海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

辺野古ゲート前抗議行動/土砂の陸揚げ、埋め立て工事はなし

2020-12-24 23:59:43 | 米軍・自衛隊・基地問題

 24日(木)は午前8時7分頃と9時頃の2回、安和の琉球セメント新桟橋の様子を見た。ガット船・第八丸喜丸が接岸し土砂の積み込みを行っていた。塩川沖には11隻のガット船が停泊していたが、すべて土砂を積んでいた。空になっていた1隻に構内の仮置き場の土砂を積み込んでいた。

 この日は外からの土砂の搬入はなかった。仮置き場の土砂は残り少なかったので、すべて積み込んで仮置き場を空にし、年末年始の休みに入ると思われる。この日の土砂積み込みは第八丸喜丸1隻のみで終わっている。

 名護市議会の傍聴やビラまきなどで安和に来るのは久しぶりだったが、旧桟橋の解体が進んでいた。セメント運搬船が接岸する桟橋部分に渡る橋は撤去されていた。

 県内紙の報道にもあったが、桟橋がある構内から大型トラックが頻繁に出て行くため出口前の道路が破損している。名護市街地からキャンプ・シュワブにいたる国道も破損がひどいが、辺野古新基地建設のため大型車両が大量に使用されている結果だ。こういう道路の破損も税金でまかなわれる。門扉近くの陥没だけでなく、タイヤの跡に沿って国道までアスファルトのひび割れが続いている。ひどいものだ。

 本部港塩川区も土砂の積み込みはなかった。作業員や警備員の姿もなく、港内は閑散としていた。ぴんがーいんぐゎーが2匹、ぃやーぬーひちゅーが?ぬーげらかむしねんなー、という目で見ていた。

 午前11時48分頃、辺野古のキャンプ・シュワブゲート前に行き、2回目の資材搬入に抗議する座り込みに参加した。木曜日は参加者が多いが、名護市役所で開かれている集会に多くが行ったとのことで、残った市民がゲート前で抗議していた。替え歌が次々と披露されて賑やかだった。

 生コンのミキサー車に続いて、生コンプラントの原料となる砂、バラス、路盤整備に使うらしい再生骨材などを積んだダンプカーがキャンプ・シュワブ内に入っていった。残土などを運び出す空トラックも目立った。

 午前10時57分頃と午後2時20分頃の2回、瀬嵩の森から大浦湾の様子を見た。K9・K8護岸ともに空のランプウェイ台船が接岸していて、土砂の陸揚げは行われていなかった。

 ガット船は午前中、第八高砂丸、marumasa2号、神峰の3隻が停泊していたが、土砂の移し替えなどの作業は行われていなかった。第八高砂丸は午後には姿を消し、2隻が残っていた。

 午後に見たとき、辺野古崎付近の作業ヤードでは圧送ポンプ車が作業を行っていた。背後には消波ブロックが並んでいて、2回目に入ったミキサー車はここに来て消波ブロックの制作を行ったと思われる。

 午後11時25分頃と午後1時44分頃の2回、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。K9・K8護岸で土砂の陸揚げが行われていないので、土砂の投入もない。見た範囲では、埋め立て工事は行われていなかった。

 K4護岸では嵩上げ工事が行われていた。いつもは護岸の内側にミキサー車が並んでいるのだが、この日はそのような様子は見られなかった。先に書いたが2回目に入ったミキサー車は、消波ブロック制作に回ったようだ。

 美謝川切り替えに向け辺野古ダム周辺で行われていたボーリング調査は、道路沿いから見える範囲では終わったようだ。辺野古ダム付近を除いてブルーシートが取り除かれ、資材を運搬するために使われたらしいモノレール状の構築物がダム方向に伸びていた。


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