海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

海上行動は中止のためカヌーの練習

2015-06-29 17:51:25 | 米軍・自衛隊・基地問題

 29日は大浦湾の風が強く、カヌーで抗議するのは難しいという船長判断で、海上抗議行動は中止となった。先週の土曜日も強風のため中止となったのだが、その日は30名近いメンバーが集まっていた。長島の近くにスパッド台船があるうちに、できるだけ抗議行動を行いたいのだが、自然の力には勝てない。

 抗議行動はできなくても、力を落とさないために練習はしようと、リーフ内を南側に向かって漕いだ。練習だからと馬の浮き袋を引っ張ったのだが、すぐに横倒しになって風と波の抵抗が増し、向かい風も強くて1時間ほど漕いだら、なかなかハードな練習となった。

 帰りに豊原の浜で休憩をとった。当たり前だがこれが本来の正しい馬の使い方である。しかし、この馬は目つきだけでなく安定性も悪く、普通に乗ってもロデオ状態で転覆しやすいことが分かった。よい子の皆さんは乗らない方がいい。

 小説家の百田尚樹や自民党の若手議員たちのネトウヨレベルの発言が問題になっている。キャンプ・シュワブの演習場では今日も重機関銃の発射音が鳴り響いていた。無知をさらして言いたい放題の小説家や政治家たちが、どれだけ日米安保の負担をになってきたというのだろうか。

 沖縄の歴史を知らず、沖縄人の理解を得るどころか反発を煽る。そうやってヤマトゥとウチナーの断絶をさらに深めていく。ネトウヨ化したヤマトゥの政治家たちは、自らの愚かさがもたらした結果を反省することもなく、知性と論理の貧しさを権力と暴力でおぎない、力で支配しようとする。辺野古で現れている機動隊と海保の暴力がそれだ。

 明日で6月が終わる。にもかかわらず、海底ボーリング調査はまだ終わらない。焦っているのは安倍政権であり、焦りが増すほどに自らの首を絞める愚行をくり返すだろう。腐りむんぬちゃーぬ、しーぶさかってぃ、許ちやないびらんしが。りか、辺野古んかい!

 

 


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