海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

ウークイ

2024-08-18 23:11:20 | 生活・文化

 1903年(明治36年)5月生まれの父方の祖父が、生前、ウークイの時、ウチカビ(ハビジン/紙銭)を焼く理由について話していた。

 グソー(あの世)には、子孫が絶えてしまい旧盆になっても、この世に帰れない者たちがいる。

 ウヤパープージ(祖先)がグソーに戻る途中、道の傍らにいるそういう者たちに、この世の土産として分け与えるため、ハビジンを焼いて持たせる、とのことだった。

 地域によっていろいろな言い伝えがあるだろう。

 祖父が語っていたのは、今帰仁の岸本部落で伝わっていた話だと思うが、子どもの頃にそういう話を聞くのは大事なことだ。

 

 

 


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