9月16日に名護市民会館大ホールで開かれた「島ぐるみ会議大集会」の緊急アピールを以下に引用して紹介したい。
島ぐるみ会議やんばる大集会緊急アピール
翁長知事は、9月14日、県庁で記者会見を開き、第三者委員会の検証結果の報告を受け、承認には取り消しうるべき瑕疵があるものと認められた。今後もあらゆる手段を駆使して、辺野古に新基地はつくらせないという公約の実現に向け、全力で取り組むと表明した。
戦後70年。今、かつてないほど沖縄県民が団結し、自らの誇りと尊厳をかけて、復帰後最大規模の米軍基地闘争が県内各地で繰り広げられています。
県民総がかりの島ぐるみの闘いは、子を持つ母親、父親、そして、戦争を体験してきたおじぃやおばぁたち、学生や若者も参加しています。
県内41市町村、全ての首長と議会議長が署名し、2013年1月28日、日本政府に提出された『沖縄建白書』は県民の総意です。
沖縄県民は、昨年の選挙で圧倒的多数の揺るぎない民意を示しました。
今年6月の世論調査でも県民の83%が県内移設に反対しています。
しかし、日米両政府は、県民総がかり、島ぐるみの「うねり」に対して耳を傾けることなく、辺野古新基地建設と高江ヘリパッド建設を強行しています。
民意を無視し続け、沖縄県民の総意を踏みにじる日米両政府に民主主義国家を語る資格はありません。
今、このやんばるの地からこの国の民主主義のあり方を問いたい。
私たちはおじぃやおばぁの体験から学んできました。
戦前、声をあげようとしてあげられなかったこと。
戦中、基地あるがゆえに標的にされたこと。
戦後、銃剣とブルドーザーで土地が強制接取されたこと。
そして、おじぃやおばぁたちから言い聞かされてきました。戦争につながる基地は絶対に造らせてはならないことを。
私たちは、やんばるの豊かな自然と生命と財産を守り抜くために、やんばるのどこにも「新たな基地はいらない」と声をあげ続けます。
そして、辺野古梅得た手承認の取り消しを表明した翁長知事を支え、稲嶺市長を先頭にうまんちゅの力で辺野古新基地建設と高江ヘリパッド建設断念まで、島ぐるみで闘い続けることを宣言します。
2015年9月16日
主催:北部地域各市町村島ぐるみ会議(名護・本部・今帰仁・国頭・大宜味・東・金武・恩納)