俺もお前も人生の敗北者

とりあえず否定から入るネガティブ思考で常にB級嗜好なATOPのブログ

トルコにいった話7(気球が飛び立つ前に僕は急降下)

2013-09-30 07:32:26 | トルコ旅行2013
前回までのあらすじ

少し時間が空いてしまいましたがまた懲りずに書いていきます(何。

さて前日、昨今世間を賑わわせていたカッパドキヤに到着した我々は、カッパドキヤ地方の奇岩を半日かけて見て周り、一説には大人気と噂の洞窟ホテルに泊まり一夜を過ご…す間もなく今日という日はスタートしてしまうのである。


●6月29日(土) カッパドキアケーブスイーツ(Cappadocia Cave Suites) 現地時間03:00●

時間は午前3時。
前日深夜0時まで起きていましたが、連日長時間のバス移動のためもう寝られません。3時間もあれば十分です。

午前4時にホテルのレセプション集合。
なにかツアーの人がホテルのひとともめてましたが…なんていうんですかね、あらためて説明することでもないですが、お客様は神様なんですねと思う出来事が起きてました。前日ガイドと添乗員がいっていたことがホテル側に伝っていなくてホテルスタッフ困惑。ツアー客憤怒。添乗員が約束の時間に来ない。ツアー客ヒートアップ。この流れ。

僕はアクシデントも大して目くじらを立てない性格(その場では何も言わないけど後日恨み節を叩く根暗)なのでなんとも思いませんでしたが、同行するツアーの人たちはイライラしてましたなぁ。大変ですなぁ。

僕は正直どうでもいいからさっさと出発したかった…
そう、この日はカッパドキヤ名物「気球」に乗るため早起きしています。
僕も少なからず気球という乗り物に期待していたので(なにせ初めて乗りますから)このアクシデントである意味テンションあがっていますが、ある意味テンション下がってます。

ひとりレセプションのソファーにどっかり座り『あぁ優雅だなぁ』と大泉洋さんばりの感想を抱き、ことの成り行きを見ていましたがそろいもそろってそこにいる人間が英語を話せないという奇跡。

黙って待てばいいじゃない…落ち着きなさいな、それで世界が滅亡するわけでもあるまいし。

そんなことを思って「そんな目くじらたてなくてよくない?」と僕が親にいったら「なにいってるの?わたしたちは間違ったことしていないじゃない。向こう(ツアー会社)が悪いんだから当然じゃない」と反撃をくらい痛恨のダメージ。

『うわぁ…日本人って心せまぁ…誰だって間違いというかうまくいかないことだってあるじゃない…それを金払っているのはこっちだからとか、お客様だからとかいってピーピー騒ぐのかよ。こういうときこそ平常心じゃないのかよ、気遣いじゃないのかよ、慈悲の気持ちじゃないのかよ。あー異国の地にきてなんで俺が親に責められてんだよ…』

と一気に気持ちも急降下。僕がこのまま気球に乗ったら落ちるんじゃないかというほどテンションガタ落ち。

そして何も知らず現れた添乗員。朝っぱらから集中砲火をうけて表情がゆがんだのは言うまでもない。アーメン。


●カッパドキア どこかの気球会社のオフィス 現地時間04:20頃●

ホテルのまえから我々はワゴンに乗り込み気球会社のオフィスへ。結構大きい建物でしたね。ええただ、世知辛い世の中に打ちのめされたためどこらへんの建物だったかもよく覚えていません(何。

それはともかくとしてたしか誓約書みたいな紙にサインしました。
どんな内容だったかは覚えていませんけど、きっと皆さんが想像するような奴だったと思いますよ(笑。

そこから再び気球会社が用意したワゴンに乗り換え、気球の待機上まで行きます。結構走ったと思います。



車を降りると気球が。『これが気球か』。
『なんだ男か』とジェリド・メサ中尉ばりに淡白な斜に構えた感想を持った僕。ホテル出発以来浮かない顔をしている…そもそもこのツアーが始まって以来浮かない顔をしている僕を心配してなのか、添乗員さんが声をかけてきました。

添「ATOPさんは気球はのられたことありますか?」

僕「いえ、これが初めてです」

添「そうなんですかぁ。気球にどういう印象もたれます?」

僕「え…(印象もたれます?ってなに…インタビュー?え、印象ってなによ) 」

添「…」

こんなもんです…。そりゃ僕みたいな人間に話しかけてくると火傷します。久々でしたよ、印象を持たれますか?なんて言葉きいたの。今思えば「思ってたより大きいですね」ということをいうべきでした、反省してます。大変申し訳ございませんでした。

さてそんなこんなで気球は膨らみ、いい感じに。乗り方と降り方のレクチャーを受けいよいよ空へ。



操縦士はアメリカ人の方(だったはず)僕は勝手にラッセル・クロウと心の中で呼んでました。



ゆっくり浮いていきます。浮いたのが分からないくらいゆっくり浮いていきます。不安をあおるような要素は一切ありません。誰でも乗れると思います。きっと落ちるときは一瞬なんでしょうけど(何。





