海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

自然の力

2015-07-25 23:39:06 | 生活・文化

 25日は朝、実家の台風対策のため今帰仁に行く途中、マリー道を通った。緑色のクレーン付台船・第八十八福丸は、抗議行動のあと羽地内海の中程に移動していたが、台風が近づいたため岸の近くに停泊している。

 青いクレーン付台船はスパッド台船を載せたままだが、4本のスパッドが風に煽られているのか、カランカランと絶え間なく音を発していた。乗っている船員はうるさくてたまらないだろう。

 2隻の台船が大浦湾から出たのは7月4日だから、3週間が経ったことになる。台風が去って波が静まったあと、大浦湾にオイルフェンスとフロートを張りめぐらし、台船の受け入れ態勢を整えるのだが、はたして7月中に2隻は大浦湾に戻れるだろうか。

 仮に戻ったとしても、台風の当たり年と言われる今年、8月に台風が沖縄に接近すれば、また大浦湾を出て行かざるを得ない。スパッド台船を組み立て、海に下ろした頃に台風が来たら笑える。自然の力ばかりを頼りにせず、来週はまずフロート再設置への抗議行動を頑張りましょう。

 実家のサルスベリは開花が遅く、まだ三分咲きなのだが、台風で散っても次の蕾が待っている。これらのサルスベリもみな自然に生えたのを植え替えたのだが、元は1本の木から白、藤色、薄いピンク、濃いピンクの4種類の花が咲く。

 ウスクガジマルは台風で葉が落ちると、すぐに新緑が芽吹く。こういう美しさは人の手では作れない。テント村の近くにある木だが、台風で痛めつけられたあと、回復していく木の姿を見ると生命力に感じ入る。

 


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