海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

台風対策に追われる作業員たち

2015-07-03 20:38:01 | 米軍・自衛隊・基地問題

 3日は午前9時過ぎに15艇のカヌーで松田ぬ浜を出発した。今週は風が強く海が荒れて、海上での抗議行動はほとんど行えてないのだが、この日は比較的風が穏やかだったので、キャンプ・シュワブの解体工事を横目で見ながら辺野古崎を目ざした。

 岩場に入ると潜水作業が行われていて、二重、三重に張ってあったフロートが、すにでかなり片づけられている。台風9号の接近は来週半ばだが、フロートを大量に張りめぐらしている分、作業を早めにしないと間に合わないのだろう。フロートの設置は海上抗議行動対策であり、連日の行動がこういう形で影響を及ぼす。台風が去ったあとも、フロートの再設置で日数を要し、作業が遅れるのは必至だ。

 3隻あるスパッド台船のうち2隻は、すでに前日で片づけられていて、今日は残されたもう1隻が移動し、青い大型のクレーン付き台船に載せられて解体作業が進められていた。辺野古弾薬庫近くの第3ゲートでは、抗議行動を閉め出すためのフェンスが昨日設置されているが、作業の様子は確認できる。5月の台風の際は、2隻のクレーン付き台船は大浦湾から出て避難していた。今回も近日中に姿を消すと思われる。

 作業船によるフロートの撤去作業が各所で行われていて、浪速丸でオイルフェンス引っ張って浜の方に運んでいた。台風対策なので抗議行動はおこなわず、長島の周辺で作業の様子を見守った。午前11時頃に松田ぬ浜まで戻り、希望者で海保のゴムボートによる拘束をかわす練習をした。動力船にはかなわないが、カヌーで素早く動き回る練習はきついだけに漕ぐ力はつく。

 台風のため、しばらく海底ボーリング調査は中断されるが、風と波の具合を見てカヌーの練習はおこなわれる。波が荒くなると練習もできないが、4日(土)もいつも通り集合して、海の様子を見てから行動を決める予定。

 


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