20日は午後2時半から那覇地方裁判所で、4月1日に海上保安庁に緊急逮捕された際、米軍基地内に8時間拘束されていたことをめぐって、国に損害賠償を求めている裁判の第2回公判があったので参加した。
国の「第1準備書面」に対する反論として原告(私)の弁護人から「第1準備書面」が読み上げられ、〈米軍から被疑者を引き渡す旨の通知を受けた司法警察は、直ちに、米軍から被疑者の引き渡しを受ける法的義務がある〉にもかかわらず、〈4月1日のいつからいつまで、誰がどのような行為を行っていたために、身柄引受までに8時間を要したのか、その具体的内容については何ら明らか意にしていない〉と指摘がなされた。
また、「緊急逮捕」と言いながら8時間も時間を要したことの問題も指摘された。裁判長から、まず具体的な経過についてはっきりさせる必要がある旨の指示があり、次回公判までに国が海上保安庁や米軍から経過を調べ、まとめてくることとなった。次回公判は12月20日(火)午後2時半から。
忙しいなか傍聴に来てくださった皆さん、有り難うございました。
沖縄防衛局がH・G地区に資材を運ぶために建設するとしていたモノレールを止め、大規模な道路の建設を進めていることが明らかとなっている。
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-358605.html
単管を組んだモノレールでどれだけの量の砂利が運べるか、起伏のある山道で重量物を運ぶ強度を維持できるのか、等々疑問だらけだったが、県民を欺くための目くらましだったようだ。N1裏の山道に壁を築き、市民が通行できないようにしたうえで、ダンプカーで砂利を運ぶための工事用道路の建設をこっそりと進めていた。
既存の工事用道路の路盤整備で直径4センチ以上の木を無断で伐採したことが問題となったが、それが冗談に思えるような大木が大量に切り倒され、森が破壊されている。ここ最近のN1表ゲートからの砂利搬入は、この工事用道路の新設のために使われたのだろう。この道が完成すれば、N1表ゲートから運び込まれた砂利がH・G地区にダンプカーで運ばれていく。資材だけでなく作業員も車で移動していくのではないか。
日本政府・防衛省・沖縄防衛局がやることは、もはや見境がない。どんなでたらめなことでも平然と行って恥じない。法も秩序もあったものではないが、司法も思い通りに操れる、というおごりがむき出しになっている。機動隊という暴力装置を使って市民弾圧が行われているなか、それに抗して工事を止めるためには、一人でも多くの市民が高江に集まって行動するしかない。