海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

台風対策で再びフロートを一部撤去

2015-10-14 18:40:22 | 米軍・自衛隊・基地問題

 14日は朝、カヌー14艇で松田ぬ浜を出発した。辺野古崎に近づくと黄色いのぼりを立てた作業船が2隻動いているのが見えた。近づくと、撤去作業、と潜水士が言うので、少し離れて様子を見た。台風24、25号が発生したため、その対策で辺野古崎と長島の間のフロートを撤去していた。

 ほかにも長島北側のオイルフェンスや航路付近のフロートの撤去作業も行うとのこと。すでに浜の近くのグリーンネットも撤去されていて、わざわざ日曜日に行った作業は三日でふいになった。7月以降、フロートとオイルフェンスの設置と撤去をくり返してばかりで、仕事とはいえ作業員たちも徒労感を覚えているのではないか。

 撤去作業については抗議する理由もないので、作業の邪魔にならない位置に離れて様子を見た。アンカーからはずしたフロートやオイルフェンスを浜に引き上げる作業も行われていたので、浮桟橋付近で抗議行動を行う予定だったが変更し、平島で休憩を取りながら様子を見た。

 この日の作業は台風対策のみで、知事の埋め立て承認取り消しが国交相によって執行停止になるまでは海上作業が中断すること、風が強くなってきたことなどから午前中で海上行動を切り上げた。

 昨日の翁長知事の埋め立て承認取り消しに対して、さっそく国は行政不服審査請求を行った。国が私人に与えられた権利を行使することの不当性を多くの人が指摘している。まさになりふり構わぬやり方で、沖縄の民意を代表する知事の権限を国は力でねじ伏せようとしている。

 沖縄県民が今取るべき行動は何か。力づくで工事を強行しようとする国に対し、自分ができることは何か。そのことをしっかりと考えて行動したい。毎朝、作業車を止めることが今、大きな課題となっている。ぜひキャンプ・シュワーブのゲート前に集まってほしい。

 

 


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