俺もお前も人生の敗北者

とりあえず否定から入るネガティブ思考で常にB級嗜好なATOPのブログ

本能とは

2008-12-12 22:13:52 | ATOP
私の回りにはアーティストっていないんですよ、たぶん。法則に従って演出する数学的なアーティストがうようよいて、本能的なアーティストっていない。私だって限りなく前者だしね。


本能の赴くままになにかを作り出す。そういう世界観に触れたのは昨日でした。百石のいう音楽っていうのはそういうこととは少し違うのかもしれないけど、私はまずそれを強く思いました。

なにか伝えようとして形作る前に、自然に湧き出る想い・感情で、言葉にするのではなく奏でるということ、音にすること。たしかにそういう音楽は楽しいような気がする。

言葉でもなくて気持ちでもないかもしれない、まさに本能という原始的なスイッチによって発する音。


原始的。いまある大衆的なもの、音楽でいうならPOPというのかな、そういったものって長い時間をかけて作り上げられたものなんだけど、その中で廃れてしまったもの、捨て置いてきてしまったものってあるんだろうね。

今ある「こういうのが良い!」と感じる常識ってのが実は大したものじゃなくて、本能とはかけはなれて理屈や理性によって成立している、ある種の潔癖で精錬されすぎたものになってつまらないものになっているんじゃないか。

だから壊したいんだろうな。原始的にかえりたいんだろう。なにもない状態、価値観がデリートされた状態、カオスにしたいんだと思う。きっとそれは音楽だけじゃないんだ。政治にしたって経済にしたって人間関係にしたって、文化そのものを原始化させたいんだと思う。


高度に発達した社会に生きるからこそ、息苦しい、つまらない。精錬されすぎた、法則化しすぎた社会の薄っぺらさ、先が見えてしまう期待感のなさ。きっとみんな感じてるんじゃないだろうか。

芸術は放電じゃね?

2008-12-12 02:24:27 | 今日この頃
今日はオホと百石くんと飲んでました。久しぶりに二人に会いましたが、いやぁ相変わらずです(汗。やっぱ違うなぁ、外大と東大は。


うーん、いろいろ話したんだけど、一番話したのは「芸術」についてかな。違ったらごめん。人間一人一人がアーティストなんだって話。一人一人がマイノリティで「自分はこれでいいんだ。誰にも認められなくても構わない」っていう生き方が尊いってことを話してたんだけど、オホは完全にそれを自分の人生に体現しているそうです。


私も確かにそう思う。それは素晴らしい生き方だと思うわけです。でも本当にそれってできるの?って思います。オホはできると言い切るのは自由だけど、私に置き換えたらどうだろう。きっとできない。そう私が言ったらオホがいうわけです。「それはお前がなにもしてなくて何も成し遂げていないから」。


うーん、確かにそう。まだ自分自身にたどり着いていない。なにもしてないし、なにも得ていない。私はあまりにも無知というか無力であるというか、たどり着いてもいないし、踏み出してもいない。


でも例えそうして本当に自信をもてたとしても、そういう生き方ができるんだろうか。私はそれでもできないと思うなぁ。やっぱり誰かに認められたいと思う。大衆じゃなくていいから、誰か一人にでもいいからマイノリティな自分を、矮小で稚拙でくだらない思考・芸術を理解してもらいたいと思う。そうじゃなきゃマイノリティに居続けられないような気がするよ。その結果マジョリティになってしまうかはわからないけど、それはどうでもよくてマイノリティで居続けられる…オリジナリティーを確保していたいと思わないかな。自分自身のなかではなくて、外部からの理解として。甘いのかなぁ…。