海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

K9護岸の捨て石投下に対する抗議行動。

2017-05-26 23:58:42 | 米軍・自衛隊・基地問題

 26日は朝、カヌー16艇で瀬嵩の浜を出発した。抗議船は5隻が出港した。辺野古弾薬庫下の小浜(くばま)では、すでにK9護岸の捨て石投下が始まっていて、数台のダンプカーがひっきりなしにやってくると、モッコに石材を下ろし、クレーンで先端部に投下してパワーショベルで海に広げていた。

 カヌーメンバーは二重のフロートの上にまたがり、カヌーを引き上げて準備を整えると、一斉にフロートを越えてK9護岸の工事現場をめざした。この日は午前2回、午後2回、フロートを越えて抗議した。また、残ったメンバーはプラカードを掲げて抗議と監視行動を続けた。

https://www.youtube.com/watch?v=joTSS46NO6o&feature=youtu.be

 フロートの中では海上保安庁のGB(ゴムボート)が待ち構えており、やってくるカヌーを追い回して保安官が飛び込み、拘束する。手漕ぎのカヌーで海保のゴムボートに挑むのは、どだい無理な話だ。たいていは捕まってしまうが、カヌー相互に連携を取ったり、飛び込む保安官をかわしたりして、GBをすり抜けていくこともある。

https://www.youtube.com/watch?v=ZG21tBnc5NY&feature=youtu.be

 3回目にフロートを越えた時は、3艇のカヌーがk9護岸手前のオレンジフロートまで到達し、1人がフロートの向こうに飛び込んで抗議した。捨て石はすでにオレンジフロートの12~3メートルくらいまで近づいている。クレーンが吊り下げるもっこには石材が準備されていたが、距離が近いので作業員たちは投下を一時中断して様子を見守っていた。

 捨て石の投下作業もしだいに効率が上がり、作業の進行が早まっている。クレーンで吊ったモッコの石材を直接海に落とすと粉塵や白濁が目立つからだろうか。いったん先に下ろした石材の上に投下し、パワーショベルで海に落として底辺を広げ、先に延ばしていくようになっている。

 辺野古新基地建設は広大な面積を埋め立てる。その全体から見ればK9護岸の建設工事は小さく見えるかもしれない。しかし、何もなかった砂浜に300メートル余の護岸が建設されること自体が、大きな自然破壊をもたらすのだ。まだ初期段階だからとか、工事はいずれ行き詰まる、などと言って今行われている破壊工事を軽視してはならない。それは工事を止めきれていない現実から目をそらすものだ。

 この日は前日に続き、スパッド台船3隻やクレーン付き台船2隻で海底ボーリング調査が行われていた。また、天照(あまてらす)という冗談みたいな名前の赤いタグボートがやってきて、バージ船を曳航し大浦湾から出ていく準備をしていた。

 いつまでも埋め立て承認撤回に踏み切らない翁長知事に期待してもしょうがない。海上やゲート前で阻止する構えで現場で頑張らない限り、k9護岸工事はどんどん進む。まずは一人ひとりが辺野古に来て、ゲート前に座り込みましょう。


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