BRUTUS (ブルータス) 2014年 5/1号 [雑誌]
『BRUTUS5月号一世一代の旅、その先の絶景へ。』をたまたまコンビニで見つけて、そのまま購入しました。
根本的に『BRUTUS』とか『PEN』とかその手の雑誌は「すかしたひと」が読むものだという考えがあって(何、自称できるひとたちが読む雑誌だと思って買わないのですが(不覚にも『dancyu』を買ってしまうことがあります)どうしても「旅」特集になると買ってしまう自分がいます。
まぁ読んだわけです。
すんげぇ面白いの。すんげぇ良いこと書いてあるの。読んだら旅に出たくなるの。←ドツボ\(^o^)/
本号のテーマは「一世一代の旅」なわけですが、特集として「南極」「シャパーダ・ジアマンチーナ/ブラジル」「ダナキル砂漠/エチオピア」の旅行記が書かれています。
きっと多くの人は読んでそれらに行ってみたくなるんだと思うんですけど、僕は別にそんなに行きたいと思わなかったです(何。
その3つの場所が悪いわけでも記事が悪いわけでもなく、単純に大自然は写真と文字をどんなに駆使しても最終的に「行って見てみないとわからない」ということを知っているから。
読んで「ふーん」と思った。その程度です。まだそこまでは行きたくはないな…って。
ただ記事の結びが秀逸であったことは間違いないので紹介したい。
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日本往復15日間中、わずか4日半の南極滞在。東京に戻り「南極までいって何があったの?」と聞かれても、答えに窮することが多い。素朴に水とペンギンと答えたところで、それは正しくないからだ。南極には”無”があった。南極には”果て”があった。南極には私たちが敵わないもの全てがあったし、憧れるもの全てがあった。それを目の当たりできるなら、費やす時間なんて惜しくない。
(南極 荒波を乗り越えまだ見ぬ世界へ。静寂が支配する地球の果てへの旅より)
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僕も周囲の人間があまり行かない国へ行った経験があるので、しばしば同様の質問を受けます。
「そこにはなにがあるの?」「それはどうすごいの?」
そしてやはり答えに窮します(笑。
言葉じゃ伝えられないんだよね。写真でどうにか伝わる。でも僕としては写真で納まってしまうようなスケールのものじゃなかったという確信がある。
でも僕の口からは「砂漠がある」「白い岩(石灰岩)の崖がある」「不思議な岩がたくさん連なってる」「汚い川が流れていて不思議なメロディと匂いが漂ってる」とかしか言えず、僕が見てきたものとは程遠い形容に終わります…。
たぶん、それを聞いた人は『わざわざそんなお金をかけて、くそ遠いところまでいってそれだけ?』みたいなことをお思いのひともいたかもしれません。
もちろん、僕もそこへ行く前までは”聞いた話(どこそこはいいぞ!という情報)”に疑いの目を向けて『なんでこんなとこ行くのだろう』という気持ちはありますよ。
でもね、実際にそこに行って、直面してみるとそんな気持ちはどこかへいってしまうものなんです。
そこに滞在したのがわずかな時間であっても、そう思えるものがこの世界にはあります。
そういった旅行…ニュアンスとしては旅。そういった旅をして、それに巡り合えた人間でしか感じられない景色や出会いがこの世界にはあるんです。
でもそれは出会ったことがあるひとにしかわからない、そしてなにより「そこへ行って見ないとわからない」ことなんです。
だから、世界に行って見ると僕らが今生活している世界の尺度とかが通用しないものが確かにあって、加えて僕らがテレビや雑誌で目にする情報からふくらませるイメージよりもさらに強大で壮大なものがこの世界に存在しているんです。
それに出会えたときの感動を知っているひとは幸せだと思う。そういう点では僕も幸せ者です。
だからそこへの道程にある程度費やすことなんて、あまり問題ではありません。
パスポート持って一歩踏み出せば、それにすぐに出会える時代に感謝したいですね。
それがまず一つ海外へわざわざ赴くことの魅力なんじゃないかと僕は思うんです。
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