長年、色々な住宅展示会に行っていてT社のキュービックでモダンな感じが気にいっていた。
マイホームデザイナーで間取りの設計はトコトンやったのだが、コートハウスの屋根をどうも決めきらなかった。
キュービックな形状も色々考えた。
しかし・・・イマイチ。
そこでT社に依頼した時に屋根は「お任せします。」と言った。
自分で考えたのを完全に無視してもらった。(餅屋は餅屋だろうと・・・。)
T社お得意のキュービックなモダンな家が提案されるのもと期待したのだが・・・。
T社の案に更に私が中庭に入る光を最大限に考慮した挙句に決まったのがコレ。
完全に「全方位に軒のある家」。
憧れていたキュービックな感じからは程遠い。
(↓設計し始めはこんな奴ばかり考えていた・・・。)
全方位に軒がある家はデザイナー住宅ではあまりありえないかな。笑
デザイナー住宅は軒がない設計が殆ど。(軒の機能性を一部分に持たせ、一部分の深軒のある設計はあるが、全方位ってのは少ない気がします。)
最初は、デザイン的にイマイチだと思ったけど、今はこの軒のある屋根で本当に良かったと思っている。
デザイン的にはもっと機能性を無視してカッコ良くする事も可能だったと思うのですが、家に一番必要なのは「機能性」。
最近ではキュービックな家の施工が多く、定評のあるT社にあって、敢えて機能性のある「軒」を備えた家を考えてくれたT社に感謝。
たまたまかもしれませんが・・・。
雨季のある日本、特に南九州において軒は重要だと思う。
乾燥した地中海性の気候ならまだしも・・・。
長年の土地の風土に合わせて生まれた和風住宅の「軒」。
デザイン上、コストの点からない家が多くなってきている気がする。
日本には軒のある家が絶対にいいと思うのだが・・・。
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