11月も最後の週に入った。28日は朝、カヌー13艇で松田ぬ浜を出発した。ほかに3艇が浜の近くで初心者練習を行った。抗議船2隻と合流し、午前・午後とK1護岸の工事に対して抗議行動を行った。
K1護岸では午前中、捨て石を投下してショベルカーで打ち固め、護岸を伸ばしていく作業が進められた。午後からはトレーラー車で被覆ブロックを運んでくると、伸ばした護岸の側面に設置する作業が行われた。
映画館前のN5護岸や鉄塔前の仮設道路工事も進められている。この日は抗議船で工事現場周辺の海水をペットボトルに汲み、汚濁調査資料の採取も行われた。
汚濁防止膜とオイルフェンスを三重にして広範囲に張りめぐらし、浜の近くは単管を組んでネットを張っている。隙間にはロープを張って内外で海保が待ち構える。そういう厳しい条件の中で抗議行動を続けている。
遠浅の海底にはジュゴンや海亀のエサとなる海草が茂っている。そこは魚介類の生息地でもある。海岸の砂浜と緑は本来なら地域住民の憩いの地として、あるいは観光地として生かされるべきものだ。それが1日1日と破壊されている。
国政選挙や世論調査で示された沖縄の民意を踏みにじり、沖縄の中で米軍基地をたらい回しして固定化する新基地建設が強行されている。それを黙って見ているわけにはいかないからカヌーを漕ぎ、現場での抗議行動を続けている。
昨年4月に名護市出身の二十歳の女性を暴行・殺害した元海兵隊員の米軍属の裁判が進行中だ。基地あるが故に沖縄でどれだけの米軍犯罪、事故が起こってきたか。新たな基地の建設は、沖縄に新たな犠牲を強いる。誰かが次に犠牲になる。市街地から過疎地に移せばいい、というものではないのだ。
ネトウヨが日当をもらっているというデマを流しているが、そんなことはありもしないし一銭の得にもならない無償の行為だ。海での行動は捨て石が投下される音を聞き、護岸が伸びていくのを目で見なければならない。肉体的にも精神的にもきついが、ぜひ多くの人に海に出てほしい。
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