終戦。
はて。
先月の終戦の日はどこか感慨深いものがありました。
異国の地にて8月15日を迎えるというのは気のせいか、少しいつもと違うものです。
例年、日本国内の右派左派のお祭りみたいなイベントでうんざりするところがありましたが、ここベトナムではいたって普通であります。
当時の日本という国がどういうものに突き動かされていてのかはわかりませんが、自国を一歩出てみると実感します。
自分が想像していたよりも広い世界と、ひとの多様性に圧倒されます。
どんなにテクノロジーが進化しようと、ノウハウ的なものが確立されたとしてもそれらが万能ではないことを身をもって知るわけです。
それが充分機能したり、力を発揮するのは自国の文化のなかだけであって、自分の論理が通用する世界だけです。
ようは経済的に豊かであったり、どんな力を持っていたとしても考え方の違うひとたちに対して一筋縄ではいかないということ。
あー、まあそういう点では今も昔も日本、もしくは日本人は閉鎖的…限定的な視野で生きているなぁと思うものです。
経済的な差や、技術力の差、数値で表される豊かさの差。
それらがどんなにあろうとも、そこにひとがいて暮らしている。
そこに差はありません。
どちらが優れている、劣っているかなんてなく、それぞれの幸せや日常があります。
日本人が日本人であることに矜持を持つことは非常に大切ではあると思います。
しかし、そうあることが世界一素晴らしいことだと思っているのは日本人だけであることを忘れてはいけません。
なんてことを思った2014年8月でした。