海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

沖縄なら何でもありか?毎日高江で市民弾圧に狂奔している警視庁機動隊の面々。

2016-08-21 23:04:29 | 米軍・自衛隊・基地問題

 8月20日に東村高江の新川ダムにかかる高江橋付近で、ヘリパッド建設用の砂利の搬入に抗議する市民を機動隊が強制排除し、機動隊のバスの間に暴力的に押し込めて拘束している。その際、新聞記者も閉じ込められて取材を妨害されている。

http://ryukyushimpo.jp/movie/entry-340617.html

 バスはクーラーをつけるためエンジンがかけっぱなしにしているので、閉じ込められた市民は排気ガスを吸わされ続けた。炎天下の暑さに加えてエンジンの熱も加わり、拷問に等しい状況に置かれた。

 高江橋付近の警備を担当しているのは警視庁機動隊で、その隊長が三本線の帽子をかぶったサングラスの男だ。現場の状況を見た弁護士は、他府県ではあり得ない、と口にしたそうだが、警視庁機動隊は東京でも同じやり方で市民を弾圧するのか。沖縄なら何でもあり、という考えなら、まさに沖縄を植民地同様に見下した差別意識丸出しの弾圧である。

 三本線の隊長の指揮のもと、二本線の小隊長らが若い機動隊員らを指揮して市民弾圧に駆り立てている。家に帰れば子供もいる年齢だと思うが、沖縄に米軍基地の負担と犠牲を強要して、家ではいい父親として暮らしているのだろうか。

 自分たちの暮らしている地域にMV22オスプレイが飛ぶことはないから、墜落の危険性もない。爆音に悩まされることもない。自分たちがよければ沖縄県民はどうなってもいい、という腐りきった根性で、今日も高江で住民弾圧を指揮している。その様子は大量にインターネット上に残り、やがて子どもらが見る日が来るだろう。

 一本線の若い機動隊員らも、指揮にしたがって毎日市民に暴力をふるって、しだいにそれに慣らされていくのだろうか。沖縄がどのような歴史を歩んできたかも知らず、自分が沖縄差別を行使していることの自覚もない。東京にいる家族は、自分の息子や兄弟が沖縄で何をしているか知っているのだろうか。

 


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