海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

ゲート前抗議行動から1年

2015-07-07 21:25:47 | 米軍・自衛隊・基地問題

 7日は台風対策で辺野古海岸のテントや、キャンプ・シュワーブゲート前のテントの片づけを行った。去年の7月にゲート前の抗議行動が本格的に行われてから1年になる。今日もゲート前には大勢の人が訪れて、新基地建設に抗議していた。

 参加者の思いが記された短冊や笹の葉を風が揺らす。七夕で空は晴れているが、風が強まって台風が近づいていることを感じさせた。ゲート前の24時間の座り込み体制も長期間に及んでいる。片付けにも時間がかかったが、台風開けを狙って政府が強制撤去に乗り出さないか、その警戒も必要となる。

 海でも陸でも、1人でも多くの人手が必要です。ボランティアで参加できる方、ぜひご協力ください。

 午前中、片づけ作業を行ったあと、昼食をとってから、カヌーメンバーで羽地内海のクレーン付台船を見に行った。大浦湾で海底ボーリング調査を行っている2隻で、呉我から湧川に向かうマリー道/本部循環線からよく見える。

 台風が近づくと、運天港からワルミ水道を抜けて羽地内海に入り、避難する船が多い。昔からウミンチュ(海人)にはウヤヌプチュウクル(親の懐)と言われてきた内海で、小島が多くて景色がよく、小舟でウジュル(キス)釣りをする人も多い。私が子どもの頃までは、海岸沿いの森にケラマツツジの赤い花が見られたが、とっくに採り尽くされてしまった。

 大浦湾から辺戸岬を回って西海岸まで避難してきたわけだが、組み立てられたままのスパッド台船がこれ見よがしに載っている。台風が過ぎれば、すぐにボーリング調査を再開しようというのだろう。台風から自分たちを守ってくれる海を、別の場所では破壊し、軍事基地を建設する。そのための避難であり、二度と大浦湾に戻らず、さっさとヤマトゥに帰れ。

 


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