姪が母親にお絵描きを強要されている(本人は楽しがっているので自覚なし)なか、果物をテーマに彼女がわかる限り果物の絵を描いていたときに僕が「一番好きな果物は?」と聞いたら「もも」といって描いたももが写真の絵。
「ももってこういう風に葉っぱがついてんの?」
と聞いたら
「うん」
と自信を持って答える姪。
彼女はももを食べたことがあっても、もともとどう生えていて、どう売られていて、どう加工されているか知らない。
知っているのは美味しく食べてるももが絵本でみたことがある桃太郎の桃が同じものだという情報だけ。
これは実に面白い。すげー新鮮。
これがステレオタイプなんだ。
彼女が幼いからなんだとかでなくて、正しいことを知らないことが良いとか悪いとかではなくて、自分もきっと同じなんだなと思ったわけです。
僕はただ聞いて知った、読んで知ったことを当たり前に信じているけども、案外真実が今知っていることの180°向こう側にあるのかもしれない…いやもしかしたら、そもそも違う次元に存在していたり高さがダンチに位置していることなんて当たり前にあるのかもしれない。
うーん…いま正しいと思えていることが絶対ではないのだなぁ。でもそれが救いなのかって考えると案外残酷なことなのかなって気もするけど、そういうもの縛られて生きていることを、もしくはしがみついて生きていることを忘れてはいけないなぁと思いました。
