海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

5・15平和行進~中北部基地コースに参加

2019-05-17 23:58:04 | 米軍・自衛隊・基地問題

 17日(金)は午前中、5・15平和行進の中北部・北コースに参加した。

 午前9時からキャンプ・シュワブのメインゲート近くで出発式が開かれた。

 平和行進は毎年、「監視社会ならん!市民ネット沖縄」の一員として参加している。午前中はキャンプ・シュワブから国道329号線を南下し、宜野座村役場まで歩いた。

 沖縄は梅雨入りしていて、17日は朝から曇り空だった。いつ雨が降るかと思っていたが、幸い雨は降らず、暑くもなくて歩きやすい天気だった。

 県内外から集まった労組員を中心に、市民団体、韓国からやってきた平和団体のメンバー役400人が、辺野古新基地建設や高江ヘリパッド、先島への自衛隊配備などに反対するシュプレヒコールをあげた。

 途中の休憩所では、県職連合北部支部の皆さんがお茶やシークヮーサージュースを用意してくれていた。毎年、にふぇーでーびる。感謝。

 途中、小銃を手にした米兵を乗せた大型トラックが、行進団のそばを何台も追い越していった。キャンプ・シュワブやキャンプ・ハンセン、北部訓練場など海兵隊の基地が集中する北部東海岸では毎日目にする光景だ。しかし、ヤマトゥから来た参加者には見慣れないものだろう。

 ヤマトゥに暮らす人たちは、自分がふだん暮らしている場所と沖縄の違いに驚いて終わりではなく、なぜこのような現実=沖縄への米軍基地の集中が生じているかを、歴史的経緯を踏まえて理論的に学ばないといけない。

 沖教組国頭支部のリードで、走りすぎる米軍のトラックに抗議のシュプレヒコールを行った。

 5月の沖縄の野山は、ユリや月桃、コンロンカ、野ボタンなど色々な花が咲いている。それを眺めながら歩くのが楽しみなのだが、中でもイジュとテンニンカの花が鮮やかだった。

 宜野座村役場で昼食をとった後、辺野古に戻って午後2時過ぎに、豊原の高台から埋め立て工事の状況を見た。②-1工区では大型クレーンで消波ブロックを設置する作業と、埋め立て土砂を投入する作業が行われていた。

 ②工区でも埋め立て土砂の投入が行われていたが、これまで行われていたK1護岸側だけでなく、仮設道の途中に新たな投入場所が造られていた。仮設道路にはすでに1か所の投入場所があり、 ②工区では計3カ所の投入場所ができている。

 基地内の状況を見られる場所は限られている。埋め立てがどれだけ進んだか、作業ヤードの状況などはドローンで上空から確認する必要がある。それを防ぐために日本政府は、ドローン規制法を成立させた。米軍基地が集中する沖縄では、市民の知る権利が奪われるだけでなく、商業利用にも大きな障害となる。

 本気で米軍基地を攻撃しようと思う者たちは、最初から法を無視して不意打ちをかける。ドローン規制法など役には立たない。この法律は米軍や自衛隊にとって都合の悪い事実を隠し、情報を制限することで市民の意識をコントロールするためにある。強く反対する。

 場所を変えて午後2時半過ぎに瀬嵩の海岸から、大浦湾の様子を見た。K8護岸では捨て石を投下する作業が行われていた。被覆ブロックを積まれた場所で175メートル近くに達しているので、先端部は200メートルほどまで伸びているようだ。

 K9護岸に接岸しているランプウェイ台船には大量の土砂が積まれていたので、お昼頃に台船の入れ替えがあったのかもしれない。

 大浦湾の沖ではmarumasa1号が、ランプウェイ台船に横付けして土砂の積み替えを行っていた。marumasa1号は初めて見たが、船首部分の形が他のガット船とは違うようだ。

 ほかに第八藤進とmarumasa2号が停泊していて、どちらも土砂を積んだままのようだ。ほかに土砂を積んでブルーシートをかけたランプウェイ台船が1隻あるので、2日半ほどの土砂が次を待っている。 


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