海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

9月26日の高江の状況

2012-09-26 21:32:51 | 米軍・自衛隊・基地問題

 9月24日も高江では、早朝からオスプレイパッド建設に対する抗議行動が取り組まれた。昨日の今日なので、沖縄防衛局はかなり早い時刻に作業員を現場に入れたらしく、残念ながらパワーショベルなどを使った工事が行われた。

 全体で今日の行動を確認し、メインゲートとN4で工事への抗議や道路を走る車へのアピール活動を行った。カトリック教会の修道女の皆さんや県内の大学生、長野県佐久市の9常連の皆さんなど、各地から支援者が集まり、高江の状況を聞いて、抗議・アピール活動に加わっていた。

 米軍は電話1本で28日にもMV22オスプレイの沖縄配備を強行しようとしている。県民大会の決議や仲井真知事、佐喜真宜野湾市長の配備中止要請など、米軍や日本政府は歯牙にもかけていない。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120926/t10015304371000.html

http://www.qab.co.jp/news/2012092638233.html

 戦闘服を着た米兵には、メインゲートの前で車を止めて、オスプレイ配備反対を訴えた。それくらい強く反対の意思を示さなければ、「よき隣人」を気取る米兵達には伝わらない。60年代や70年代の激しい反戦・反基地闘争が鳴りを潜めて久しく、うちなーんちゅーが余りにもおとなしくなり過ぎて、米軍に占領者意識丸出しの横暴を許してしまっている。このような状況をひっくり返さなければならない。

 今日は普天間基地の野嵩ゲートでも午前7時から座り込み行動が行われている。

http://www.qab.co.jp/news/2012092638218.html

 オスプレイ配備に対して沖縄県民がどのような反応を示すか、26日、27日の行動を米軍や日本政府は注視しているはずだ。米軍や日本政府が高圧的に配備を強行するのは、沖縄県民の抵抗運動がまだまだ弱いことの結果でもある。明日は野嵩ゲートだけでなく、大山ゲートでも取り組みが行われるようなので、そこに参加しようと考えている。

 今回のオスプレイ配備で沖縄県民の米軍に対する姿勢は変わった、このままでは基地の維持は難しくなる。そのような認識を米軍に与えることが重要である。27日の行動が翌日以降のオスプレイ配備に影響を与える。多くの県民が普天間基地の各ゲートに集まって、米軍に怒りを叩きつけましょう。行動しなければ侮られ、日本政府や米軍は横暴さを増すだけです。

 午後4時40分頃、作業員7人がN4ゲートから少し離れた森から出てきた。昨日も4人が同じ頃に出てきたという。午前中の抗議行動でいったんは名護まで引きあげたが、午後から戻って現場に入ったらしい。昨日は工事を止めるということで抗議体制を解いたのだが、名護署を含めて住民・支援者を欺いたわけだ。

 N4は森の中を通ってオスプレイパッドの工事現場に向かえば、作業員を完全に止めるのは難しい。しかし、半日や1時間でも作業を遅らせることに意義がある。10月のオスプレイ配備に向けて、本来なら9月には工事を完成させておきたかったはずだ。しかし、まだオスプレイパッドは一つも完成していない。これも日々積み重ねてきた抗議行動の成果である。明日も高江では早朝から監視・抗議行動が取り組まれます。普天間と高江でオスプレイ配備に反対しましょう。

 

 

 

 

 


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