。

 カヌーチームは午前9時に45艇が松田ぬ浜を出発した。目の前にあるK1~k3護岸に向かい、オイルフェンス沿いに並んでプラカードを掲げ、抗議船8隻とともに海上で集会を開いた。波が高く、午後は雨も降って厳しい条件だったが、海上での抗議をやりぬいた。

 埋め立てが始まった②工区には海草・藻場が広がっている。かつて辺野古の海で静寂が保たれていた頃には、ジュゴンが採餌に訪れただろう。破壊と殺戮のための軍事基地を造る人間の悪意が、ジュゴンをはじめとした海の生き物たちを死に追いやっている。そのことへの怒りと自省がある。

 昼食後、午後1時半から松田ぬ浜で、新たに②工区での土砂投入が強行されることに対し抗議集会が開かれた。主催者発表で700名が集まった。

 浜を分断するキャンプ・シュワブの金網の向こうでは、K1護岸の上で鉄板を敷く作業が行われ、土砂投入の準備が進められていた。

 カヌーチームからは二人が発言した。ゲート前では夜が明けないうちから抗議行動が取り組まれ、多くの人が集まったので資材搬入は行われなかった。

 浜での集会のあと、参加した皆さんの声援を背に受けて、カヌーチームはK1護岸に抗議に向かった。各種選挙や県民投票でどれだけ民意を示しても、日本政府はそれを無視して新基地建設工事を強行する。ではどうするのか。県内外、国内外で世論を形成するのはもちろん大事だが、日々の工事を止める努力が何よりも重要だ。

 工事を止めるには多くの人がゲート前や海上に集まり、行動するしかない。いくらネットで他人に訴えても、自分自身が現場に行って汗を流さなければ、工事を遅らせることすらできない。これが安倍政権下の沖縄の現実だ。自分ができる範囲で、入れ代わり立ち代わり辺野古に行きましょう。

 ②-1工区では大型クレーンを使い、K4護岸の外側に消波ブロックを設置する作業が行われていた。赤土が大量に混ざった「岩ずり」なるものを投入している分、高波によって護岸内に海水が流れ込むと深刻な影響を与えるのだろう。台風シーズンを迎える前に、消波ブロックの設置を急ぐと思われる。

 

 

 


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