海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

K9護岸での土砂陸揚げに抗議~土砂供給が間に合わず一時中断

2019-05-31 23:58:53 | 米軍・自衛隊・基地問題

 5月も最終日となった。31日(金)は朝、カヌー10艇で松田ぬ浜を出発した。

 平和丸と不屈に乗ってK9護岸に向かうと、大浦湾に入ったばかりのガット船4隻が確認できた。昨日30日に安和の琉球セメント桟橋で土砂を積み込んだ第百三十六伊勢丸と第八そうほう丸、そして、一昨日29日に同桟橋で土砂を積み込んだmarumasa1号と第八藤進の4隻である。

 伊勢丸とそうほう丸は早速、空のランプウェイ台船2隻に横付けして、土砂を積み替えようとしていた。

 K9護岸では接岸したランプウェイ台船から、前日の残りの土砂が陸揚げされていた。台船が交替する時に備えてフロートのそばで準備しながら、②工区と②-1工区に投入される土砂を運ぶ作業に抗議した。

 午前10時10分頃、ランプウェイ台船の土砂がなくなり、陸揚げが完了した。ところが、次の台船がまだ土砂の積み替え作業中で、すぐに交替できない状態となった。ダンプカーはK9護岸の上で待つしかなくなった。

 前日は大浦湾にガット船が入ってこなかった。海が荒れたせいなのかはっきりしないが、そのために次に使用する土砂を準備できなかったのだ。土砂切れとなって待つ間、埋め立て作業は中断することとなった。

 これは単に天候のせいだけでなく、安和の琉球セメント桟橋や本部港塩川区で抗議行動を取り組むことにより、ガット船の出航が減ったことも影響している。予定していた数のガット船が大浦湾に入れないと、土砂の陸揚げが間に合わなくなり、トラックは待機を強いられる。その時間の分だけ埋め立てが止まるのだ。

 午前11時45分頃、空になった台船が沖に移動し、土砂を積んだ次の台船がタグボートに曳かれ、K9護岸に向かって進み始めた。近づくのを待ってカヌーチームは台船に向かって漕ぎ、抗議の声を上げた。

 この日、2隻目のランプウェイ台船がK9護岸に接岸したのは、午後12時25分頃だった。午前10時半頃から約2時間、陸揚げができず埋め立て作業が中断した。交替がスムーズにいけば30分もかからない。こういう状況をもっと作り出したい。

 ここのところ辺野古崎のK8護岸は、伸ばす作業よりも台風対策を優先しているのだろうか。この日はk8護岸の天端に砕石を敷いてバックホーで均す作業を行っていた。明日から6月に入る。いつ台風が発生して沖縄に来るか分からない。

 K8護岸の被覆ブロックは上段が81個並んでいる。1個が約2・5メートルとして、被覆ブロックが設置された部分だけで200メートルを超している。その先の捨て石部分が20メートルほどあり、予定の250メートルまであとわずかだ。

 捨て石の投下が再開されれば、6月中には250メートルまで伸ばされて2つ目の桟橋として利用されるだろう。それを許さないために、海とゲート前で力を合わせて頑張りましょう。

 31日はK4護岸の消波ブロックの設置作業はなかった。午後からは雨の予報だったので、午前中で海上行動を終了した。昼食をとったあと、松田ぬ浜でごみ拾いをやった。

 午後6時半頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9護岸には明日使用する土砂を積んだランプウェイ台船が接岸していた。

 ガット船は3隻が大浦湾を出て、午後も土砂の積み替えを行っていたmarumasa1号だけが残っていた。

 ランプウェイ台船はK9護岸に接岸したものとmarumasa1号に横付けされたものは土砂を積んでいるが、もう1隻は空の状態だった。

 

 


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