ナンプレふぁんのひとりごと

ナンプレは初級から上級に行くにつれて解きにくいですね。

簡単な新しい原則を見つけましたので、是非ご覧ください。

「れんげ」

2021-02-28 08:16:40 | X(ツイッター)より

ミツバチは花の蜜や花粉などを食料にして、特に好きな花は れんげ や あぶらな の花だそうです。そしてその花の蜜や花粉を集めるのはメスの働きバチだけで、女王バチや雄バチは食料の採集には参加しません。

 

今回の題材は、ろばくん 作の対角線ナンプレで難易度ポイント410Pの次の図の作品です。

        

私この作品を「れんげ」と名付けました。理由は、解き始めからミツバチ(8)が乱舞するからです。まず、縦・横・ブロックで候補数字を書き出します。

        

次に対角線で数字を削除します。

        

この図を整理すると幾つかの数字が決まりますが。いきなりその図に進むと模様が変わってしまうので、一つずつ進めていきます。

        

第6列では2が決まっていますので、2で進めて、

        

第7列では3が決まっていますので、3で進めて、

        

左上からの対角線では7が決まっていますので、7で進めて、

        

右上からの対角線でも7が決まっていますので、7で進めて、

        

この図から解き始めます。れんげ畑でのミツバチの乱舞をご覧下さい。

        

右上からの対角線で、8はのどちらかに入りますので、それぞれと共通の領域に在るは削除されます。

        

8の奇数個連鎖です。から右へ 強・弱・強・弱・弱 で、は削除されます。

        

8の奇数個連鎖です。から右へ 強・弱・強・弱・弱 で、は削除されます。

        

8の奇数個連鎖です。から左上へ 強・強・弱・強・弱 で、が確定します。

        

進めて、

        

右上からの対角線で、8はのどちらかに入ります。(再掲)

        

が入りますとが入ります。この二つのは一心同体です。

        

は強リンクですので、も強リンクになります。そして、とそれぞれと同じ領域に在るが入り、やはり強リンクになります。従って、は削除されます。

        

は三つともと強リンクですので、一心同体です。そして、は強リンクですので、と同じ領域に在るも強リンクになります。従って、は削除されます。

        

U字型を使います。実はU字型を使いますと数字があっさりと確定しますので、新手順考案のためなるべく使わないようにしていますが、この場面で他の手法が見つからなかったので、やむなくU字型を使います。そして面白いことにここでもミツバチが主役です。

中側ユニットで、2-6の磁石が確定しています。8はで鉄として入り5と同居しないので、8と5は同種です。また、で8は磁石として入り2と同居しないので、8と2は同種です。どちらかは誤りなので、5と2は異種になります。異種は一回同居しますのでが入ります。

        

5で進めて、

        

4で進めて、

        

強リンクを造ります。と二つのはそれぞれ強リンクです。従って、二つのは一心同体です。

        

二つのは一心同体ですので、それぞれと同じ領域に在るに対抗としてが入ります。従って、は削除されます。

        

6で進めて、

        

8で進めて、

        

二国同盟で、

        

強リンクを造ります。が入りますとが入ります。この二つのは一心同体です。は強リンクですので、も強リンクになります。従って、は削除されます。

        

とのそれぞれと同じ領域に在るが対抗として入ります。そして、とのそれぞれと同じ領域に在るにもが入ります。ですが、は同じ領域(対角線)に在ります。一つの領域に同じ数字は入れませんので、は誤りとなります。従って、は全て削除されます。

        

5で進めて、

        

6で進めて、

        

二国同盟で、

        

2で進めて、

        

二国同盟で、

        

二国同盟で、

        

6で進めて、

        

3で進めて、

        

7で進めて、

        

6で進めて、

        

8で進めて、

        

XY-Chain です。 で、の1は削除されます。

        

1で進めて、

        

9で進めて、

        

正解です。

 

出題図でヒント数字が一つしかなかった数字8が、この超難問を解く重要な役割を担っていたのは驚きです。このことが作者さんの趣向なのか偶然なのかは定かではありませんが、私は傑作だと思います。

 

次回は、いちごナンプレ研究所さんの、「仮定法が必要の綺麗な超難問」で、次の図です。

        

私は作者さんのコメントの通り「綺麗」と名付けました。ヒント数字の配置が点対称で、左右の対角線を軸にした線対称でもあり、数字5は解答図でも単独で点・線対称になっています。既存のロジックで解けますので挑戦してみてください。

 

ご覧頂きまして有難うございました。