ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

Wing Fat Chinese

2016-10-02 08:51:07 | 食事
 Wing Fat Chineseはサンマテオ市にある中華食堂だ。 場所は3番通りの繁華街を少し101よりに外れた、クラレモント通りとの交差点に位置する。ちょうど向かいにはWaluの刺身でお馴染みのFuji Sukiyaki Restaurantと“高橋Tシャツ売り切れ御免”のTakahashi-Supermarketがある交差点だ。長屋のような作りのその建屋には、このWing Fat Chineseの他にもメキシカン食堂や、たばこ屋も軒を連ねている。駐車場は無いので近辺の路上に駐車することになる。


このお店の特長は以下の通りだ。参考にしてもらいたい。


①外観、雰囲気
網戸のようなペラペラの扉を開くと、まさに“安食堂”という言葉がぴったりの小汚い店内を見るだろう。向かって左側にはレジとテイクアウト用の惣菜が並んでいるコーナーがあって、右側は安作りな卓と椅子が並び、奥がキッチンとなっている。壁には中国っぽい絵やポスターが飾られているが、どれも色あせて年季を感じる。ホールの店員は、禿げた初老の親父と、その妻と思われる顔が長方形で、髪型がパーマだったり金髪に染めていたりと四季折々で変化する女性で、幼少の頃に見ず知らずのこんなおばさんに叱られたような記憶が呼び起こされる。そしてたまにその二人の子供と思われるがに股の娘もいる。皆、一見愛想がよくないが、顔なじみになるに連れ、がに股の娘以外は笑顔を見せてくれる。


②メニュー、味、値段
安食堂なので、大人数でシェアする目的のメニューよりも一人で食べる麺もの、ご飯もののが充実している。スープヌードルはあっさり塩味で、麺は細くて硬い小麦麺。雲吞と一緒に入っていて満足のいく一品だ。熱々のもやし豚肉炒め丼や、麻婆豆腐丼、牛肉炒め丼などのご飯ものも大量の白ご飯のおかげもあるだろうが、比較的あっさりいただける。さすが安食堂だけあって、独り客も普通にいるので安心できるし、さすが安食堂だけあって値段は10ドル以下が基本になる。そして安食堂だけあって現金しか受け付けない。青島ビールも置いているから夜はビールをぐいっとやれる。特に昼どきには、その安さもあって結構な数の客が来店しているようだ。

超円高時代に学生時代を謳歌した30代独身日本式サラリーマン諸氏の中には、テレビで名もない芸人がユーラシア大陸を横断したり、二世芸人が列車で世界を旅していたのに触発され、リュックを抱えて海を越えた人も多いのではないだろうか。そんなときにふと立ち寄った安食堂で出される料理の味は、もしかしたら実際の味とは異なるかも知れないほどの美味として記憶に残っているはずだ。Wing Fat Chineseで少しだけそれを思い出してみてはどうだろう。がに股の娘が待っている。

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