海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

辺野古弾薬庫建て替え工事の赤土対策はどうなっているのか。

2019-10-22 23:42:51 | 米軍・自衛隊・基地問題

 大浦湾からは辺野古弾薬庫の建て替え工事が、一部ではあるが見える。写真は昨日21日のものだが、崖の上のクレーンの横に赤土が露出した部分がある。

 K9護岸の近くから見ると、土砂崩れを起こした部分の向かって右側(北側)に、赤土を盛った場所がある。それを角度を変えて見たのが下の2枚の写真だ。

 大量の赤土を盛った山があると思われるが、緑の部分は表面に草の種子を吹き付けてあるのだろう。しかし、雨で盛り土が崩れているのが分かる。また、最初から種子の吹き付けがなされず、赤土が露出している部分もある。

 この盛り土の周辺に沈砂池はあるのか。あったとして溢れ出すことはなかったのか。崩れた赤土が大浦湾に流出することはなかったのか。沖縄県はきちんと調査すべきだし、日本政府・沖縄防衛局は県の立ち入り調査を認めるべきだ。

 日本政府が米軍基地上空でのドローン飛行を認めないのは、基地内のずさんな工事や実弾演習で赤土が剥き出しになった現場を見られたくない、という思惑もあるだろう。

 辺野古弾薬庫の建て替え工事は新基地建設と連動したものだ。弾薬庫があるから県内での演習も行える。弾薬庫に出入りする車両への抗議に米軍が敏感に反応するのもそのためだ。新基地建設と同じく工事による環境破壊を許さず、辺野古弾薬庫に対しても強く反対したい。

 朝から晩まで天皇の即位式をめぐる翼賛報道ばかりで、うんざりさせられる1日だった。今日1日のために使われた税金を被災地の救済に使えば、どれだけの人が助かったか。特権階級が豪華な晩餐会を楽しんでいるとき、段ボールの上で寝なければならない人もいるのだ。

 


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« キャンプシュワブ沿岸の大浦... | トップ | 安和桟橋での土砂積み込み阻... »
最新の画像もっと見る

米軍・自衛隊・基地問題」カテゴリの最新記事