浮かび上がってみると周りは気球だらけ。たしか100以上飛んでるとか言ったかなぁ。でね、僕も知らなかったんですけど、この気球の目的って朝日を見ることと奇岩をまじかで見られるということと、まぁあと空に浮かぶ気球たちのバルーンの鮮やかさみたいなんですね、きっと。

個人的な感想を申し上げますと『こんなもんか』という感じです。テンション下がってたとかそういうことではなくて、そもそも朝日が見える瞬間にいい場所(高さ・位置)にいられるかは運ですし、僕の場合はあまりよくはなかったと正直思います。それと見下ろしたカッパドキアの地形がきれいに見えるかというとそうでもない。意外につまらないんですよ。ただ気球は良いと思います。これがなかったらもうどうするんだよって思うぐらいです。輝いて見えます。



1時間くらい乗って着陸。着陸は面白いですよ。気球のケージを運ぶトラックの荷台にダイレクトに、ピンポイントに着陸します。



写真見てもらうとわかりますが、茶色いケージの下に白い荷台が見えると思います。ここにダイレクトに着陸します。そりゃぁもう巧みな技術と強引な力技で(汗。

着陸すると着陸記念でシャンパンを開けてその無事をたたえます。残念ながら写真は僕のもとになくいつの日にか更新できたらと思います(何。いやまぁ親のカメラで撮っているので僕の手元にないだけです。


●カッパドキア カッパドキアケーブスイーツ(Cappadocia Cave Suites) 現地時間07:00頃●

とりあえずホテルに戻り、朝食をいただく。
朝からうんざりした気分を晴らしてくれるカッパドキヤの静かな朝とコーヒー。
これさえあれば生きていけると本当に思う。大自然とコーヒーさえあれば他は要りません。


●カッパドキア ギョレメ野外博物館(ギョレメ国立公園) 現地時間09:00頃●

オプションツアーでギョレメ野外博物館(世界遺産)に行きました。冗談抜きでここがトルコで一番良かったです。半端じゃないくらいのフレスコ画がすごいきれいな形で残っています。まぁ個人的にはこのオプションツアーに参加した人間がかなり少なかったせいもあり落ち着いてガイドの話を聴けたのも大いにありますが。



ただ写真はありません。ここたしかいたるところに写真禁止の看板があったと思うのですが、僕はそれを忠実に守り帰ってきたわけですがなんかすげーネットに写真上がってますよね…。いいんです、僕は目に焼き付けてきましたから。

洞窟内にフレスコ画がびっくりするぐらい綺麗に描かれており、歴史の流れを感じます。ローマ帝国のキリスト教の迫害から逃れてきた教徒たちが洞窟内でひっそりと信仰し生活をし、時間が流れアラブ系のイスラム教徒がやってくるとキリストや天使たちの顔を破壊するということを行ったのがみれば一目でわかります。

そうだよ、これだよ。気球じゃないんだよ、歴史だよ。文化だよ。おじさんのモチベーションをぐんぐん持ち上げる歴史遺産、アメージング。ぜひカッパドキヤにお越しの際はここに行くべきだと個人的に思います。


●移動●

えー一旦ホテルに戻りまして、ツアー客と合流し本日はハットゥシャ(世界遺産)に向かいます。
ホテルを10時頃出発し11時ごろタイル細工工場を見学し(ここで25万のタイルを買う僕がいました)13時ごろ昼ご飯を食べ、ハットゥシャのヤズルカヤ遺跡に着いたのが15時…今日も今日とてバス移動は半端じゃないです。


●ハットゥシャ ヤズルカヤ遺跡 現地時間15:00頃●



ほとんど何も残っていないのですが、巨岩に神や王の姿が彫られています。
ハットゥシャはヒッタイト人の都で噂によるとあまり研究がそれほど進んでいないらしい(そのせいもあって日本人にとっては全く持っての謎の存在)です。




●ハットゥシャ ボアズキョイ 現地時間16:00頃●



遊牧民族であった彼らがこの土地に住み都を築くと。
なんでこんなところに築いたんだろうと疑問しかわきません。それぐらい何もありません。



ただただだだっ広い小高い丘の上に岩の都を築いたわけです。紀元前13世紀ごろに。
雰囲気としてはマチュピチュ遺跡みたいな感じがします。



歴史ロマンですな。ヒッタイト人もインカの民もまた太陽神を信仰しております。


●首都アンカラ市内 現地時間19:30頃●



ちょうどデモが起きて一カ月くらいたっていた時期でしたが、べつに普通のビジネス街だなぁという印象でした。
公園の周りには放水車がとまっていたくらいで、特段危険なにおいもしない、いたって普通の都市でした。




●アンカラ デデマンホテル(Dedeman Ankara) 現地時間20:30頃●

とくにアンカラ自体で何をしたということはなく、このホテルは観光ホテルという感じでもなく特別何か書くようなホテルでもないです。
しかし、この日はたくさんの遺跡を回れてすごい満足。旅行って大自然・歴史・コーヒー。これさえあれば十分です。
朝のトラブルがなけえればもっとよかったのにという…ただそのトラブルなかったらブログも書くことは特にないんですけど(何。

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